・「○本の住人」(4) kashmir(2011、芳文社)
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「まんがタイムきららキャラット」などに連載。
高校生(中学生? わからん)であり殺し屋の少女・ソーニャとその友人・やすなのじゃれあいを中心とした4コマギャグマンガ。
萌え4コマは、「もはやギャグを創出することは第一義と思って描かれていないのではないか」と思われる作品も多いが、本作は明確に「ギャグマンガであること」を意識しているように思われる。
内容はいい意味で他愛なく、リラックスして読めます。30本に1本くらい、ものすごく面白いのがある。
作者が1巻のあとがきで「本作は漫才コントマンガ」というようなことを書いていて、「漫才コント」という言葉が使われていることに驚いた。実際、本作のキャラは単なるボケ役とツッコミ役というよりは、ごくたまにボケ役がわざとボケを演じている、という描写も出てくるので、なるほどと思った。
が、2巻のあとがきでは「お笑い番組はまったく見ません」とわざわざ書いてあった。そりゃ「漫才コント」って言葉を使ったら、そこに食いついてくる人はたくさんいるよなあ。
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漫sプレイボーイ、週刊プレイボーイ掲載。
元グラビアアイドルの仲村みうの、やや常識からはずれた家族を描いたドタバタギャグマンガ。
まあ「家族ギャグ」を想像してくれればだいたいの内容は理解できると思います。
たぶん、仲村みうが話した家族の面白エピソードを基盤に、ネタにしているのだろう。
興味深いのは、仲村みうのシュミであるとして「マンガ内マンガ」として「文房具同士によるBL」が描かれたりするところ。アイドルと萌えとBLと家族ギャグがクロスオーバーしているという、不思議な作風。
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絵はかなりかわいい。最近のロリ系の絵より若干肉感的。
ギャグは……まあこの手のマンガとしては普通。
覚えておこう、売れないことは負けではないが、売れることは確実に勝ちであると。
オタクとか萌えとかラブコメとかってのは、平凡や均質性や退屈との戦いであったとしても、だ。
そうそう、「いじわる女とかツンデレが出てこないから読みやすくていいな~」と思っていたら、出てくるのは女の子ばかりだから、ツンデレなんて出ようがないんだな(私はツンデレ大っ嫌い)。
想像だが、極度に男子(イケてない男子)と、キラキラした女子は現実世界で、私が中高生のときなんかやりもよほど断絶しているのかもしれんね。
それが百合を生み、ツンデレを生んだと。それらはおそらくコインの裏表なんだな(百合でツンデレ、ってのもあるんだろうけどさ)。
「絶対にコミットできないで、ただ観察する」のが男にとっての百合で、無理矢理にでもコミットしようとするとツンデレくらいしかリアリティがなくなってる、ってことなんじゃないの。
まあ、どうでもいい話ですが。
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アニメの原作の4コママンガ。高校の軽音部に所属している4人の女の子と担任の先生などが、ちょっとした面白を展開する作品。
実は私、アニメ版の方は珍しく評価してます。
理由は、瞳の四角い(瞳を大きく描き過ぎたために、四角く見えてしまう)女が出てこない、メンドクサイツンデレ女が出てこない、学生の心地よい閉鎖的ダラダラ感、そのときどきに垣間見えるキラキラ感がよく表現されていると思っているからです。
で、原作を読むとアニメは「うまく膨らましたなあ」って思ってしまう。正直、1巻の段階では設定、お話、キャラクターとステロタイプの域を抜けきれておらず、ギャグもハジケているわけではありまへん。
まあ、逆に言えばステロタイプな作品としては及第点だとも言えるんでしょうが、それは編集さんが通した作品だからね。外野が「及第点だね」なんて言ったって仕方がないわけで。
この作品、アニメがけっこう人気あるみたいで、今後過剰に上げられたり落とされたりする可能性がありますけど、アニメを観ないで原作も読まないで「なんだか知らねェけど気に食わない」みたいなけなし方は、もうやめようね。せめて、原点に当たる労力は取ろうよ。
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