SF

【アニメ映画】・「宇宙戦艦ヤマト 復活編」

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企画・原作・製作総指揮・監督:西崎義展
原案:石原慎太郎
脚本:石原武龍、冨岡淳広、西崎義展

「宇宙戦艦ヤマト」が、惑星アクエリアスのなんちゃらかんちゃら(もう忘れてたよ)でなんちゃらして17年くらい。
「移動性ブラックホール」が太陽系に接近し、地球を飲み込みこんでしまうことが発覚する。
人類は、その後何年かかったか忘れたがとにかくあらゆる回避策を考えた。「地球の軌道を一時的にずらす」ことすら検討したという。そして、最終的に地球を捨てて2万7000光年離れた惑星アマールの月へ移民するしかないと結論を下す。

しかし、移民船団はいずれも国籍(?)不明の敵からの攻撃を受けて消息不明に。ちなみに、第1次移民船団に搭乗していた古代進の妻、雪も行方不明になってしまった。
その後いろいろあって、当然だがヤマトは甦り、第3次移民船団の護衛艦隊旗艦となる。
辺境惑星で貨物船の艦長か何かをやっていた古代進は真田さんのススメで新生ヤマトに搭乗、移民船団を率いて地球から旅立つ……。

まず前提として。
展開がタルい。
それだけは最初に言っておきたい。これは「ヤマトだから」、「西崎義展だから」、「石原慎太郎だから」という問題ではないだろう。また、展開の重要部分を人々のセリフや話し合いだけで進めようとしていたのにも閉口した。

以下に書くのは、それを大前提とした上での話である。
なお、盛大にネタバレをしているので注意ね。

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・「ギルガメッシュ」全6巻 石森章太郎(1977~78、少年画報社)

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少年キング連載。
少年・円竜也とその姉・紀代子はおじの研究所で、同じ顔、同じ身体を持つ男たち「ギルガメッシュ」に出会う。彼らはシュメール人(を統治していた宇宙人と人間との混血?)のミイラからつくりだされたクローン人間であった。
現代人の常識をまったく知らないギルガメッシュたちは、その卓越した能力で次々と新技術を開発、遊び半分で犯罪を繰り返す。
しかし、彼らには強大な敵がいた……。

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・「原始少年リュウ」全3巻 石森章太郎(1972~1973、秋田書店)

1971年頃に、週刊少年チャンピオン連載。
けっこう有名な過去作品を読むシリーズ。
はるかな古代、生まれつきの肌の白さからうとまれてきた原始人のリュウが、母を求めて旅をするが実は……という話。

アニメ化もされ、私の世代的にそれを観ていてもおかしくないのだが再放送のめぐり合わせが悪かったのかまったく記憶にない。
さらに、原始人モノに子供の頃からとくに興味がなかった(キングコング、ターザンなども同じ)ので、後で観ようとも思わなかったのだった。

さて、ストーリーはけっこう面白い。

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・「フラッシュZ」全2巻 石森章太郎(1974~75、双葉社)

1960~61年頃、まんが王、小学生画報などに掲載。
地球を侵略しようとするZ星人が、自分たちの赤ん坊を地球にやって地球人に育てさせ、成長してから侵略の手先にする。
その中の一人桃太郎は、「フラッシュZ」として地球人の味方になって戦うことを決心するのだった。

どうにもこうにも子供向けであること、それと今ひとつSFマインドに欠けるので、苦労してまで読むことはオススメしない。
ラストが意外に悲惨だったのでびっくり。「009 地下帝国ヨミ編」よりも数段ザンコクであるという意味では、記憶に残る。

第1巻には、以下の作品が掲載。
・「フラッシュZ(タイムパトロール)」
1961年、別冊まんが王に掲載されたらしい。お正月特別号だったらしく、「お正月特別号に石森の読みきりが載っている!」以上の価値はないと思う。

・「おれとおれ」
1968年、少年ジャンプ掲載。パラレルワールドものだが「はいそうですか」としか言いようがない。
ただし、石森がパラレルワールドや異次元といった概念に深い感心を寄せていたことはわかる。
雰囲気SF。

