トンデモ

【映画】・「劇場版 虫皇帝」

公式ページ

監督・構成:新堂冬樹

いろんな虫(海外の高そうなもの多し)を「昆虫軍」と「毒蟲軍」に分け、アクリルのケースかなんかの中で死ぬまで戦わせ、チーム戦でどちらが強いか戦わせるという一種のモンド映画。

構成は完全にK-1やらの格闘技番組のソレで、映画的な物語はない(K-1的な物語はある)。

とにかく、虫同士が食い合って殺しあう様は苦手な人にとっては地獄絵図、吐気をもよおす内容で、しかも虫同士だからかR指定も入っていない。
70年代ならともかく、21世紀の現在、こんな映画がしかも劇場で公開されるとは、そのこと自体が衝撃でビビりまくった。
しかも70年代のモンド映画にはかろうじてあった「人は大自然の残酷さを知らなければならない」的なエクスキューズも皆無である。なにしろ、自然界ではぜったい出会わないであろう虫同士が戦ってんだから。タンザニアの虫とかいたな。

この映画、喜ぶ観客は自身の心に何の言い訳もできずに残酷ショーを楽しむことを、送り手に強要されているワケだ。言うなれば観客自身も、送り手のサディスティックな視線にさらされていると言える。それがショッキングなのだ。
拒絶する者はもっと嫌な気分にさらされる。この飽食の時代、どこまでが「殺していい命か」の曖昧さを突きつけてくるからだ。

さて、本作の監督・新堂冬樹が、本業の小説の世界でもある種のサディズムに貫かれた作品を描いていることを私はある程度は知っている。
だけれども、それを「残酷な作家・新堂冬樹がお遊びで恐いことをやっていますよ」という文脈でとらえると面白くもなんともなくなってしまう。
それでは大藪春彦のハンティング風景を見させられるのと同じようなものだからだ。

それよりも、ホストものにもやくざモノにも闇金モノにも興味は無いが、「虫同士が戦う」ことだけに興味がある人が一定量存在し、そして新堂冬樹の作品に何の興味もないその人々が「虫の戦い」という一点のみで関わってくる、そういう状態そのものの「モンドさ加減」、「マヌケ感」に思いをはせた方が、私にとっては何倍も面白いのである。

なお、私自身は「むきだしの暴力」(虫を殺し合わせることを含む)を露悪的に出すこと自体に、現状の日本社会を揺るがすほどの負のパワーはないと考えている。
それは、おそらくショッキングではあっても現状追認でしかないだろう。

だからこそ、批評性を持ちそうでいてほとんど持たないからこそ、この映画は現状においてモンド足りえていると思う。
意味があるとしたら、それは前述のとおり、送り手と受け手が強制的に共犯関係となる、そのこと自体だろう。この映画に出てくる虫たちが「本当に死んでいる」という一点のみにおいて。

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【書籍】・「コティングレー妖精事件」 ジョー・クーバー(1999、朝日新聞社)

コナン・ドイルも「本物だ!」と太鼓判を押した「妖精の写った写真」の真偽とそれをめぐる騒動について描く。

まあ当然と言っちゃなんだが、肝心の写真は著者の書くとおりニセモノではあろう。証拠はいくつもあがっている。
ところが、そのインチキ写真を撮った少女二人のうち一人は「本当に妖精を見ていた」と、著者が信じているという不思議な本である。

正直、著者は当人が思っているほど論理的な人間ではないと思う。そもそも、「観た人がたくさんいるから妖精はいるに違いない、という論法自体に疑問が残る。

しかし、おそらく写真が撮影された現場は「いかにも妖精がいそうなところだった」には違いないだろう。

それを重視するかしないかというスタンスが、人間にとって重要事になりうることが、一生のうち2、3回はあるかもしれないとは思うのであった。

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【書籍】・「幻獣ムベンベを追え」 高野秀行(2003、集英社文庫)

[amazon]

最初は単行本として、1989年発行。
1988年、アフリカのコンゴにあるテレ湖というところに、「モケーレ・ムベンベ」という怪物がすんでいるという伝説がある、と知った著者と当時所属していた早稲田大学探検部の面々が、実際にテレ湖に行って約40日間、ムベンベ探索のために湖を調査したという記録。

「モケーレ・ムベンベ」はおそらくコンビニ売りのUMA本にも載っているであろう(確認はしていないが)、比較的有名なUMA……というか、ビッグマイナーな存在だろう。
しかし、おそらく本書が刊行されてはじめて日本人が多く知るところとなったのではないかと思う。

タイトルだけでは、いったいどういうスタンスの本かはわかりにくいのだが、読み始めて30ページくらいでぶっとんでしまった。
むちゃくちゃに面白い。

とにかく、著者とその仲間たちの行動力がものすごいのである。

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【雑記】・「懐疑派にとって、信じていた時期は必要か?」

いまだに定期的に、「ナントカの陰謀」とか「宇宙人」とか「大予言で地球は滅亡」などのテレビ番組をやっているらしい。
実はこういう番組に関しては、懐疑派の中でも議論がある、はずである。「はずである」というのは、本当にそうかどうかは私が知らないということと、たいていはどこかでゴマカされて議論になっていないのではないか、という予断が自分にはある、という含みである。

たとえば、「真か偽か」ということだけを問題にするなら、そんな番組、ない方がいいに決まっているのである。
世の中を動かしているのはフリーメーソンでもなければ宇宙人でもない。バイトでも死ぬほど働けば、金は稼げるんだというようなことをホリエモンも言っていた(ホリエモン、もろもろ含めてザマーミロである)。

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【訃報】・「ジョン・A・キール」、あるいは「キール発 根本敬行き」

心臓発作で死去、79歳。

私にしては非常に珍しく、訃報について2回連続で書く。
このようなときでもなければ、浅学な私がキールについて(体系だった超常現象に関する知識が望まれるにもかかわらず)書くことは不可能だからだ。

なお、ミクシィ日記に書いたこととは違った角度で書きます。

ジョン・キールがもっとも一般的に有名なのは「モスマンの黙示」[amazon]を著した、ということだろう。
テレビの超常現象スペシャルなどで定期的にあらわれる人気UMA、それが「モスマン」である。

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【イベント】・「トンデモ本大賞2009」

「トンデモ本」を集めて楽しむ読書集団と学会(会長:山本弘)が一年間の収穫を持ち寄って年間最大のトンデモ本を選ぶ「日本トンデモ本大賞」の公開大会を、今年も東京で下記の通り開催することになりました。

 今年は「恐怖の大王」降臨10周年! そう、1999年からちょうど10年がたちました。今回もトンデモ本大賞の選考・決定に加えて、「トンデモ活動弁士」(坂本頼光)のパフォーマンスなどなど、ライブでしか見られない企画が盛りだくん。
第18回「トンデモ本大賞」を決めるのは、あなたの一票です!!

【日時】2009年6月6日(土曜)12時開場 13時開演(予定)
【場所】みらい座いけぶくろ(旧称・豊島公会堂)
     東京都豊島区東池袋1-19-1(JR山手線池袋駅東口下車・徒歩約5分)
【出演】山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、志水一夫、眠田直、藤倉珊ほか。
【ゲスト出演】坂本頼光(活弁士)
【主催】と学会
【協賛】楽工社
【入場料】S席3000円(前売)、3500円(当日)
       A席2800円(前売)、3000円(当日)
ローソンチケット発売方法
「日本トンデモ本大賞2009」 Lコード:32810
■ 全国ローソン設置のLoppiでご購入下さい。
■電話予約 0570-084-003(要Lコード 4/1 10:00以降24時間対応 自動音声電話)
  0570-000-777(10:00~20:00 オペレ-ター予約)

■インターネット予約
http://l-tike.com/
 ※要無料会員登録/インターネット予約購入の際は 別途お客様手数料が315円/枚発生いたします。

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【書籍】・「と学会年鑑KIMIDORI」 と学会(2009、楽工社)

Nenkankimidori
[amazon]

雑多な、トンデモ本、グッズ、映像などを集めた本。
読み終わったので、感想。
この「KIMIDORI」も、けっこうサラリと重要なこと、書いてありますよ。
明木先生、気楽院さんの漢文やラテン語に関する講義、「新体系物理学」とやらの話、「水伝」が学校の副読本に使われている話、「自分の中に架空の存在をつくって癒されよう」という謎の心理本など。

なお、第17回トンデモ本大賞発表の模様も収録。

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【書籍】・「と学会年鑑BROWN」 と学会(2009、楽工社)

Nekanbrown
[amazon]

雑多な、トンデモ本、グッズ、映像などを集めた本。
「ホームレス中学生」田村の父が、超能力によって探し出されたというのがウソであるという検証記事が入ってます(まあ田村も大変だとは思いますが……)。

いつも思うが、年鑑の感想を書いてくれる人ってほとんどが超常現象のデバンキング目当てな気がする。
それでもいいけど、サラリと重要なことが書いてあるシリーズなんですよ。

で、今回は少年犯罪とゲームの関係を扱った「少年たちは電気羊の夢を見るか」と宗教方面から「ダ・ヴィンチ・コード」にツッコミを入れた「ダ・ヴィンチ学園 身体検査の巻」が、知的好奇心をくすぐられて面白い(他にも面白い記事はたくさん載っていますけどね)。

で、それをふまえた上で、「ダ・ヴィンチ・コード」へのツッコミに関する、「伝奇小説」全般の問題(?)について触れてみたい。

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【イベント】・「トンデモ本大賞2009」

うーんと、まだ公式には2009のページができていないみたいではありますが。

ローソンチケット発売方法
「日本トンデモ本大賞2009」 Lコード:32810
■ 全国ローソン設置のLoppiでご購入下さい。
■電話予約 0570-084-003(要Lコード 4/1 10:00以降24時間対応 自動音声電話)
  0570-000-777(10:00~20:00 オペレ-ター予約)

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日本トンデモ本大賞前月祭2009もよろしく!

