【同人誌】・「Bの墓碑銘」(上)21世紀B級映画追悼録2001〜2003 唐沢俊一(2006、東京文化研究所)

2001年から2003年までに鬼籍に入った、主にアメリカ・イギリスのB級映画関係の俳優・スタッフに関する追悼録。
役者の名前をさっぱり覚えられない自分にとっては資料的価値もあるし、一人ひとりに関しての業績とそれに関するトリヴィアや私見をきっちりまとめた短文は読みやすく面白い。
背景となる膨大な知識をコンパクトにしてアウトプットし、さらに文章として面白く読ませるという技のデパート的なものになってます。
本書まえがきのとおり「B級映画」というのはハリウッドの当時の体制から出てきたもので、その形態が変わってしまうとその姿もなくなってしまう。そのありようが「ある時期に亡くなった人々」というくくりで見てみると何となく浮かび上がってくるのが面白い。
そして、70代、80代で大往生を遂げた人々の中にときおり、30代、40代で亡くなってしまった人が入っているとドキッとする。50年代、60年代の映画についての記述の中にとつぜん90年代のものが飛び込んでくるから。
私の乏しい映画知識としてはジョン・フランケンハイマーを「D.N.A」という中途半端なダメ映画で知ったのだが、「いやこの人はもともとこんなもんじゃないんだ」とだれかに力説されたのを思い出した。そうかこの人も亡くなってしまったんですね。
通販もろもろについてはこちら。
| 固定リンク | トラックバック (0)