第2巻には以下の作品が掲載。
・「Sπ(エス パイ) 」
1967年、中一時代に掲載されたらしい。
秘密兵器を駆使するスパイ戦。当時のスパイものに乗っかったのだろう。これも中一が読むにしては少々子供っぽい。

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・「大侵略」 石森章太郎(1977、大都社)

中短編集。この頃の単行本は、まず初出が載っていないのでネットで調べた。
「初出が載っていない」というのは、単につくってる人がズボラとかそういうんじゃなくて、ある時期までマンガって10年、20年前でもそれは「現在」だったからだと思う。ずっと走り続けて、常に先端を走って、その過程で「単行本」が産み落とされていくようなイメージだったんじゃないだろうか。

・「大侵略」
1969年、少年マガジン掲載。
突然、核を保有する大国に、「タスマニア王国」という小国の人々が無条件降伏を要求してくる。要求に従わなければ、「逆爆発装置」で保有している核爆弾を爆発させるというのだ。そして実際に爆発させてしまう。「逆爆発」の装置は本当にあったのだ。
彼らの目的はいったい何か? なぜそのようなことができるのか?

ネタバレになるのでぜんぶは書かないが、要は「世界全体を平和にするためのテロリズム」の話である。
お話は多少破綻していて、石森を語るときにそんなに話題になる作品でもないとは思うのだが、「想像上の超過激テロ」という意味では「スカルマン」に似ている。
で、ネットで調べたら同じ少年マガジンに、その次の年に「スカルマン」が描かれたのだそうだ。

・「永遠の女王ヒミコ」
1975年、プリンセス掲載。
雰囲気SF。

・「迷子」
1962年、SFマガジン掲載。
私立探偵がタイムマシンに乗り込んで、未来の人類の行く末を目の当たりにする。
探偵が出会った未来人の少女が現代で迷子になり、未来で探偵が迷子になり、そして人類そのものが宇宙からみれば「迷子」なのではないか……という展開をキザととるかかっこいいととるか。もちろん私は「かっこいい」の方です。
名作「龍神沼」が1961年。これには「大人な主人公に、恋愛の対象と見なされない少女」が登場するが、本作ではそれをSF的な方法で解決しているところが面白い。
タッチもSFマガジンという掲載誌に合わせて変えている。この辺の器用さも注目にあたいするだろう。すばらしいですね。

・「恐怖体験」
1970年、SFマガジン掲載。
雰囲気SF。

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・「王(キング)アラジン」全2巻 石森章太郎(1975、双葉社)

ネットで調べたら、1961年、少年画報に連載された作品らしい。

南極大陸で、気象学者の福川はランプのようなものと銃のようなものを手に入れる。
それは、謎の巨人「アラジン」を出現させ、使役することのできるランプと、アラジンや人間にエネルギーを補給する「エネルギー・ガン」であった。
福川の息子・正一はエネルギー・ガンから発射される光線を浴びて超人的なパワーを得て、アラジンとエネルギー・ガンの善悪入り乱れた争奪戦に巻き込まれる。

「鉄人28号」以外にも、「ロボットを操縦する少年」というパターンのマンガは何作かあって、それなりに人気もあったらしい(「ミサイルマン・マミー」とか、手塚治虫の「魔神ガロン」とか)。

で、本作はどういう経緯で描かれたのか知らないが「石森版鉄人28号、あるいは魔神ガロン」といったテイストの作品である。アラジンはロボットではないけどね。調べたら本作は「ガロン」とほぼ同時期の連載ですね(ガロンは「冒険王」)。

いまだに復刊も出ていないところから見ても、私自身が読んだ感覚からしても、60年代の石森作品の中では突出して傑作というわけではない。が、興味深いところもある。

面白いのはマクガフィンとして「ランプ」のほかに「エネルギー・ガン」が設定されていること、もうひとつはアラジンのデザインだろう。まるで「白いアカレンジャー」とでもいうべき風体なのである。石森マスクヒーローの原型ともいえるデザインになっているのだ。
他に似たものとして思い出されるのは「サイボーグ009」のベトナム編に登場する敵側のサイボーグだが、その辺の変遷を実はよく知りません。すいません。