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・「と学会年鑑KIMIDORI」 と学会(2009、楽工社)

Nenkankimidori
[amazon]
おなじみ、トンデモな書籍、マンガ、グッズ、ビデオ、その他もろもろを紹介した本です。

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・「禁断の日本超古代文明!!」(2009、学研)

コンビニコミック。
ムーコミックス。
「美女 怪死の真相」よりも暗澹たる気分になったのが本書。

どうもムーコミックスとは相性が合わないなあ。
まず最初に、「自信を失っている日本の若者が日本という国に誇りを持つため」という理由で「超古代文明が日本から世界へ伝わった」という説を検証しようとするのだが、あまりにもぶっちゃけすぎ。
だって、もともと「日本発の超古代文明」って、そういう意図でつくられてきたものでしょ。

まあたいていのことは笑って済ませますが、ムーコミックのシリーズは「なんだか説教臭い」ということと「本気なのか? 原作を書いている人は『この程度でいいだろう』と思ってないか?」という疑念が、読んでいる最中にフツフツと沸いて来る。

もちろん、マジ批判してもしょうがない部分はあるにはある。本書一冊を批判するのなら、他の、もっと影響力のある擬似科学や偽史を扱った本を批判しなければならない。

だから、このエントリで言えるのは「本書はトンデモ本としては教条的に過ぎ、なおかつ本気度が疑われるところがなじめない」ということだけかな。

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・「新世紀末 神々の大予言」 監修:並木伸一郎(2009、竹書房)

コンビニコミック。
古今の、いろんな予言者について描いた本。
ジュセリーノについて懐疑的な見解を出しているのに驚いたが、ビリーバー系の人がひとつやふたつ、何かに懐疑的であったところでどうでもいいと言えばいい話、とつい言ってしまいたくなる。

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・「超古代 日本のミステリー史」(2009、竹書房)

コンビニコミック。
まあなんというか……私も、日本史の珍説・奇説に本気でこと細かに反論できるほど知識がないわけだよ。
でも、どう考えてもおかしいだろ、って直観的に思うよね。
そういうのがなんか、ストレスフルというか……。

卑弥呼と聖徳太子は、ブッ飛びすぎてて逆にいいけど。

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・「ハローバイバイ関暁夫の都市伝説3」(2009、竹書房)

[amazon]

コンビニコミック。
まあ、退屈しのぎにはいいのかもしれないけど、ここで紹介されているエピソード「プレ●テに潜む闇」と「メディアのコントロール」、一見啓蒙的な内容であるかに思わせて、変なところで寸止めになっちゃってるんだよね。

っていうか、とことん問題意識を追究したら「都市伝説」にならなくなっちゃうんだけど。

んだから啓蒙主義者(笑)の私にしたら、見せる見せるって言って見せないストリップのようにしか思えないんですよ。

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・「ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2」(2008、竹書房)

[amazon]

コンビニコミック。
正直、ハロバイ関の都市伝説本はあまり面白いと思えなかったし、コミック化の第一弾もあまり面白くなかったが、今回は意外に盛り返しているかも(それでも濃い都市伝説ファンにはオススメできないが……)。

ハロバイ関がいちばんくわしいのって、たぶんユダヤ陰謀論でしょ。私、陰謀論って好きじゃないんだよね。心がときめかない。だって夢がないもん。夢がない妄想なんだよね。自分で自分の気分をおちこませる妄想。そんなバカバカしい話はない。
陰謀論には「何をやっても大きな力が働いている、だから何もやらなくていい」っていう心理が見え隠れするんだよ。だから何かイヤだ。

ドン・キホーテばりに、本当に見えない敵と最後まで戦いぬくならそこには一片の価値はあるかもしれないけど(根本敬言うところの「妄想幻魔大戦」ばりに)。

ハロバイのコントはすごい好きなんだけどな。

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・「UFО機密ファイル完全版」 監修:矢追純一(2008、竹書房)

[amazon]

コンビニコミック。何年か前に出た二冊の「UFО機密ファイル」を、たぶんまとめたもの。

例によってロズウェル事件、エイリアン・アブダクション、MJ-12などについて、矢追純一の著作を参考にマンガ化されている。
彼のつくるものはデータ的にいいかげんなものが多いと言われているので、その辺のツッコミは「と学会年鑑」のどれかなど(どれかは忘れてしまった!)を参考にしてください。

さて、巻末には「人々に夜空を見上げさせた男・矢追純一物語」が載っている。ここでは「人々に空を見上げさせたかった」ということが、彼がUFО番組をつくるきっかけとなったということになっている。

ウィキペディアを読んでも、矢追純一がUFО番組をつくるきっかけになったできごとはさまざまで正直アテにならない。
が、作中での、「ドラマ制作時代、大家族のホームドラマが全盛の頃に家族崩壊のドラマばかりつくり視聴率が取れなかった」、「村八分にあって一家無理心中した男の事件から日本人の視野狭窄を感じる」というエピソードは、物語として興味深い。

70年代の未来志向が、そういったところに見える気がするので。70年代に新しいものを志向していた人は、似たようなことを考えていたと思う。家族(とくに大家族)は、当時のリアリティの問題として、信じるに足るものではなくなりつつあったのだ。

もちろん、それが矢追純一がUFО番組をつくることになった真のきっかけではない可能性も強いわけだが、「UFО研究家」としてはすこぶる評判がよくない彼の、テレビディレクター、クリエーターとしての役割というか、「作家論的な考察」はまだまだ進んでいないと思うのである。

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【イベント】・「日本トンデモ本大賞2009」

「トンデモ本」を集めて楽しむ読書集団と学会(会長:山本弘)が一年間の収穫を持ち寄って年間最大のトンデモ本を選ぶ「日本トンデモ本大賞」の公開大会を、今年も東京で下記の通り開催することになりました。

【日時】2009年6月6日(土曜)12時開場 13時開演(予定)
【場所】みらい座いけぶくろ(旧称・豊島公会堂)
     東京都豊島区東池袋1-19-1(JR山手線池袋駅東口下車・徒歩約5分)
【出演】山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、志水一夫、眠田直、藤倉珊ほか。
【ゲスト出演】坂本頼光(活弁士)
【主催】と学会
【協賛】楽工社
【入場料】S席3000円(前売)、3500円(当日)
       A席2800円(前売)、3000円(当日)

※前売は2009年3月28日発売開始予定です。

◆前売りチケット販売について

前売り券はローソンチケットにて、3月28日(土)より発売。
ローソンチケット発売方法

「日本トンデモ本大賞2009」 Lコード:32810

■ 全国ローソン設置のLoppiでご購入下さい。
■電話予約 0570-084-003(要Lコード 4/1 10:00以降24時間対応 自動音声電話)
  0570-000-777(10:00~20:00 オペレ-ター予約)

■インターネット予約
http://l-tike.com/
 ※要無料会員登録/インターネット予約購入の際は 別途お客様手数料が315円/枚発生いたします。

日本トンデモ本大賞前月祭2009もよろしく!

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【イベント】・「日本トンデモ本大賞2009」

日時:2009年6月6日(土曜日)
12時開場、13時開演

場所:みらい座いけぶくろ(豊島公会堂)
(東京都豊島区東池袋1-19-1)

料金:S席3000円(前売)、3500円(当日)
A席2800円(前売)、3000円(当日)
※前売は2009年3月28日発売開始予定です。

今年は「恐怖の大王」降臨10周年! そう、1999年からちょうど10年がたちました。今回もトンデモ本大賞の選考・決定に加えて、「トンデモ活動弁士」(坂本頼光)のパフォーマンスなどなど、ライブでしか見られない企画が盛りだくん。
第18回「トンデモ本大賞」を決めるのは、あなたの一票です!!
詳細は、と学会公式HP

◆日本トンデモ本大賞
Lコード:32810

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【雑記】・「最も大事な部分をわかってない、大槻教授」

1月 第8回 【墓参り】(大槻義彦のページ)

これから書くテキストは、あくまでも私の個人的見解であるということは強調しておきます。

「大槻教授は墓参りをするのか?」という、気になる人にとっては気になることが、彼のブログに書いてある。
で、やっぱり私は「この人は信用できないな」と思った。

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【書籍】・「と学会年鑑BROWN」 と学会(2009、楽工社)

Tonenkanbrown
[amazon]
「と学会年鑑」シリーズの感想をネットであさると、「トンデモ本の世界に比べると今ひとつ」とか「物足りない」とか書いてあり、なおかつその理由が書いてない場合も多い。

あーあー、だがわかってますよ。たぶん「超常現象、擬似科学のウソあばき」がないからなんでしょ!?(よく読めばちゃんと載ってることがわかるはずなんですけどね。)

という理由からか何かは知らないが、今回は「麒麟・田村の父親探しを超能力で行ったという特番」に関する、山本弘会長のウソあばきが特別収録!!
これで文句は言わせない!!

なお、表紙は本書で紹介されている、あるトンデモな文具が元になっている。興味のある方はぜひ読んでみてください。他もいろいろ面白いよ。

……それにしても、「超常現象以外のヘンなもの探し」は(超常現象のデバンキングだって本当に大変なのだが)いばらの道、血をはきながら続けるナントカカントカであることよ。いいんです、好きでやってるんだから!!

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【雑記】・「同じことを百万回書く苦行」

そもそも、80年代に本当に梶原一騎は嘲笑されていたのか、っていうところから考え直したいんですよ。

80年代の初頭に「あしたのジョー」のリバイバルブームみたいのがあり、それを境に私の記憶では梶原一騎は第一線からは後退していってしまう。
その後、パロディと嘲笑の時代が来て、梶原一騎的な努力、根性、汗、涙がカッコ悪いものとされてきた、というのがまあ定説。

だけれども、実際のところはその後に制作されたドラマ「金八先生」や「スクール・ウォーズ」は、当時の若者にかぎってもリアルタイムで人気があったし、大映テレビもみんな笑いながら観ていたけど、一方で感動もしていた。
とくに「スチュワーデス物語」とかね。

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【雑記】・「ネット書店をざっと見たら……」

「トンデモマンガの世界」ですが、amazonではちょっと前まで「在庫あり」になっていたんですが今は「3~5週間」になっていて、他のオンラインショップの方が現状では早く買えるみたいです。
(追記:アマゾンは、もうちょっと早く届くように表示がときどき変わったりいろいろしますね。)

[amazon]

楽天ブックス

ビーケーワン

Kinokuniya BookWeb

セブンアンドワイ

ジュンク堂
池袋本店にたくさんあるらしい?

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【書籍】・「トンデモマンガの世界」  と学会(2008、楽工社)

Photo
[amazon]

新刊として出ます!!
要するに古今東西のぶっとんだマンガを紹介した本です!!

楽工社のウェブサイトから紹介文を引用します。

有名作家の知られざる珍作から、
海外トンデモマンガ、ぶっとびボーイズラブマンガ、
超絶麻雀マンガに学習マンガまで、
理屈抜きに面白いマンガ50本以上をと学会が一挙紹介!

こちらが目次。1500円。

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【書籍】・「トンデモ音楽の世界」 と学会+α:著、唐沢俊一:編、杉ちゃん&鉄平:曲(2008、小学館)

Tondemoongaku
[amazon]

クラシック、アニメ主題歌、アイドル歌謡、「初音ミク」などなど、「音楽」に関することを幅広く取り上げ、そこに「トンデモなもの」を見出すという試みの1冊。

さらに、クラシックにポップな事象を織り交ぜて曲にし、演奏するデュオ「杉ちゃん&鉄平」の新作ミニアルバム(CD)付き!

実は新田五郎も書いている……。

私個人はなかなか大人の事情で、当初紹介しようと思っていた作品に言及できなかったりといろいろありましたが、まあ全力を尽くしましたよ。

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【イベント】・「トンデモ本大賞2008」


【日時】2008年6月7日(土曜)12時開場 13時開演(予定)
【場所】みらい座いけぶくろ(旧称・豊島公会堂)
     東京都豊島区東池袋1-19-1(JR山手線池袋駅東口下車・徒歩約5分)
【出演】山本弘、唐沢俊一、皆神龍太郎、志水一夫、永瀬唯、眠田直、藤倉珊、植木不等式ほか。
【ゲスト出演】坂本頼光(活弁士)
【主催】と学会
【協賛】楽工社

すでに、ローソンでチケット発売中。

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【イベント】・「トンデモ本大賞前月祭2008」

Togakkailogo
今年も「日本トンデモ本大賞」開催一ヶ月前に、と学会ナイトを開催!
本大会では話せないトークが行われる!?

