・「音楽と漫画」 大橋裕之(2009、太田出版)

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ロクに楽器も弾けないヤンキーたちが、思いつきでバンドをやることになり……という話。
一見落書きみたいな絵なんだけど、きちんとマンガを勉強した形跡が……とか何とかいうよりも、ネームとして実にキッチリできており、力の抜けた絵柄とマッチしている。
1ページ目から何とも言えぬ感覚に引き込まれ、最後まで夢中で読んでしまう。
そういう作品だった。
狙っているんだけど狙ってない、狙ってないけど狙ってる、「大リーグボール3号」みたいなフワフワした球筋に、すっかりやられてしまったという感じだ。そして、「投げている」という意志があるということは、最終的には狙っているということになるのだが、そのこと自体が心地いいのである。
このマンガ、ネットでチラリと見かけて、中身をまったく知らずに「けいおん!」の2巻と一緒に買ったことが自分の中では珍しいミラクルで、そのことについてもずっとニヤニヤしっぱなしだったのであった。
他に短編「山」、「ラーメン」、「漫画」を収録。
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