JJポリマーのコントライブ実弾生活3に行ってきました。
3月8日(土)、夜の部。
於:笹塚 デュオステージBBS
公演が済んだので、ネタバレありの感想です。
アンケートにも書きましたが、個人的にお気に入りは「ブラッド・ブラザーズ」、「桜田ファミリア」、「見苦しい男」です。
「ブラッドブラザーズ」は、「病気で入院中の会社の上司の子供を励ますために、部下が漫才をやる」という劇中劇というか、劇中漫才。
私、こういうの本当に大好物なので、堪能しました。
映画の「プロデューサーズ」とかですね。連想するのは。
1回、「とうていこれはないだろう」という極端にハジケきった漫才をやり、それにダメ出しが入って改良版をやる、という流れで、どっちも面白い。
「朝青龍がどうたら」「それ、オチ前です」「えっ、つながるの?」のくだりが良かった。
成田さんのコント作家としてのマニアックさが、いい感じで出ていた気がしますね。
「桜田ファミリア」も、成田さん作。「毎年、会社でやる花見のやり方を軍隊調に仕込んでいく」という軍人風の謎の男が出てくるコント。
ずーっと前、まだ成田さんのコントを観る以前、「軍隊コントをきわめたい」的なことがブログかどこかに書かれていたことを覚えてますが、なるほど、「軍隊コント」ってこういうことだったのかと。
テンポよく、非常に楽しかったです。
お花見の隊長(?)のような、オタク的狂気をはらんだ役をやると成田さんは輝いているなあ、と思いましたよ。
「見苦しい男」は、大森よしき氏作。
「好きな子の誕生日のために、バイトの後輩を誘ってサプライズパーティーを無理矢理やろうとする先輩」を成田さんが演じる。
「桜田ファミリア」では、完全にアチラ側に行った感じのキャラでしたが、こちらは、たぶんふだんはお調子者ではあれ、そんなに変わり者ではないであろう先輩が、サプライズパーティーのためだけにハジケている、というところがなんとも面白い。
タイトルどおり、先輩の見苦しさがあふれかえっていました。
また、この役は男前の成田さんがやるから面白いということもあるんでしょうねえ。
終盤、先輩の好きな女の子がやってきてからもストーリーがきちんと展開し、オチもしっかりあったし、ライブ全体の最後を飾るのにふさわしいネタだったと思います。
それと、書き忘れていたのが「孤独の晩餐」。
成田さんがムスカ役で料理番組をやる、というもので、(実は「ラピュタ」の内容を私はほとんど忘れてしまっているんですが)たぶんムスカが実際に行ったセリフだけでコントが展開するところが、単にアニメのキャラを出しました、っていうだけじゃなくてよくできていました。
実は私、前日の「アニメ会」のライブでも、サンキュータツオがコスプレしたムスカ大佐を観ていまして(笑)、二日連続でムスカに扮した人を見るなどというシンクロニシティがあるんでしょうか?
まあ、世代的に直撃だったっていうのがあるんでしょうけども。
「実弾生活」は、「2」も面白かったけど、今回の「3」でもっと面白くなってきたように思います。
ネタの配分も、マニアックな成田さん作と、わりとオーソドックスな大森よしきさん作でちょうどいいバランスになっていたのではないでしょうか。
以上、生意気なことをいろいろ書きましたが、素直に楽しめたということはもう一度、表明しておきたいです。