【司会】成田優介(JJポリマー)
【出演】山本弘(と学会会長)、植木不等式(と学会運営委員)、皆神龍太郎
(と学会運営委員)、声(と学会員)
日時:平成20年5月6日(祝)
OPEN18:00/START19:00
¥2000(当日のみ、飲食代別)
場所:新宿ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2
電話: 03-3205-6864

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【雑記】・「オカルトと、笑いの差別、搾取、権力性」

どうしようかと一日思い悩んだが、めんどうくさいからブログに書いてしまおう。

いつになく、長いです。途中で読むのやめちゃう人もいるかもしれないなあ。でも読んでね。

ある同人誌を読んでいたら、「笑いには政治性、権力性が含まれており、笑う対象を搾取し、差別する場合がある」という論考が書いてあった。
主にスピリチュアル、オカルトに関しての文脈で、である。

ちょっとその辺のことについて、自分には異論がある。

笑いには確かに政治性は含まれてはいる。立川談志家元の右翼的・保守的な言動はギャグになり得るが、爆笑問題・太田のやや左的な言動はギャグにならないんじゃないか、というふうに。

「権力性」も、確かに含んでいないとは言えない。対象によりそうより、突き放す方が笑いは生まれやすいからだ。「上から目線」という言葉があるが、上からバッサリ斬らないと、笑いにつながらないこともある。
あるいは、ダウンタウンの松本やビートたけしの感性が絶対的だと盲信した場合、「松本が言うんなら面白いんじゃないか?」という空気が存在してしまう場合もある。
映画「大日本人」で起きた議論は、そういうところも多かった。「おれにはこの面白さがわからないけど、おまえが面白いと言っているのは松本が監督だからなんじゃないのか?」と言ったふうに。

しかし、問題は「権力的」であることと「権力であること」はまったく違うということだろう。
松本やたけしや、あるいはチャップリンやモンティ・パイソンは、ビッグであるだけ「権力的」ではあるかもしれないが、何も我々は弟子や付き人じゃないんだから、面白くなくなったらさっさと離れればいいだけの話である。

それと、ここが重要だが、

本当に重要なのだが、

その同人誌に寄稿された文章によると、

「笑わせること」を主目的にすると、ツッコミを入れる対象がなぜ変になるのかという人間のあり方についての考察が無視される、と書いてあった。

これは私がふだん考えていることとは完全に違うので、思うところを書かせてもらう。

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【書籍】・「と学会年鑑AQUA」発売!

Aqua
[amazon]
以下、公式ページより。

著:と学会 (刊行日 2008/03/27)
四六判(188㎜×130㎜)ソフトカバー。320ページ。本文1色刷。
ISBN978-4-903063-19-5 C0095
定価(本体1500円+税)

詳細目次

注:本文中で紹介されている主な書籍・映像作品等もリストアップしました。なお、取り上げられている下記の書籍・映像作品等は、必ずしも「トンデモ物件」として紹介されているとは限りません。中には「オススメ物件」として紹介されているものもありますのでご注意ください。

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【書籍】・「UFO学入門 伝説と真相」 皆神龍太郎(2008、楽工社)

Ufogaku
[amazon]
1996年刊行の「宇宙人とUFO とんでもない話」の増補改訂版。
戦後UFO神話の端緒となったケネス・アーノルド事件をはじめ、カラハリ砂漠UFO撃墜事件、ガルフブリーズ事件、コンタクティ、キャトル・ミューティレーション、ミステリー・サークル、ロズウェル事件、宇宙人解剖フィルムといったおもだったUFO、宇宙人神話について真相が描かれている。
96年以降、動きがあったものに関しては加筆がされている。

たいへんに面白い。増補前のものを持っている人でも、買って損はないと思う。
とくに、大槻ケンヂのエッセイなどからUFOに漠然と興味を持っていて、なおかつ懐疑派のキミにはぜったいにお勧めだ!!

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・「実録 ヅラをかぶった芸能人」(2008、宙出版)

コンビニコミック。
前半で、「某番組でヅラ疑惑のあるタレントばかりを並べて席に座らせたのは浅草キッドの陰謀」という、いい意味で脱力するような「陰謀論」が展開されていい感じ。

後半の、植毛やヘアチェックについての話も、けっこう面白かった。

あ、前田俊夫が描いてます。

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・「実録 霊能界の掟」(2008、宙出版)

コンビニコミック。
うーん、もうちょっと知らない情報が欲しかった……。
霊能者の胡散臭さを、まったく知らない人向け。

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・「ホピ族だけが知っていた!! 古代人類史の真実」(2007、竹書房)

コンビニコミック。複数の人が作画を担当。

浅川嘉富という人の著作がもとになっているらしい。こんなのとかかな。
著書ではもう少しオリジナリティのあることを主張しているのかもしれんが、本書の基本構想は「神々の指紋」的な、時間も空間も隔たった地域の古代文明が同一の指導者によってつくられた……というもので、プロットとして目新しいところは私としてはあまりなかった。

「ホピ族」とはネイティブ・アメリカンの一部族で、フランク・ウォーターズという人の「ホピ 宇宙からの聖書」
[amazon]が元ネタらしい。

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・「秘密結社のヒミツ2」(2008、宙出版)

コンビニ本。マンガ。
フリーメーソン、法輪功、スカル・アンドボーンズ、人民寺院、オウムなど。

中でもフリー・メーソンネタがひどい。「坂本竜馬メーソン説」がまたマンガ化されていた。ひどいのは「不都合な真実」陰謀説。ゴアがメーソンで、産業停滞のためにウソをバラまいているという話。
「不都合な真実」の真偽に関してはもちろん詳細に検討されねばならないだろうが、これを「陰謀」の一言でかたづけるのは思考停止もはなはだしい。まあ、お話の展開としては「エコも鵜呑みにするな、自分の頭で考えろ」っていうことになってるけど、陰謀論自体が一種の思考停止でしょうが、とつっこみのひとつも入れたくなる。

陰謀本は好きじゃないのでほとんど読まないが(マンガだけ読む)、読むたびにしみじみと思うのは、「自分の不幸を他人のせいにする最も低レベルな形態」が陰謀論だということだ。
こんなことを考えているヒマがあったら、革命のひとつでも起こした方がいいというものだ。

「秘密結社のヒミツ」感想

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・「フリーメイソン暗黒史」(2007、イースト・プレス)

コンビニ本。マンガ。
陰謀系のマンガは総じて面白くないが、これもご他聞に漏れず面白くなかった。

私は他のどんなトンデモ話より陰謀論が嫌い。それは、自分よりも能力のあるものに対するひがみ・やっかみを、「陰謀論」という、多少、ほんの少しではあるが知的な思考によってくつがえそうというさもしい根性が見えるからである。

そんなことをやっているヒマがあったら、宝くじでも買った方がマシである。

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【書籍】・「トンデモ本の世界V」 (2007、楽工社)

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「著者と違った意図で本を楽しむ」シリーズの1冊。「U」と同時刊行された。
本作では、「トンデモ本大賞」受賞作品「「ガチンコ心霊交遊録」、「人類の黙示録」などが面白かった。他もぜんぶ面白いですけど。

山本会長の「あとがき」は、「セカイ系」という言葉は一行も出てこないけどものすんごくまっとうな「セカイ系批判」になっております。正統的なSF的思考をする人が、正統的にセカイ系を批判すると確かにそうなりますわな。
(あ、「セカイ系」って言葉が今でも有効かどうかは私は知りませんが、主人公の「日常」と、彼を取り巻く大きな世界が断絶している物語のこととして、私はこの言葉を使っています。)

以下は余談。

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【書籍】・「トンデモ本の世界U」 (2007、楽工社)

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「著者の意図と違ったところで本を楽しむ」という趣旨の、すでにおなじみのコンセプトによる本。
この「U」のトピックはというと、個人的には松本清張、ライアル・ワトソンといった大物の著作に関する「トンデモ」観点からの批判が載ったことかもしれない。
あるいは「血液型性格入門」の項は、「安易な懐疑的論調を批判しなおす」という点で興味深い。

それともうひとつ思うのは、読者ももうちょっと各執筆者の個性を把握していてもらえればもっと面白いのに、ということだ。
「トンデモ本の世界」シリーズの強みは、大きな「トンデモ本を楽しみ、考察する」という大枠が多くの人に受け入れられているということだが、実はよく読んでいくと個々人の考え方はけっこう違うのである。

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・「2012年地球滅亡の危機!!」(2007、学研)

コンビニペーパーバック調単行本。マンガです。
「ノストラダムスの大予言」が陳腐化したので、「ヨハネの黙示録」とか「マヤの予言」、「ホピの予言」などから人類に警告するという内容。

いろいろ読んできたがこれはひどい!! 読むところ無し。
今さら「宇宙考古学」のデニケンなんかを引き合いに出している。そもそもが「予言」は、その時代の精神と文明の度合いに合わせて人がとなえたものであって、それを現代流に解釈しても何の意味もない。しかも視点の違いも、ここ30年くらいでたぶんほとんど違わないから民俗学的というか社会学的というか、そういう観点から読んでも予言本は面白くない。

さらに、本書の結論が「これから心の時代になれば終末予言は回避できる」って……。これの原作書いてる人、オウム事件を忘れたんですか!! しかも「物質主義」の解釈がある章ではアメリカ資本主義であり、また別の章では社会主義の唯物論ということになってる。資本主義と社会主義が同じ穴のムジナだとするのは、あまりにも乱暴すぎる。
また、わずか10年前に、「これからは心の時代」というまったく同じ思考ルートからオウムのようなカルト教団が生まれたことにも配慮がなさすぎる。

「ムー」関連の部署がつくっているとしたら、上記の批判ポイントを直接は回避できるという確信でこういう本を出しているとも考えられ、なんだかタチ悪いですねえ。

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・「世界最大の秘密結社 フリーメイソン」(2007、イースト・プレス)

コンビニペーパーバック調単行本。マンガ。
前にも書いたが、自分は数あるトンデモ的思想・アイテムの中で世界情勢がどうのこうのという陰謀論だけは素直に楽しめないので、本作もあんまり楽しめなかった。

日本が欧米のもので輸入したものは少なくないが、こういう陰謀論は、とくに「あちらさんの都市伝説的リアリティ」を直輸入してしまった気恥ずかしさがある。たとえばUFOのアブダクションなんかも、アメリカ特有の精神風土とは切り離せないようなんだが、まだ人間心理に訴える普遍性がある。が、フリーメイソンがどうたらこうたらは日本で語られる場合、日本人の欧米コンプレックスとしか受け取れないんだよね。