第三に面白いのは、手塚の「魔神ガロン」は「地球人を幼い文明とみなし監視する宇宙人」のもたらしたロボットだったのに対し、「アラジン」はもっともっとスケールがでかいということである。

この辺も、活字SFよりは「宇宙考古学」を連想させるのだが……まあ細かいことはわかりません。

コンビニコミックでサクッと出たら楽しいかとも思える作品なのだが……どこかで出版しませんかね。

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・「009ノ1」全4巻 石ノ森章太郎(1996、中公文庫)

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1967~1970年頃、漫画アクション連載。
21世紀の未来。東西両陣営はイースト・ブロックとウエスト・ブロックに分かれ、100年以上も冷戦を続けていた。
ウエスト・ブロックのスパイである009ノ1(ゼロゼロナインワン)ことミレーヌ・ホフマンが、卓越した能力とサイボーグ化された美しい肉体を使ってイースト・ブロックのスパイと戦う1話完結のセクシー・SFアクション。

2006年(もう3年も前か!)にアニメ化されているのでご存知の方も多かろうと思う、その原作。
私も本作連載時の60年代後半はリアルタイムではよく知らないので後付けの知識になるが、中公文庫版第1巻の、作者あとがきが当時の状況をよく表しているのではないかと思う。

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【アニメ映画】・「くもりときどきミートボール」

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監督・脚本: クリス・ミラー、フィル・ロード

アメリカのアニメ映画。
映画館の予告編で、空から巨大なホットケーキが降ってきて学校を押しつぶし、子供たちが、
「学校がなくなったァ~!!」
って喜んでいるシーンを観て「こりゃちゃんと観るしかないな」と心に決めていたアニメ。

どこがつくっているかとかも知らないんだけどね(ピクサーでもドリームワークスでもないっぽい。調べてない)。

結論からいうと、かなり良かった!!!!!

何をやっても突飛で役に立たない発明しかできない青年・フリントが、ある日「水から食料をつくる機械」を発明。
それが人工衛星みたいに偶然打ち上がってしまい、青年は自由自在に食べ物を空から降らすことができるようになる。

フリントの住む島は、サーディンの漁とその加工・販売しか産業がなく、またサーディンも食いあきられて、島としては死に体になっている。
そこでこの島の市長は、フリントの「食べ物を降らす能力」を使って町を観光化することを提案。
今までずっと役立たずの発明家とバカにされてきた彼は、市長のアイディアに乗ることにするが……という話。

私、アニメのことはよくわからんがとにかく空から降ってくる食べ物の質感とかがすごい。
ゼリーのプルプル感とか、シロップのトロトロ感とか、とにかくすごいと思った。

お話は主人公のフリント、町にやってきた気象予報士の女の子、そして赤ちゃんの頃に町のサーディン産業の広告に使われていたことだけをアイデンティティにしてきたバカ青年の三人の自己実現に、主人公と漁師である父親のギクシャクした親子関係の修復がからむ。
ベタな話だが、けっこうよくできてるんだよなあ。

脚本や演出の出来としては、「モンスターVSエイリアン」の雑な感じとは比べものにならない。

ただし、あまりの食べ物を粗末にする感じは日本人にはちょっと受け入れにくいかも(後々、みんなしっぺ返しを食う展開とはいえ)。

と、ここまではmixiにも書いた話なのだが、以下にちょっと別の話をします(基本的に本作とはぜんぜん関係ない話です)。

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・「食戦記」(壱) 中村博文(2009、双葉社)

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文明が崩壊して戦国時代みたいになってしまった世界で、過去の料理方法を継承する「食師」を主人公とした物語。

文明崩壊後の世界と崩壊前の料理(大学イモ、かけうどんなど)の組み合わせが絶妙で面白いのだが、掲載誌がなくなってしまったとか何とか。

続きは読めるのだろうか。

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・「PLUTO(プルートウ)」(6)~(8)(完結) 手塚治虫、浦沢直樹(2008~2009、小学館)

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今頃読了。
結論から言えば、けっこう面白かったし、懸念していた「伏線の回収に失敗しつつ長期化してグダグダになる」という難も逃れたようで、まずはめでたい。

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