アクション

・「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」(1)~(5) 今川泰宏、戸田泰成(2007~2009、秋田書店)

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「チャンピオンRED」連載なのかな。
今川監督の「ジャイアントロボ」とどう関係しているのかは忘れた。

本当、2巻くらいまで、筋とかないんですよね。
いや、あるのかもしれんけど頭に残らない。
ただひたすらに、ものすごいいきおいで力押しの展開が続く。

梁山泊の林冲と「白昼の残月」とその他もろもろがジャイアントロボにからんでいく因縁話になるようなんだけど、それもどこまで本気なのかよくわからないんだよね。本作だけ読むと。

ただ「鉄人28号 白昼の残月」を観たかぎりでは本気なのかなという感じではあるのだけれど、なぜ「あったはずの自分の役割」だとか「存在したはずの何か」……流産してしまった子供みたいな、そういう存在を今川監督が惜しむのかが、正直ぜんぜんわからないんだよなあ。

単純に思いつくのは「人類原罪論」みたいな、平井和正が言っていた「人類ダメ小説」みたいな、人間というか人類は生来的にダメで、破滅の種を持っていて……というようなことなんだけど、平井和正(とか手塚・石森とか)の時代には、まだ「人類とは」というスパンで物事を考えるSF、というのが価値としてはあった。

今はそこまで大文字の言葉は信じられないから、「なんで21世紀にこのテーマなの!?」ってのはある。

もうひとつ気づくのは「父親との確執」ですよね。
でも、たとえば90年代のエヴァンゲリオンにあった庵野監督の屈託、のような、確執なら確執としてのわかりやすさってものは今川監督にはないね。

映画「白昼の残月」の話になっちゃいますが、父の犯した罪とそれにとまどう息子と、その中間にいる「残月」という関係性が……たとえばこれが「日本が侵略戦争をしたという原罪」と直結するならまだわかるんだけど、「果たしてそれが本当に言いたいことなのかな?」っていう。

本作を先に読んでいたら、真マジンガーにとまどわなくても済んだかなあ、というのもありますが。

何にしても、面白い作品ですよ。まだ私にとって、今川監督は「解きがいがある」。村松友視のプロレス語り風に言うならば。

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・「海人ゴンズイ」 ジョージ秋山(2009、青林工藝舎)

Kaijingonzui
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「ジョージ秋山 捨てがたき選集第1巻」として刊行。青年マンガ「ドハツテンツク」を同時収録。

80年代ジャンプに掲載、「努力 友情 勝利」を基盤とした明るく楽しいマンガ群にあって、ひときわ激しく残酷で、それでいてプリミティヴなパワーを持った「打ち切りマンガ」、それが「海人ゴンズイ」である。

ゴンズイ
ゴンズイ
海人 ゴンズイ

流人の島に
流れ着き

アチョプ! マウマウ!!
叫んだよ

サメに飛び乗り
空飛ぶよ

ゴンズイ
ゴンズイ

海人 ゴンズイ

フンムム フンムは戦(いくさ)の踊り

ウツボと戦い カマスをやっつけ

ジャンプに 残した
するどい 爪あと

ゴンズイ
ゴンズイ

海人 ゴンズイ

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・「餓狼伝」(20)~(23) 夢枕獏、板垣恵介(2007~2009、講談社)

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イブニング連載。
北辰館の全日本空手道オープントーナメントは、顔面打撃、関節技、投げ技、寝技を解禁、着衣の有無まで無制限という総合格闘技に近いルールとなり、広く門戸を開放。他流派の空手はもちろん、古流武術やプロレスまでが参戦することとなった……というのがここのところの流れだった。

私の場合、「読めば確実に面白いものはかえって読まない」という妙なクセがあるため長らく感想を書かないでいたが、まあ読んだら実際、本当に面白いんだよ。

難を言えば、マンガ版オリジナルの若手レスラー、鞍馬彦一の役割がちょっとグダグダだったかなと。あと伝統派空手のおじさん(神山徹)は、「試合後も空手をやめない」っていう描写が欲しかったかな。

それと、松尾象山のエキシビジョンマッチは、ちょっとマンガとしてノープランでしたね。まあいざ自分で考えてみようと思うとむずかしいけどね。

19巻の感想

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・「劇画 ブルース・リー」 中城健、鳴島生、北野秀明、林ひさお(1974、勁文社)

ブルース・リー人気絶頂の頃に描かれた映画のコミカライズ。
複数の作家が、それぞれ「怒りの鉄拳」、「危機一髪」、「燃えよドラゴン」を描いている。
それに林ひさおの「ブルース・リー物語 死亡遊戯」という評伝的なマンガが付いている。