マンガとしては、佐藤広基という人の「真説・明治維新」がいちばん面白かった。この人は実力があると思う。

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・「実録 歴史を変えた呪いの真相」(2007、竹書房)

コンビニペーパーバック調単行本。マンガです。
けっきょく検証のしようがないのが霊の世界だと思うが(細かいこと言えば可能なんでしょうが)、検証可能な超常現象と検証がめんどうな心霊現象の中間あたりにあるのが「呪い」であるような気がする。
「呪い」の根拠は、たぶん「いかにもありそう」なその時代時代のお膳立てだから、時間が経つとほとんど風化してしまう。にも関わらず不気味な印象を与える場合があるのは、「だれかの呪いで連続して人が事故死した」などの、何というか擬似的な因果関係が見受けられるからだろう。

たとえば「ファラオの呪い」が、「病原体説」という因果がはっきりしているかのように思える説で、いまだに語られるのはその辺のことがあるからだと思う。

そういうことをちょっと考えたが、まあ内容自体は監修が並木伸一郎先生なので並木テイストです(普通、というほどの意味)。

あ、犬木加奈子が描いてます。

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・「超常現象ファイル 未確認飛行物体 UFO編」 あすかあきお(2007、学研)

コンビニ売りマンガ単行本。
たぶん「ショック・サイエンス」とかあの辺のやつのタイトルを変えての再刊だと思うが、初出データは掲載されていなかった。

あすかあきおはアメリカのUFO情報開示は新兵器開発のためのカムフラージュだと思っていて、その辺の主張が描かれている。
グレイの正体が突飛すぎて、多少面白かった。
1個のウソをつくためにどんどんウソを継ぎ足していくような感じで。
まあ、本人は「サイエンスエンターティナー」を名乗っているから、本気度はわからず。

しかし、新兵器説はあきらかに「冷戦」が説得力になっていたので、マンガの間の解説文はそこら辺が少し考慮されている。
逆に言えばアメリカの新兵器説というのは、しばらくの間は説得力を持ち得ないだろう。具体的には、イラクとの関係をどうにかするまでは。

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・「超常現象ファイル 未確認動物 UMA編」 あすかあきお(2007、学研)

コンビニ売りマンガ単行本。
たぶん「ショック・サイエンス」とかあの辺のやつのタイトルを変えての再刊だと思うが、初出データは掲載されていなかった。

内容はネッシー、シーサーペント、チュパカブラ、モケーレ・ムベンベ、人魚ミイラ。
まあ発想としては面白くなくはないが……。たぶん意図的にトンデモ論を展開しているという趣旨は、理解できるけど。
「MMR」もそうだが、こういう「謎を追って旅してどうこう」という超常現象ものにはあまり興味がもてないんだよな……。
どうせ最後はものすごい独断か曖昧模糊とした結論になるに決まってるし。
自分が「川口浩探検隊」や、90年代に入ってからの矢追さんの番組にハマらなかった理由もそこにある。

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【書籍】・「トンデモ超常レポート傑作選」 志水一夫(2007、楽工社)

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なんと単著としては10年ぶりだという、志水一夫先生の懐疑的トンデモ研究の書。ユダヤの陰謀、田中上奏文、モルモン教、天中殺、UFO、ヒトラー&ナチス、ジョン・レノンとオカルト、催眠などについての文章が載ってます。

「世間がオカルトに否定的な時には、怪しげなオカルトにも調べてみる価値があると訴え、逆にブームになると、中にはトンデモもあるよと指摘してきた」(あとがき、P293)というのが本書を端的に表しているんじゃないでしょうか。

志水先生の懐疑主義者としてのスタンスについては、本書収録の皆神先生との対談に要注目。

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・「秘密結社のヒミツ」 (2007、宙出版)

コンビニ売り、ペーパーバック調マンガ単行本。
フリーメーソンだのイルミナティだのの「秘密結社」について描いた作品を集めたアンソロジー。
正直、これはないわ……。原作者がユダヤの陰謀論を持ち上げすぎだろうこれは。エクスキューズとして「ネオナチ」も秘密結社として1章さかれてるけど、それでも言い訳として成立してない。

私は、場合によってはかなり低レベルなトンデモも存在としては必要悪、と思っているところもあるけど、とにかく掘り下げが浅すぎるというか……。
ハロバイ関の都市伝説もユダヤ陰謀論がガッツリ入ってるけど、さすが吉本という感じでどこかぼやかしている。けれども本作はそういうごまかしがないぶん、「マズいんじゃないの?」と思ってしまう……。

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【書籍】・「トンデモ日本史の真相」がアマゾンで買えるようになった

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原田実先生の「トンデモ日本史の真相」がアマゾンで買えるようになったようです。
感想を書いたときは、品切れかなんかでリンクできなかったので貼っておきます。

私の書いた感想

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【書籍】・「X51.ORG THE ODYSSEY」 佐藤健寿(2007、夏目書房)

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超常現象、珍談・奇談全般を扱うサイト・X51.ORGの管理人が、エリア51、ロズウェル、南米、タイ、チベット、ヒマラヤなどを実際に旅行、UFO墜落回収説、UFOナチス兵器説、謎の地下王国シャンバラ、そして雪男(イエティ)の伝説と真実に迫る。

値段は2500円と少々張ったけど、日本ではぜったい見られない、美麗な風景、奇怪な光景などの写真も満載、バランスのとてもいい本だと思う。

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・「ピラミッド 古代文明の真実」(2007、竹書房)

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コンビニ売りのペーパーバック調単行本。

ピラミッドの「異星人建造説」、「預言説」、「アトランティス文明説」、「イシスの秘儀神殿説」、「蜃気楼説」、酒井勝軍の「日本のピラミッド説」など、主に珍説・奇説を中心にピラミッドについて語ったマンガのアンソロジー。
巻末に掲載されている参考文献が、書籍よりもウェブの方が多いのが時代か。

「蜃気楼説」だけ知らなかった。酒井勝軍に関しては、ファン向けのコレクターズアイテムかなあ……。

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【書籍】・「トンデモ日本史の真相」 原田実(2007、文芸社)

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と学会員の原田実氏が執筆した、主に歴史関係のトンデモ説について実際はどうなのか解説したもの。
日本のピラミッド、遮光器土偶宇宙人説、源義経ジンギスカン説といった、「いわゆる」トンデモ的な話から、「聖徳太子非実在説」、長州も薩摩も、明治天皇までが一枚の写真におさまっている「フルベッキ写真」といった、ちょっと歴史に興味のある人なら聞いたことのある話、そして「秀吉の一夜城」、武田信玄騎馬軍団、安倍晴明など、ほぼ歴史に興味のない人でも聞いたことのある話まで、その真相が解説されていて面白い。

個人的には、秀吉の一夜城はまったくの虚構、織田信長の鉄砲三段撃ちは無かった、武田騎馬軍団の後世の過大評価具合などは、なかなかショッキングな真相だった。
もちろん、作者の専門領域(たぶん)である古史古伝についても多くページがさかれているし、歴史ファン、トンデモファンの間で話題になったトピックを一般の人に解説するという意味でも、非常に興味深い内容になっている。

日本人は(他の国の人は知らないが)もともと歴史の物語性を重視して真相を掘り下げるという傾向はないように思う。また、「政治と宗教の話はしない」といったある種のタブー感も手伝って、珍説・奇説が放置されているのではないか。
そういう意味でも、珍説・奇説を検証する本書の意義は深いと思う。執筆するとなると大変な労力になると想像するが、続編があったら読んでみたい。

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【書籍】・「図説 神代文字入門」 原田実(2007、ビイング・ネット・プレス)

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漢字は中国から伝来し、そこからひらがな・かたかなができた、要するに日本の文字はすべて中国源泉ということになりますが、漢字が中国から入ってくる前から日本に文字はあったんだ、その証拠だ、と言われて提示されるのが「神代文字」だそうです。

まあ、すべていつの時代かに偽造された文字だということですが、それについて解説したのが本書。「読める 書ける 使える」となっていて、語学のテキストみたいに練習帳が付いているところがお茶目です。

私もそういう文字があることは少しは知ってましたが、本書に載っているように32種類もあるとは知りませんでした。何十人という人々が、「日本の古さ」を正当化するためにオリジナル文字を考えていたというのは驚きですし、ナショナリズムと関連しているのかもしれませんが何か哀しささえ感じます。まあ甘っちょろい感傷かもしれませんがね。

当然、「捏造された文字」なので教科書にはひとつもでてきませんし、一部の研究者しか知らないものもあるでしょう。
しかし、マンガやゲームに使用された例もあり、まだそういう例はないですが特定のマンガやゲームから神代文字が大流行して女子高生が親にわからないように暗号として使ったりしたら、使用されなかった文字が日常的に使用されるという虚実がないまぜになる事態になるわけです。
神代文字というのは、超能力とかスピリチュアルなものとは少し違って純粋に「道具」としても機能しうる、そこにあやしい魅力があるように思います。

やや抽象的な言い方をすると「ふだんの生活とはあまり関係のないところに知識大系が存在し、そしていざそこに足を踏み入れると、日常とぜんぜんまったく無縁ではないことがわかってくる」という意味でも、あやしい魅力があります。

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【書籍】・「と学会年鑑ORANGE」 と学会:著(2007、楽工社)

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年4回の例会から面白い発表をピックアップしてまとめたもの。
メキシコのサント(プロレスラー)映画、まぬけでほのぼのした会話の市議会の議事録、「むかしの中国のUFOだと言われる絵の解析」、「勤王の志士が一堂に会して撮影したとされるフルベッキ写真」、「自宅でできる自己美容整形」、肖像画や彫像を見て病状を診断してみようという本、言ってることがあいかわらずムチャクチャな高橋克彦語録……などなど。

そしてトンデモ本大賞「量子ファイナンス工学入門」そのものと、一見、まったくトンデモ本でも何でもないように見える本書が大賞ノミネートの条件を満たす期間内に発見されたという奇跡に震えてください。

……それにしても、よくわからないのがこのシリーズに対する、ネット上に載ってるいくつかの感想で……。
まあどんな感想抱こうが自由ですが、「近頃面白くなくなった」とか「宗教ネタは笑えない」とか、なんだかよくわからないものが多い。
「どこがどう面白くなくなったか」を、もうちょっと詳しく書いてもらえると、私個人は参考になるんだが……。

最近思うけど、と学会の本にかぎらず「ちょっと斜めからものを見る」本も、人それぞれ求めるものが違うんですよね。
とくに超常現象のデバンキングを求めている人と「おバカな物件」を求めている人は、重なっているけど微妙に離れている部分もあって、なかなかむずかしいです。

それと、「変さ」に説明を要するものはなかなか理解されにくい。もちろん、それだからこそ説明の意味があるんですけどね。

そうそう、それと、すごい情報量が詰め込まれているので、本書に載っていることを単なるジャンク情報だと決めてかからない方がいいです。読者の知識と、思わぬものが思わぬところで化学反応……ってこともないではないですから。

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・「エイリアン誘拐事件ファイル」 並木伸一郎:監修(2007、竹書房)

