「モ一度やろう」 [Kindle版] 全2巻 石ノ森章太郎(1982年、少年キング連載)
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1982年、少年キング連載。単行本化されていなかった(全集には収録)ものを、ようやくkindleで読めた。
幕末を舞台にした、意図不明の(?)ギャグマンガ。
時は1862年。赤ん坊の頃、異母寺(いぼじ)の前に捨てられていたモ一(もいち)は和尚さんに育てられ、発明好きの決してめげない少年に成長した。
異母寺は京都にあるため、ひょんなことから坂本竜馬と関わり合いになり、竜馬の敵だということで新撰組と小競り合いを繰り広げることになるモ一。彼は得意の発明で、いきがかり上、竜馬や桂小五郎を助けるのだった。
そんなモ一のピンチに駆けつけるのが、海外から日本美術の勉強に来た美少女・ジャジャミィ・ティングこと「グラマー天狗」で、孤児のモ一の世話を小さい頃からあれこれやいてくれたのが近所に住んでいるお美代ちゃん、というダブルヒロイン。
「芹沢鴨殺害」や「寺田屋事件」などの歴史的事実は描きつつも、基本的にはナンセンスギャグが繰り返されるという、謎の「リアリティライン」を持った作品である。
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