まあ正直、すべて映画のダイジェストの域を出ておらず(「カラテ地獄変」の中城健でさえ!)、観るべきところはほとんどない。

鳴島生、って人はごく一部で有名な「牌鬼師」の作者ですね。北野秀明も麻雀劇画畑の人か。

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【映画】・「ウォッチメン」(ボイスブログ)

「ふぬけ共和国ボイス」で映画「ウォッチメン」についてしゃべってみました

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・「キン肉マンレディー」(1) ゆでたまご、小川雅史(2009、集英社)

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ウルトラジャンプエッグ連載。これってウェブのみの連載なの? よくわからん。
最近、本当にキャラクターとかストーリーとかがマンガなのかアニメなのかラノベなのか、ちょっと観ただけではまったくわからなくなってしまった。もうついていけない。

あらすじは、ミートくんが目覚めたら、キン肉マンやその他超人たちが女性化したパラレルワールドに行ってしまった(正確には精神だけが別の世界のミートに入ってしまった)。
ミートはとまどいながらも女性化したキン肉マンをサポートすることを決意する、という話。

最初、本作の存在を聞いたときには「ゲゲー。また企画先行で大御所作家に不労所得が入るのか」とワタクシ持ち前のひがみ根性を発揮したのだが、
いざ読んでみると、なかなか凝ってますよ、これ。

歴史の流れは実際の「キン肉マン」本編と基本的には同じように進むので、本編とどう違ってくるか比較しながら読めるようになってるのね。この第1巻だと、最初の超人オリンピックのあたりまでなんだけど。
完全に「キン肉マンのストーリーをすでに知っている」読者前提で(もちろん、まったく知らなくても楽しめるが)、うんうん、萌えも一筋縄ではいかない世の中になってるな、とニヤリとしましたよ。

「キン肉マンが女体化」ってだけ聞いて、「どうせこうなってんだろ!?」って思いがちな展開を、いい意味で裏切ってますよ。

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・「トリコ」(1)~(3) 島袋光年(2008~2009、集英社)

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週刊少年ジャンプ連載。

ファンタジー的な世界で、捕獲がむずかしい食材を取って来ることが仕事の「美食屋」トリコが、普通人(でも料理人としては一流)の小松とともに、未知の世界を冒険する。

非常に面白い点を、箇条書き。

・架空の動物、植物などの食材を、本当に美味そうに描写するという高度にファンタジーな表現テクニック
・少年ジャンプで「怪獣モノ」がヒット作として生まれるか? というワクワク
・ジャンプはあくまでもバトルものを続けるのか、という期待と不安

最初のはよく言われていることだろう。コレが本作最大のウリである。

次のは、未知動物たちの怪獣的たたずまいがすごカッコいいからである。
もともと、マンガというジャンルにおいて「怪獣」は二次的なジャンルだと思う。もともと、映画の迫力を最大限の利点として発達したジャンルだと思うからね。
巨大ロボットもの、リアルロボットもののように、「マンガでやる」必然性が今ひとつ希薄なのが怪獣モノなのだ。

だが、もしかしたら、「おもしろい怪獣がたくさん出てくる」作品になるかもしれない。

三番目のは、本誌を読んでないのでどういう展開になるのかわからないが、私自身はジャンプ的バトルものはそろそろ時代に合わなくなってきているんじゃないかと思う、ということである。

だから、あくまでも「伝統的」なジャンプバトルを選択するとしたら(本作にかぎったことではないのだが)、ジャンプは常に革新性を維持してきた雑誌ではなく、伝統芸というか、ある種「ベタ」をかたくなに守り続ける雑誌、ということになる。

90年代からそういう一面もあったかもしれないが、2005年あたりでまた時代がひと周りしてきている感があるので、二段階、時代と離れてしまうことに……いや、最近のジャンプあんまり知らないからいいかげんなことを書くのやめよう。

まあ、私はいろんな意味でジャンプを信用してますけどね。

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【映画】・「ヤッターマン」

公式ページ

監督:三池崇史、脚本:十川誠志

おなじみのギャグアニメ「ヤッターマン」の実写版。
ドクロストーン探索中に行方不明になった父を探す少女のエピソードを中心に、アニメのキャラクターが実写となって展開する。

基本的に、「アニメをそのまま実写化する」という課題によくぞここまで取り組んだ、ということには感心する。
フカキョン最高だった、生頼勝久最高だった、ケンコバ最高だった。
だいたい、三池監督が映画を撮り続けられなくなったら日本は終わりなので、ヒットしているのはよいことです。

ただし、どうしてもひっかかることが2点、あった。

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【映画】・「007/慰めの報酬」

公式ページ

監督:マーク・フォースター

もともと「007」には何の思い入れもないし、前作も観てないし、原作を読んでないことを前提に。


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