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コンビニペーパーバック調単行本。エイリアンの人間誘拐、要するに「アブダクション事例」について複数のマンガ家が描いています。
言っちゃなんだが並木伸一郎先生監修のマンガは、自分にとって無難すぎて(オカルトものの定番という意味で)あまり面白くないんですが、これはけっこう面白く読めました。

というのは、ほとんど完全否定的な立場から心理学者としてアブダクティーを何百人も面接したスーザン・A・クランシーや、逆光催眠による「虚偽記憶症候群」、はたまた現在ではおそらく肯定派にも信じられていないのではないかと思われるアダムスキーの異星人コンタクト事例にも触れているといった具合に、まあ半可通の私が言うのも何だがアブダクションに関するトピックにはひととおり触れているからです。

(まあ、個人的には「アンチ・アブダクション」という章がどうしてもいちばん面白く思えてしまうんですけどね。あ、あとクランシーは名前がちょこっと出るだけです。)

ただし、個々の事例や意見は平行して並べられているだけという印象はぬぐえないです。最後にいちおう「まとめ」的な話は出てきますが……。
UFO神話はすっかり元気がなくなったとは言われてますが、アブダクションに関しては、本書はUFOファンでも何でもない人にとってはなかなか面白い読み物になっているんじゃないでしょうか。

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【書籍】・「心霊写真 不思議をめぐる事件史」 小池壮彦(2005、宝島社文庫)

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幕末から現在までの日本の写真史を追い、「心霊写真」の歴史を概観する本。
滅法面白かった。とにかく詳しい。思いつきで書かれた本ではない。おそらく、作者はオカルトやホラー全般についてものすごく詳しいのだろう。その知識の中から、「心霊写真」の歴史だけを抜き出したら何が見えてくるか、を考察した本だとも言える。

たとえば「心霊」という言葉がどこから来たか、話をそこから始めるのだ。そうすると19世紀の海外のスピリチュアリズムが日本にどういう経緯で輸入されてきたかということが問題となる。
また、同じ「写真」ということで「念写」とも心霊写真の歴史は交錯する。念写実験で有名な福来友吉と、大本教に入信し霊魂不滅を信じる浅野和三郎の考え方の違いなどは、比較するだけでなかなかにスリリングである。

欧米心霊主義は、「科学では説明できないことを科学的アプローチによって説明しようとする」という矛盾を最初からかかえている。だからはっきり言えばくだらないのだが、しかしその成立過程にはそれなりの理由があることもわかった。

心霊写真そのものの歴史としては、専門の写真家が偽造した「明確に顔などが写っている心霊写真」から、ある時期を境に「目と口に見えないこともない三点を、見る側が『発見』することにより成立する心霊写真」へと変わったのだという。
そして、「発見」された心霊写真は専門家によって「鑑定」されて初めて認定されるというシステムができあがり、それゆえに「怪談」を怪談たらしめる物語は簡略化され、堕落(?)していく。

しかし、ブームを経て一般化した「心霊写真」、「映像の中に写る霊」という考え方は、映画「リング」を代表作として今度は創作の中でイメージを開花させてゆく。
そんなことがわかる本でした。

さて、以下は本書とは直接関係ない話なので、読みたい人だけ読んでください。

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【雑記】・「民放連などに霊感番組是正の要望書」

すいません、ニュースとして消えちゃったみたいなのでソースがはっきりしません。

(以下、引用の引用)
・民放連などに霊感番組是正の要望書

 心霊現象や占いを扱うテレビ番組が、霊感商法やカルト宗教による被害を産むきっかけとなっているとして、弁護士の団体が、民放連やNHKなどに是正するよう求める要望書を提出しました。

 全国霊感商法対策弁護士連絡会によりますと、テレビ番組で霊界や死後の世界などについて断定的にコメントすることで、未成年者などが霊感商法やカルト宗教に入り、被害にあうきっかけとなっているということです。

 その上で、報道機関としてのテレビ局が番組の中で「科学的実証がされていない」と注意喚起するなど、節度のある番組づくりを進めてほしいと申し入れました。

 要望書を受け取った民放連は今後、作業部会などで加盟するそれぞれの放送局に伝えることにしています。
(どこかからの引用おわり)

こういう要望の提出というのは現場主義的にはだれかがやらなきゃいけないことで、それは弁護士がいちばんいいのかもしれない。
ただ、「そういうことが絶対的に正しい、全面的に、ひたすらに全面的に反対するのが正しい」というスタンスがあるとしたら、それには違和感がある。

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【書籍】・「超能力番組を10倍楽しむ本」 山本弘(2007,楽工社)

Cyonoryoku

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「FBI超能力捜査官」、「TVのチカラ」などに登場する超能力のインチキを徹底解明する本。
こちらもこの本と同様、ひとつの番組に関する分析がハンパじゃない。また、「どうせテレビなんて……」、「どうせ巧妙にインチキが隠されていて、証明はできないんだ」とあきらめる前に、テレビの中にもヒントが隠されている場合があることを示してくれる。

前半のいかにも「手品」っぽいトリックあばきも面白いのだが、どうしても「実際の動画を観てみたい」という気分がよぎる。またドラマ「トリック」などでも出てくるトリック(ややこしい)ということになるのだが、後半の遠隔透視能力(行方不明者の居場所を超能力で当てるなど)のインチキあばきがなかなかすごい。

いやそもそも、こういう番組って信じる人は観るし、信じない人は観ない(私も観ない)。それを、懐疑的な視点で観て分析するというのが面白い。また、透視して当てた行方不明者の場所をモザイクのかかったテレビ画面とインターネットを駆使して探り当て、実際に行って検証するというのがすごい!
本書に超能力探偵というのがよく出てくるが探偵小説的な面白味はそのインチキあばきの方にあるんだなー。

なお、本書はSF作家のお父さんと中学生の娘さんとその友人の男の子との会話形式になっていて、ルビもふってあり小学校高学年から理解可能なように配慮されてある。

で、本書に関するイベントもある、と。

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【書籍】・「ギボギボ90分!」永瀬唯、植木不等式、志水一夫、本郷ゆき緒、皆神龍太郎(2006、楽工社)

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タレント霊能力者の代表的存在であった宜保愛子の霊視の一種のトリックについて、主に92年放送の番組「宜保愛子・新たな挑戦 ピラミッドの謎に迫る」の詳細な検討によって明らかにした本。

私は今さら「ナンシー関が、今も生きていたら……」って言うのが嫌いだ。それは「テレビに対して独自の視点を持て」と主張し続けた彼女の主張に、けっきょく依存しているにすぎないからだ。
また、ネットワーカーが彼女とは違う視点のテレビ評、人物評に関してまったく評価を加えない(と、自分は思う)のにもかねがね不満に思っている。
いったい、いつまで立ち止まっているつもりなんだ?

そして、本書は優れたデバンキング作業の結果であるとともに、新しいテレビ評のあり方を提示したものだと思うのである。

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【イベント】トンデモ本大賞2007、今年も開催!!

6月30日(土)、イイノホールにて開催。前売り券、発売中!!

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【イベント】・「と学会presents 山本弘『超能力番組を10倍楽しむ本』発売記念  「オカルト番組のウソを暴いちゃえ!」 

と学会presents
山本弘『超能力番組を10倍楽しむ本』発売記念
「オカルト番組のウソを暴いちゃえ!」

捏造をやってたのは「あるある」だけじゃない。オカルト、超能力、UFO番組のスタッフがでっちあげた大ウソの数々を、ビデオで検証して笑っちゃおうという企画。本に収録できなかったネタ、最新のネタもいろいろ。アノ高視聴率番組もデタラメだらけ。あなたはこんなに騙されている!

出演:山本弘(と学会会長)
日時:平成19年3月16日(金)
Open18:30/Start19:30 
場所:新宿ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2
TEL 03-3205-6864
料金:¥2,000(飲食別)

#以前三越でやった山本会長の超能力番組解説講座がものすごく面白かったんですが、なるほど、あのときにはもう書籍化の企画は進んでいたんですな。たぶん。

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【イベント】・トンデモ映画会、第二回開催決定!!

「第二回トンデモ映画会」開催!
と学会員が厳選したトンデモ映画をオールナイトで上映!

第二回の選者は、唐沢俊一!!
勿論、映画の前には、落語とトークショーもあります!
ゲストは『怪奇大作戦セカンドファイル』の脚本も担当される中野貴雄監督!

落語(瀧川鯉朝)
22:00〜22:20

トークショー(出演:唐沢俊一、中野貴雄監督)
22:30〜23:15

上映作品
・「アマゾン無宿 世紀の大魔王」(1961/東映) 23:30〜0:55
監督:小沢茂弘  主演:片岡千恵蔵
 片岡千恵蔵の、多羅尾伴内をはるかにしのぐ怪ヒーロー“アマゾンの源次”と、進藤英太郎の“ゴールドラッシュの熊吉”の対決! テレビでは絶対放送できない“増沢病院”のシーンを含め、頭からシッポまでぜ〜んぶカルトシーンばかりという怪作。トドメに、ニュー東映のオープニング及びセットデザインが成田亨!

・「華魁」(1983/武智プロ) 1:05〜3:00
監督:武智鉄二  主演:親王塚貴子
 日本映画史に残る異才・武智鉄二の本番映画。原作はなんと谷崎潤一郎。
前半、重厚な遊廓のセットと、それにまったくそぐわない親王塚貴子の棒読み台詞で驚愕したあと、後半でいきなり舞台はアメリカ(と、思えというのが無理なやる気のないセット)に移り、エクソシストのパロディになる!

 いや、信じないかもしれないがホントなのです。

・「狼の紋章」(1973/東宝) 3:15〜4:35
監督:松本正志  主演:志垣太郎
 日本SF最高のスーパーヒーロー、少年ウルフガイ。それを映画にしたらこんなことになっちゃいました、という超話題作(別の意味で)。今では松田優作の幻のデビュー作として有名だが、白い学生服に日本刀という、面堂終太郎チックなスタイル、そして白フン姿も若々しい。観て脱力したときのためにビタミン剤の用意必須!

場所/新文芸坐 池袋駅東口徒歩3分
豊島区東池袋1-43-5マルハン池袋ビル3F

電話/03(3971)9422
日時/2007年3月10日(土)
午後9時45分開場 午後10時開始

料金/前売2300円 整理番号付き/劇場窓口(発売中)&チケットぴあ(店頭のみ、コンビニ不可)にて2/10(土)販売。(メール予約は行いません)
当日2500円

※全席自由で、整理番号(=券番号)順にご入場頂きます。
※終夜興業につき、18歳未満の方はご入場できません。
※上映作品が古いため、作品によっては映像や音声の状態が悪い場合がございます。
 何卒ご了承のうえご覧下さい。

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・「恐竜オーパーツの謎」 並木伸一郎:監修(2007、竹書房)

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コンビニ売り単行本。「アカンバロの恐竜土偶」、「カブレラ・ストーン」、「パラクシー河の足跡化石」などから、巨人と恐竜が同時代に生きた頃があった、と主張するトンデモ・コミック。
正直、「並木伸一郎先生監修のマンガはあまり面白くない」とずっと思っていたんだけど、個人的に恐竜関係のトンデモに疎いのでまあまあ楽しく読めた(内容は1ミリも信じてはいませんが)。

数人での共同執筆だが、ミセキカズナという人の絵がカワイイと思った。

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・「実録! 仰天世界事件史2」(2007、大洋図書)

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コンビニ売り単行本。世界史の珍説・奇説、珍談・奇談をマンガ化した第二弾。取り上げているのはダイアナ妃の死、切り裂きジャック、潜水空母伊ー400、大韓航空機事件、下山事件など。

第一弾は読みにくくてあまりいい評価は下せなかったのだけど、「アメリカ初代皇帝」を自称して人々から愛された「ノートン一世」の話は面白かったな。作画の田川滋も合っていたと思う。

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・「ALL新作・描き下ろしコミック ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説」(2007、竹書房)

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これのマンガ化。コンビニ売りのペーパーバック調単行本。
執筆者は三河屋正悟郎、タカハシセイコ、佐藤仁史、富沢みどり、小川浩司、岸みきお、波多野秀行。

たけ書房の特別編集部員と謎の青年スティーブン・セキルバーグ(要するにハロバイの関のことですね)が都市伝説の内容にせまるという趣向の一話完結もの。「MMR」みたいなパターンだが「MMR」もその形式がすっかり「定番」として認識された感はある。
元になった本はけっこう売れているらしいが、9割知っているネタだったのと、語り方の問題として都合の悪い事実は隠蔽して、なおかつ「本当か嘘かわからない」というふうにフワッとさせていたために個人的には物足りなかった。

本書はその本の中からいくつかをチョイス、マンガ化したもの。マンガって作品の中でツッコミを入れやすいからまあまあ抵抗なく読めた。アホらしい話も、マンガだとそれなりのかたちになるし。

それにしても、元となった本の中でも最大級にアホらしいと思っていた話「アインシュタインの舌の謎」(有名な「アインシュタインが舌を出している写真」で、彼はなぜ舌を出したのか?)がわざわざマンガ化されているのには驚いた。
しかし、それなりにかたちになってしまうところがマンガが虚構を飲み込みやすい表現形態であることを表しているとは言えるだろう。

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【書籍】・「日本の偽書」 藤原明(2005、文春新書)

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いわゆる「古史古伝」について解説した入門書。
出てくるのは「上記」、「竹内文献」、「東日流外三郡誌」、「秀真伝」、「先代古事本紀」、「先代古事紀大成経」の6冊。

偽書に懐疑的な本……というよりは、「偽書」と一般的に言われているものは「にせもの」と学術的に確定したものなので、まず真偽がひっくり返ることはない。だから、偽書について突っ込んで解説するとなるとそれは必ず批判的な文脈で、ということになる……と私は思っている。
非常に丁寧かつ簡潔にそれぞれの偽書について解説されている。また「言説のキャッチボール」によって偽書が生成していく、というのはうなずけるところ。
すなわち「言葉をやりとりすることによって、何となくの『信じたい話』が浮かび上がってくる」ということだろう。
ものすごく大ざっぱに言えば、都市伝説を紙の上に定着させているようなものだろうか?

ただし、「人はなぜ偽書にひきつけられるのか」という理由として、(偽書にひきつけられる人は)「多様な解釈、深読みを試みる中世の知のあり方に魅了されているのではないか」というのは、確かにそういうこともあるだろうが、
「中世」に特化させると今度は「人はなぜ疑似科学やオカルトにひかれるのか」という理由と離れてしまう気がする。
偽書にハマる人は、たぶん他の疑似科学やオカルトにハマる人と重なっているところが多いだろうからだ。

それにしても、これは独学で調べたのかな? 6冊、偽書を読むだけでも大変なのに研究して本まで出してしまうのは本当にすごいことです。

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【イベント】・と学会が三越に進出!!

「と学会がやってくる! 新たなる知と痴の地平へ」

UFO、予言、超古代史、陰謀説……。「トンデモ」とは想像を絶する世界観とパワーを秘めた本や現象のことです。ジャンルを問わず「トンデモ」を追求する読書集団『と学会』の運営委員3人が、その楽しみとぬかるみを語ります。

#2月11日の唐沢議長の回もタイトル・内容ともに決定したようです。
詳細は、以下。

日時
(1)2006年11月5日(日)「超能力番組のウソを暴け!」(終了)
(2)2007年1月14日(日)「還暦記念・UFO60年史」
(3)2007年2月11日(日)「三丁目の円盤〜高度経済成長時代とUFO」
各日14時〜16時
場所:日本橋三越本店 新館9階 三越カルチャーサロン
東京メトロ
 銀座線・半蔵門線「三越前」駅より徒歩1分
 銀座線・東西線「日本橋」駅(B11出口)より徒歩5分
都営地下鉄
 浅草線「日本橋」駅より徒歩5分
JR
 新日本橋駅より徒歩7分
 東京駅(日本橋口)より徒歩10分

講師:第一回 山本 弘、第二回 皆神 龍太郎、第三回 唐沢 俊一
参加費:各回2,415円(カルチャーサロンの入会金は不要です)

講座内容
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第一回「超能力番組の楽しみ方」
(すでに終了しています)

第二回「還暦記念・UFO60年史」
「空飛ぶ円盤」ということばが、この世に生まれたのは1947年のこと。今年でちょうど60周年を迎えます。
60年立っても、一向にその謎が解けないUFOとは一体何者なのか?
これまで起きたUFO事件や、UFO研究史を振り返ることで、改めて、UFOの謎に迫ります。

第三回「三丁目の円盤〜高度経済成長時代とUFO」
日本に東京タワーが出来かけていた頃、日本では第一次UFOブームが起きていた。“空飛ぶ円盤”とUFOが呼ばれていた時代、三島由紀夫も石原慎太郎も、円盤マニアとして空を見上げていた! 高度経済成長と冷戦が日本にもたらした円盤ブームの、意外な史実を探ってみよう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

お申し込みは
TEL 03-3274-8595
カルチャーサロン(午前10時〜午後7時)まで
(インターネットでの申込は行っておりません)
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

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【同人誌】・「円盤本専門同人誌Spレビュー」(1)「円盤本の夜明け」号(2006、Spファイル友の会)

Spreview

「僕らには所々穴が開いた、出来損ないのパンケーキがある。円盤本を読もう。」
(本書前書きより)

円盤(つまり空飛ぶ円盤、UFO)について書かれた本のレビュー集。
目次などは公式ページのここ参照。

冬コミで買った同人誌。とても面白い。本書を読んで、いろいろと考え込んでしまった。

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【書籍】・「サンカの真実 三角寛の虚構」 筒井功(2006、文春新書)

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非農民であり、独自の信仰と掟、文字すら持っていたとされる「サンカ」のイメージを決定づけたのは三角寛の書籍だと言われている。
三角寛は「サンカ小説」という、通俗実録ものみたいなものを書いていたらしいが、それよりも「サンカ社会の研究」という研究書が出版され、学問的に参考にされてきたところが大きい。
本書は、その三角寛の業績を文献調査およびフィールドワークによって、「いかにインチキか」を暴いた本である。

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【書籍】・「偽書『東日流外三郡誌』事件」 斎藤光政(2006、新人物往来社)

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分量的には「戦後最大の偽書」と呼ばれた「東日流外三郡誌」について追い続けた新聞記者が、その真偽論争とそれにともなう騒動の顛末を追った実録本。

「東日流外三郡誌」とは、古代の東北に「まつろわぬ民」としての東北人の王国があり、それについて江戸時代の人物二人が全国を回って調査した結果を記した本であり、その写本が現存する、と主張されていたが実は「偽書」である(ややこしいが)。
高橋克彦の「竜の棺」で確か大々的に取り上げられており、記憶している人もいるかもしれない。
いわゆる「トンデモ本」なのだが、この「東日流外三郡誌」の事件の経過というのが滅法面白く、「東日流外三郡誌」を題材にしたトンデモ本も出ているが、批判本もたくさん出ている。

いわゆる「古史古伝」というのは「東日流外三郡誌」以外にもいくつかあるが、いまだに書店でもけっこう関連書籍が手に入るという点ではいまだにホットな存在だと言える。
それだけ、歴史ファンの興味も強いのだと思われる。

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【イベント】・明日(12/9)、「トンデモ映画会」オールナイトでトンデモ映画鑑賞!

Kurotokage_machiko
#いよいよ明日です。

と学会員が厳選したトンデモ映画をオールナイトで上映。
第一回の選者は、勿論、会長の山本弘!!
映画の前には、トークショーもあり!
古き良きアナログ特撮の魅力を、ビデオ上映を交えて語ります。

(プログラム)
◎22:00〜22:20
落語〈瀧川鯉朝〉

◎22:30〜23:15
トーク「アナログ特撮の魅力」(出演:山本弘、唐沢俊一)

◎23:30〜0:55
「直撃地獄拳 大逆転」(1974/東映)
「実写版『ルパン三世』」はこの映画に与えられるべき称号かも。『ミッション・インポッシブル』真っ青の千葉真一の盗みのテクニック、奇想天外なギャグと豪華(?)ゲスト出演者たちによる楽屋オチ満載のナンセンス・アクション。

◎1:05〜2:45
「黒蜥蜴」(1962/大映)
 江戸川乱歩の原作を三島由紀夫が脚色したミュージカル(!)「くろと〜か〜げ♪」という男声コーラスに合わせて踊りながら逃げてく女怪盗・黒蜥蜴。手下たちが歌う「女王様に仕える歌」、大富豪令嬢を守る用心棒たちの歌う「用心棒の歌」なども味があります。
 他にも、黒蜥蜴の手下の女が電話で喋る奇怪な暗号や、「僕はいつになったら爬虫類になれるんでしょうか!?」と言う川口浩など、珍場面いろいろ。

◎3:00〜4:20
「妖婆死棺の呪い」(1967/ソ連)
 ゴーゴリの怪奇小説「妖女」を映画化したソ連映画。日本ではTV放映。美少女の死体が棺に乗って宙をびゅんびゅん飛び回り、透明なバリヤーにがつんがつんぶつかってくるという仰天のビジュアルで、「ソ連にもこんな面白い映画があったのか!」と当時の特撮マニアを驚愕させたカルト作品。

場所/新文芸座 池袋駅東口徒歩3分
豊島区東池袋1-43-5マルハン池袋ビル3F
電話/03(3971)9422
日時/2006年12月9日(土)
午後9時45分開場 午後10時開始
料金/当日2500円

※全席自由で、整理番号(=券番号)順にご入場頂きます。
※終夜興業につき、18歳未満の方はご入場できません。
※上映作品が古いため、作品によっては映像や音声の状態が悪い場合がございます。何卒ご了承のうえご覧下さい。

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【書籍】・「宇宙人第0の遭遇」 アルバート・K・ベンダー(1995、徳間書店)

Ucyuzindaizero

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・口裂け女の話から始めよう
あらら、ぜんぶ描き終わったところでIEがブツッって落ちちゃって、書いたテキストぜんぶ消えちゃったよ!! こりゃー宇宙人の陰謀かもわからんよ。

何を書こうかと思ったかというと、子供の頃、かなりリアルに「口裂け女」を自分が信じていたということ。……というか、小学校全体が集団ヒステリー状態になってたんだよね。
時は1978年か79年頃。ウチの小学校じゃちょっとしたパニックになってて、「噂として流行る」というんじゃないんだよ。もうみんな実在を信じてたの。
だって「口裂け女を探そう!」って自転車で走り回ってたヤツとかいたんだから。バカだけど、不思議な感覚ではあった。
「口裂け女」のリアリティというのは、非常に不謹慎ながら「あたまのくるった人なのではないか」という点にあった。「ポマードと言うと逃げる」、「べっこう飴が大好き」などの属性は、「空を飛ぶ」とか「壁を通り抜ける」といったようなこととは少し違っていて、「あたまのおかしな人ならそうなるかも」みたいのがあった(本当に不謹慎だけどね)。
で、そこから「100メートルを3秒で走る」という「妖怪性」まではあと半歩、だったわけだ。

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・「水からの伝言」を信じないでください

「水からの伝言」を信じないでください

マイミクさんに教えてもらったページ。
「きれいな言葉」できれいな結晶ができ、「汚い言葉」で汚い結晶ができる、と主張する「水からの伝言」。
学校の道徳の授業で使われているところもあり、ゆゆしき問題となっている。

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【イベント】・「トンデモ映画会」オールナイトでトンデモ映画鑑賞!

と学会員が厳選したトンデモ映画をオールナイトで上映。

第一回の選者は、勿論、会長の山本弘!!
映画の前には、トークショーもあり!
古き良きアナログ特撮の魅力を、ビデオ上映を交えて語ります。

(プログラム)
落語(瀧川鯉朝) 22:00〜22:20

トーク「アナログ特撮の魅力」(出演:山本弘、唐沢俊一)22:30〜23:15

上映作品:
・「直撃地獄拳 大逆転」(1974、東映)23:30〜0:55
・「黒蜥蜴」(1962、大映)1:05〜2:45
・「妖婆死棺の呪い」(1967、ソ連)3:00〜4:20

場所:新文芸座 池袋駅東口徒歩3分
豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F
電話:03-3971-9422
日時:2006年12月9日(土)
午前9時45分開場、午後10時開始
料金:前売2300円、当日2500円
券番号順にご入場いただきます

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【書籍】・「エイリアンの夜明け」 コリン・ウィルソン(1999、角川春樹事務所)

Aliendawn

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コリン・ウィルソンの最も世間的に認められている著作(だと思う)「アウトサイダー」を読んでいない私にとっては、彼の著作は学研の、「ムー」関連の毒々しい表紙の本を買うよりは、よりノーブルな気分を味わいたい不思議大好きっコが手に取る本、程度の認識しかない。

で、結論もたいていは「人生前向きに生きろ」みたいなことになっていて、「あれれ」とも思うのだがどこかに愛嬌みたいなものがあり、憎めないというのが私の印象である。

超能力とかオカルト、世界の不思議現象を収集した本を多く出しているコリン・ウィルソンは、意外にも本書を執筆するまでUFOに関してはたいして興味がなかったようである。

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【書籍】・「不思議現象ファイル」 ジョン・A・キール(1997、ボーダーランド文庫)

Fusigi

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「モスマンの黙示」(「プロフェシー」というタイトルでまだ購入可能)[amazon]で、一部で有名なモスマンについて書いた著者の、ものすごくおおざっぱに言うと未知生物についての本。

このテの本って、事象の羅列が多いんで読むのに時間がかかり、読了するのに2年くらいかかってしまった(笑)。

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【書籍】・「原田実の日本霊能史講座」 講師:原田実、聞き手:杉並春男(2006、楽工社)

Nihonreinousi

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卑弥呼から始まり、聖徳太子、空海、安倍晴明、日蓮、出口王仁三郎、宜保愛子等々、日本の霊能者30人をポイントとしながら、古代から日本人が「霊」をどのようにとらえてきたか、それにともない「霊能者」もどのように変化してきたかを見て行く日本宗教史・入門読本。

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・「謎の宇宙人オーパーツ」 監修:並木伸一郎(2006、竹書房)

Nazono

コンビニ単行本。マンガです。
「火星のピラミッド」、「火星の人面岩」などの写真から読みとれる不思議物件、「斜光器土偶は宇宙服を着た宇宙人」などといった奇説、「失われた第五惑星ラハブ」などが取り上げられているネタ。

いや〜悪いことは言わんよ、なんかもうちょっとどうにかした方がいいよ。「並木先生」が子供たちに講釈するという趣向なんだけど、なんか教育に悪い気がする(笑)。
並木伸一郎先生監修の著作は、一読そんなにめちゃくちゃな感じはしないけど逆に言えば飛躍や新味に乏しいと思う。

ラストに「ラハブ」の世界を完全に想像で描いたことだけは、ちょっとだけ評価する(まあ80年代頃のSFアニメ的な世界観だけどね)。

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・「実録! 仰天世界事件史」(2006、大洋図書)

Ziturokusekai
コンビニ単行本。
「911同時多発テロ陰謀説」、「SARS生物兵器説」、「ジョン・レノン暗殺陰謀説」、「巌流島の戦いの裏側」、「上杉謙信女性説」などの一種の伝説を扱ったコミックアンソロジー。

自分がこのテの作品にハマらなかった理由として、反証がほとんどあげられておらず都合のいい意見だけでまとめられていることが多いこと、自分自身が完全に反証となるデータを得られない場合が多い(基本文献を読みこまないといけないなど)ことがあげられるが、本作もまさにそんな感じ。

「そんなわけないだろ」か「そんなこともあったかもね」しか感想が浮かばない。また、トンデモ説はあんがいマンガにするとそのトンデモ性がマンガという表現に吸収されてしまい、「変な感じ」が失われてしまうというメディア上の理由もあると思う。

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・「ダ・ヴィンチと秘密結社」 原作:能登アリス(2006、宝島社)

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コンビニ単行本。
「ダ・ヴィンチ・コード」の三匹目くらいのドジョウを狙った作品。
ドラマ仕立てに、ダ・ヴィンチの謎を追っていくというマンガ。
前作「ダ・ヴィンチの聖杯」(→感想)はなかなかやけくそ的なオチが面白かったのだが、今回のはオチがヒドイ……!!
ものすごい肩すかし。

「シオン修道会」をつくったプランタールの正体などが描かれているのは、70年代のこのテの作品に比べると盛り込みのスピードは段違いに速い。それが時代というものなんだろうし、かといって「ぜんぶウソでした」って展開にならないのもまた人生だ。

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・「実際にあったエクソシスト」 監修:並木伸一郎(2006、竹書房)

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コンビに売り単行本。オール書き下ろしだそう。
映画「悪魔の棲む家」のモデルとなったアミテヴィル事件など、実際にあった悪魔憑き事件をマンガ化。
うーん、実話としての投げっぱなし的な面白味にも欠けるし、創作の飛躍にも欠けるし……。
中途半端な印象は否めない。
なお、「悪魔の棲む家」のモデルとなった「アミテヴィル事件」に関しては、デバンキング的観点から書籍「ニッケル博士の心霊現象謎解き講座」(2000、太田出版)で詳しく解説されています。

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【イベント】・「と学会が三越に進出!!」

「と学会がやってくる! 新たなる知と痴の地平へ」

UFO、予言、超古代史、陰謀説…。「トンデモ」とは想像を絶する世界観とパワー
を秘めた本や現象のことです。ジャンルを問わず「トンデモ」を追求する読書集
団『と学会』の運営委員3人が、その楽しみとぬかるみを語ります。

日時
(1)2006年11月5日(日)「超能力番組のウソを暴け!」
(2)2007年1月14日(日)「還暦記念・UFO60年史」
(3)2007年2月11日(日)「第三種接近遭遇(仮)」
各日14時〜16時
場所:日本橋三越本店 新館9階 三越カルチャーサロン
東京メトロ
 銀座線・半蔵門線「三越前」駅より徒歩1分
 銀座線・東西線「日本橋」駅(B11出口)より徒歩5分
都営地下鉄
 浅草線「日本橋」駅より徒歩5分
JR
 新日本橋駅より徒歩7分
 東京駅(日本橋口)より徒歩10分

講師:第一回 山本 弘、第二回 皆神 龍太郎、第三回 唐沢 俊一
参加費:各回2,415円(カルチャーサロンの入会金は不要です)

講座内容
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第一回「超能力番組の楽しみ方」
 超能力者が行方不明者を探す番組。よく見れば実はウソだらけ。TVはどんなふう
に視聴者を欺いているのか、ビデオを見ながら検証してゆく。過去の様々な超能力番
組で、トリックの決定的瞬間が画面に映った瞬間なども紹介。超能力番組の正しい楽
しみ方を伝授する。

第二回「還暦記念・UFO60年史」
「空飛ぶ円盤」ということばが、この世に生まれたのは1947年のこと。今年でちょうど60周年を迎えます。
60年立っても、一向にその謎が解けないUFOとは一体何者なのか?
これまで起きたUFO事件や、UFO研究史を振り返ることで、改めて、UFOの謎に迫ります。

第三回「未定」
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お申し込みは
TEL 03-3274-8595
カルチャーサロン(午前10時〜午後7時)まで
(インターネットでの申込は行っておりません)
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

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【書籍】・「なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか」 スーザン・A・クランシー(2006、ハヤカワ文庫)

Nazehitoha
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左翼用語に「主要打撃論」というのがあるらしい。
これは、読みかじった知識によると、「自分たちの主張と似て非なる意見を叩きつぶしてからでないと、自分たちの主張が正しく通らない」というような意味らしい。
いわゆる「内ゲバ」もこの理論を基盤に行われているのだという。
「内ゲバ」と比喩的に使う場合は、単に「内輪もめ」というニュアンスだが、「似たようなやつを潰す」というニュアンスに留意されたい。

以下、自分語りです。

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・「ダ・ヴィンチの聖杯」原作:能登リアス(2006、宝島社)

Davincinoseihai

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コンビニペーパーバック調単行本。内容はマンガです。
作家は瀬芹つくね、史都玲沙、寝猫、竹内ユキ、愛嶋稜、野口千里、水木繁。

男性の考古学者と女性の助手が、聖杯の謎を追っていくという、「ダ・ヴィンチ・コード」の公開に合わせたマンガ。

連続ものにしてはあまりにも絵柄がバラエティに富みすぎている(同一人物の顔がぜんぜん違うと言われた「オーパーツ」のマンガとかなり執筆陣がかぶっている)(→感想)が、見るべきところは何と言ってもあまりに荒唐無稽すぎるラストだろう。

実際のオカルトや疑似科学に根ざした作品ほど、想像力の幅が狭い場合がある。とくにその元ネタを伝える役割がある場合は作家の想像力は極力抑えられるわけだが、この作品のラストはコンビニペーパーバック調単行本の範疇からは大きく逸脱してぶっとんでいると思う。

前に紹介した「世界ふしぎ大発見!!」(→感想)は、原作者がさまざまな注文に応えてアウトプットした結果だと思うが、本作は天然なのか投げやりなのか、それとも会心のアイディアだったのか……。
ダ・ヴィンチの謎よりも、そちらの方に心惹かれる今日この頃である。

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・「魔境にうごめく 謎生物!!」監修:山口敏太郎(2006、リイド社)

Makyo

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コンビニペーパーバック調単行本。あ、内容はマンガです。
各章ごとにマンガ家が分担して担当している。
琴川彩、野口千里、速瀬みさき、河村万里、光永健一、風忍&ダイナミックプロ、大本三根子、こきま大、河原達弘、津上柊子。

とにかく、コレも「オーパーツの謎」同様、物語らしい物語がないんですよ。マンガ家の方々はかなり苦労されたのでは。
そんな中、風忍はなんだか「俺たちは人間どもに迫害されてきたッ!!!」と絶叫しそうな迫力あるヒバゴンを描いていました。

あと、いちばんインパクトがあるのが表紙。本書はこのテのコンビニで売られてる本の中では表紙の胡散臭さが群を抜いているので載せました。
なにしろ、正式タイトルらしきものの上の方に「怪奇!驚愕!仰天スクープ!」って書いてあって、惹句が「恐怖!! 吸血怪物チュパカブラ上陸!!」ですよ。チュパカブラがいちばんのウリってアンタ。
(しかも、チュパカブラの記事たいしたことなかった……。)

後ねえ……こういうことあまり言いたくないんですが、文章のコラムがちょっと……もう少しわかりやすく書いてほしかったなと。

値段は300円。なんだか「ショーガクセー・プロイテーション」な雰囲気プンプンの1冊です。
小学生が買うかどうか、わからないですけどね。

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・「世界ふしぎ大発見!!」原作:コイズミリュウジ(2006、竹書房)

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コンビニペーパーバック調単行本。内容はマンガです。
不思議大好きなフリーライター・コイズミ、金と女への興味の方が強い企画屋・アカギ、バンブーコミックスの編集者・ホシノの3人が、毎回国内外のふしぎを調査して回るという1話完結もの。
作家は藤田シーン、富澤みどり、瀬河美紀、寝猫、村松麻由、小川浩司、話民。

「ダ・ヴィンチ・コード」便乗本と言えなくはないですが、冒頭の「映画『ダ・ヴィンチ・コード』で殺人組織として描かれたオプス・デイに直撃取材を刊行ーー!!」という目玉的なインタビューがあり、
そこから前・後編「もうひとつのダ・ヴィンチ・コード」と続き、その後は世界の不思議を探って回るという「MMR」っぽい展開になるというのは、流れとしてはなかなかのものだと思う。

1話1話も、私のような半可通でも漠然と知っている「戸来村のイエス・キリストの伝説」とか、デバンキング系の本を読んでいたらちょっと料理に困るようなものも、うまく誤魔化していると感じる(「誤魔化す」というと語弊があるかもしれないが、原作者の手腕を感じるのである)。

いわば「トンデモ本の世界」が刊行された90年代以降の時代状況をふまえ、オカルト・偽史・疑似科学などに向き合い、編集者の要望で胡散臭さを漂わせつつ、マンガとして仕上げる技術があると感じた。
そんなわけだから、デバンキングを期待すると当然裏切られるが、単に昔からの情報を垂れ流しているわけでもないというなかなか微妙なボールを投げてきているということである。

とくに、最後のエピソード(沖縄の海底遺跡はムー大陸の痕跡かも、みたいな話)が、きちんと単行本全体の最終回になっているところなんかに、物語をつくる側のプライドを感じた。

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・「超古代の遺物 オーパーツの謎」監修:並木伸一郎(2005、竹書房)

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コンビニペーパーバック調単行本。あ、内容はマンガです。
オーパーツをいろいろとマンガで解説してある。複数のマンガ家が、各オーパーツについて説明するという形式。
作家はつかさき有、野口千里、史都玲沙、愛嶋稜、水木繁、寝猫、空路、瀬芹つくね、武富健治。

原作があったのか無かったのか……とにかく説明だけで物語がほとんどない……。

確か「トンデモ本大賞」で山本会長が言及されていたと思うが、同じ実在の博士なのにマンガ家によってまったく顔が違うこと、「ノアの箱船伝説」をなぜか武富健治が描いていること以外は、見るべきところは無い……。

オーパーツのことが知りたければ、活字本を買った方がいいかもしれない。

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【書籍】・「UFOとポストモダン」木原善彦(2006、平凡社新書)

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UFOや宇宙人をめぐる言説を時代ごとに区切って分け、空飛ぶ円盤→UFO、コンタクティー→アブダクティー→宇宙人陰謀論と変化していったのか、そしてなぜそれらがある時期から「古い」ものとなってしまったのかを論じた本。

90年代半ばくらいまでのUFOをめぐる諸問題(それがどのように語られてきたか、という意味での問題)を論じた本はあったが、本書はその先、ポストUFO神話を考える点が多少画期的かもしれない。

で、そのポストUFO神話については、

「エイリアンよりももっと複雑かつ根源的に私たちの存在そのものにかかわってくる他者という感覚、いわばシステムに入り込んだアンチシステム、私たちの秩序正しい生活に入り込んだ不快で危険なノイズのような存在という感覚。」(P191)

というふうに語られていて、具体的にはマイナスイオン、環境ホルモン、Y2K問題、電磁波という現実の問題になっているのだということなんだけれども、

まあ論文じゃないんだから多少飛ばしたところがないと面白くないとも言えるが、私個人の感想としては少し飛ばしすぎなんじゃないかという気がする。
これには理由があって、現状分析や未来予測は人文科学的根拠を提示されればされるほど胡散臭くなると私が思っているから。

本書の主張が、「もしかしたらこうかもしれないね」程度の、床屋政談レベルのものであるなら「うまいこと言うなあ」と思ったかもしれないが、「フーコー」とか「ボードリヤール」という名前が出てくると、かえって眉にツバを付けたくなってしまうのである。

そもそもが、「UFOをめぐる言説」の変遷と、その終焉が「環境ホルモン」などの現実に移行していくという根拠が、自分にはまるでないように思える。
ましてや、2000年問題の「ミレニアム・バグ」をバグ=虫としてエイリアンと地続きに論じるなど、文章上のアソビとしてもやりすぎのような気がする。

また、UFO神話の終焉が「人類は月に行っていない論」だとしたり、マイナスイオン、環境ホルモン、Y2K問題、電磁波などの現実の出来事に混じって「スカイフィッシュ」を混ぜたりしているのは、これはもう恣意的なものとしか思えない。
前者はアポロ計画の頃からある古いタイプの都市伝説らしいし、「スカイフィッシュ」はビデオ上に移る幻なのだから「環境ホルモン」とは違うだろう。

また「エイリアンはなぜ、金髪の白人からグレイ、節足動物へ退化するのか」という本書の目玉的な部分だが、個人的にはグレイまでを「退化」とするかどうかという問題があると思うし、それ以降を「節足動物」だとする考えには納得できない。
本書にあるように、映画「エイリアン」、「インディペンデンス・ディ」、「MIB」などの映画に出てくるモンスターっぽい宇宙人が、実際のUFO神話に影響を与えた形跡はない。
「節足動物」を「ミレニアム・バグ」や「スカイフィッシュ」などとするのも、牽強付会ってものだろう。

「金髪の白人」→「グレイ」への変化は、「人間そっくりの宇宙人なんて非現実的なのではないか」という、一般人の意識に対する変化で、それを「退化」と言いきれるかどうかは疑問である。
コレはたとえば「ネッシー伝説」が信じられなくなり、「スカイフィッシュ」が信じられるようになったからといって、それを「退化」というかどうかということと同じだろう。

ただし、「すべてがつながっているかもしれない」という陰謀論が、「すべてはつながっていないかもしれない」という統合失調症的な不安に移行している(P181)、というのは、その指摘だけ取ってみればありうることかなあ、と思う。
それと冒頭に引用した「いわばシステムに入り込んだアンチシステム、私たちの秩序正しい生活に入り込んだ不快で危険なノイズのような存在という感覚。」というのが新たな恐怖になりうる、という感覚は理解できる。

しかしそれがたやすく虚構→現実と虚構の区別が付かなくなる状態、に移行するとは個人的に考えにくい。
それらもやはり、虚構世界を考察することでより見えてくる問題だという気がする。
たとえばJホラー。たとえば人々の会話にのぼる無差別犯罪など。

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【書籍】・「と学会年鑑YELLOW」と学会:著(2006、楽工社)

Togattkaiyellow

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年4回、行われる「と学会」例会で会員が発表したトンデモな本、グッズ、映像、その他モロモロを集めた本。
巻末には2004年の日本トンデモ本大賞選考の模様も収録、大賞も発表されている。

自分が書かせてもらっているから言うわけではないが、ホント同傾向の本であればヘタな若手芸人のネタ本の100倍はネタが詰まっている。大勢で書いているとはいえ、この濃さは驚異的。
また、発表の並びも絶妙だ。コレは並べた編集者の人の腕でしょうねえ。
会長から始まって、今回の目玉的な中国のトンデモ本の記事を混ぜつつ、一見バラバラなネタにきちんと流れが出来ていて、最後は志水一夫先生でシメ、という実に美しい構成になっています。

と学会関係の書籍の感想をネットで見ると、批判点が大きく分けて2つあって、
ひとつは「もっと方向性を持ってオカルトや疑似科学批判をきっちりやってもらいたい」的な意見、
もうひとつは、「トンデモ本を楽しむのが団体の主旨なのだから、方向性のはっきりした批判はいかがなものか」といった意見。
要するに、相反する意見があるようです。

私個人の意見としては、「非・主流」を貫くというのはむずかしいものなのだな、ということですね。

それともうひとつ、「オカルトや疑似科学系のトンデモ本紹介が読みたいのに、ネタがそうでないのが多い」みたいなのもある。
コレは、疑似科学系とはちょっと離れたところでネタ探ししている私としては少し寂しい意見です。

しかしですね、オカルト、疑似科学系に絞ったら出てこなかった面白いことってたくさんあるし、ここも読者の意見が分かれるんだけれども、そういうものに対して冷酷なツッコミはできないですよ。
そこが、宗教・オカルトがらみのトンデモとそうでないものとの違いという気がします。

詐欺まがいではない、「下心なくリリースされたもの」に対して、冷たい揚げ足取りよりも愛のあるツッコミが必要だと、私は思っているし実際多くの場合、そうなっていると思う。

第6回(1997年) の日本トンデモ本大賞が、オカルト本ではなくポルノ小説の「発情期 ブルマ検査」であったことの意味は、私個人は意外に大きいのではないかと思っています。
もちろん、プラスの意味でね。

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