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2018年2月

・「豪画沙」(下) 永井豪(2017、講談社)

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永井豪画業50周年記念出版だそう。全収録作が初単行本化の短編集。その下巻。
あまり古いものは収録されていない。
「バイオレンスジャック 戦国魔人伝」、「夢幻戦士」、「カイケツ風呂頭巾」、「ワンだ君」が収録作。

本作では長らく宙ぶらりんになっていた「バイオレンスジャック 戦国魔人伝」の収録が大きい。投げっぱなしの尻切れトンボなのだが、100ページも書いて「続く」というのは何か事情があったとしか思えない。どうなのだろうか。

アマゾンレビューでその他の作品に関して「レイプや露出狂の描写が目立ってちょっと辟易しました。」と書いてあったのには驚き。レビュアーはジャックファンらしいが、レイプと露出狂描写がイヤで、よく最後まで読み通せましたね。

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・「豪画沙」(上) 永井豪(2017、講談社)

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永井豪画業50周年記念出版だそう。全収録作が初単行本化の短編集。
あまり古いものは収録されていない。
収録作は「悪魔騎士 Demon Knight」、「娘中天」、「シレーヌちゃん」、「霊界ドアー」、「ヴァンパイアコップ」、「ハレンチママさん」
「悪魔騎士 Demon Knght」は、「デビルマンサーガ」のプロトタイプだろうか?

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・「怖すぎる永井豪 ススムちゃん大ショック編」(2018、徳間書店)

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「ススムちゃん大ショック」、「真夜中の戦士(ミッドナイトソルジャー)」、「野牛のさすらう国にて」、「シャルケン画伯」、「宇宙怪物園」、「遺品」、「蟲」、「ミストストーリー 雪」、「ミストストーリー 乳房の思い出」、「豪ちゃんのふしぎな世界」収録。
ここではやはり「ススムちゃん大ショック」(1971年)だろう。ちょっと筒井康隆の短編っぽいところもあるのだが、逃げのびてくる子供たちの描写などは、まさに永井豪という感じである。
「永井豪がよく描いていた子供対大人」というモチーフをホラー仕立てにするとこんなに怖くなるのか、という印象。タイトルも実にいい。
ミストストーリーから「雪」、正統派グロホラーで良い。「乳房の思い出」、そこはかとないエロチシズムが良い。名作ではないか?
「真夜中の戦士」(1974年)は、若い人が読むと多少古く感じるかもしれないが、個人的には寓話的で悪くないと思う。

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・「怖すぎる永井豪 くずれる編」(2018、徳間書店)

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70年代から2002年くらいまでのホラー短編を収録しているが、70~80年代のものが多いか。
「くずれる」、「白い世界の怪物」、「DON!」、「サタンクロース」、「霧の扉」、「ミストストーリー 面」、「永井豪の霊界探検」、「思い出のK君」所収。

永井豪の短編はざっくり分けて「自分は何者なのか?」という自問自答、あるいは「この世界は本当にまともな世界なのか!?」という世界への懐疑、を題材としたものが多い気がする。

表題の「くずれる」は、まさに自身のアイデンティティと世界への疑問を同時に表現した作品。
「思い出のK君」は、何度も短編集に収録されているが、「マジンガーZ」ファンは必読(ホラーではない)。

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「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルズ」(全13巻)完結、平松伸二(2000~2004年)

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スーパージャンプ連載。板垣元沢入のボディガードであり、政府とか国家間レベルのトラブルを解決する忍者・木場優児(マーダーライセンス牙)と、庶民を食い物にする悪党を抹殺する雪藤洋士(ブラックエンジェルズ)が出合い、き共闘したり、対立したりといった内容。
6巻くらいまでは面白かったが、徐々に失速を始めた、と言わざるを得ない。というのは、社会情勢に対する考え方が、あまりに納得しがたいものだったから。「マーダーライセンス牙」は、社会問題を題材として、簡単に善悪に分けられない世界の中での悪とは何か、を考えて描いていたと思うが、本作の終盤ではいくら娯楽作品といっても、納得できない政治観、善悪の基準が出てきて、個人的にはついていけなくなってしまった。

たとえば「男らしさ、女らしさ」という点について、あるエピソードではそうしたステロタイプに異議を唱えておきながら電車の中で化粧するギャルに「昔の女学生は……」などと言いながら説教するのは完全に矛盾だろう。
また、援助交際を批判するなら、雪藤の同棲相手が風俗嬢であることと矛盾してしまう。

8巻か9巻から死んだはずのブラックエンジェルズの松田が登場してからも、そのあたりの違和感はぬぐえなかった。バトルの技にしても、経絡秘孔を突くとか「発勁」といった90年代くらいに使い古されたものが多く、読んでいて困ってしまった……。

その後、2011年頃の松田を主人公とした「ザ・松田」は、完全に「荒唐無稽」の方に針が降りきれていて面白いんですけどね。

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【アイドル】・「2000年~2006年のモーニング娘。と私 その3(完結編)」

前回の続き。そして完結編。
かなり私的な話です。

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【アイドル】・「2000年~2006年のモーニング娘。と私 その2」

前回の続き。

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【アイドル】・「2000年~2006年のモーニング娘。と私」

2月12日昼間に、「モーニング娘。20周年記念スペシャル」という番組が放送された。
内容は、モーニング娘。(およびハロー! プロジェクト)の番組「ハロー! モーニング。」の特番。「「ハロー! モーニング。」(略称ハロモニ)」は、2000年4月~2007年4月までの間、放送されたテレ東の番組である(その後、「ハロモニ@」という番組が2008年まで)。
この「20周年スペシャル」について感想を書こうと思ったが、その前に、私が「いつ頃からいつ頃までモーニング娘。に興味を抱いていたか」を書いた方がいいだろう。
というか、私自身も忘れていた。

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・「スクラップ学園」(上) 吾妻ひでお(2018、復刊ドットコム)

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1980年頃連載。単行本に初出の記述がないのはなんとかしてほしい(目次のところにありました! 老眼で見落としていました。すいません。おわびに切腹します。ざっくりプレイコミック連載、1980~81年頃の作品です)。
ミャアちゃんという無気力でクールな美少女が、毎回不条理な事態に巻き込まれる一話完結のギャグマンガ。
この単行本で、完全版は初刊行だという。

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【テレビお笑い史】・「1989年のテレビっ子」 戸部田誠(2016、双葉社)

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「たけし、さんま、タモリ、加トケン、紳助、とんねるず、ウンナン、ダウンタウン、その他多くの芸人とテレビマン、そして11歳の僕の青春記」というのがサブタイトルのようだ。
著者が11歳だった1989年が、テレビバラエティのひとつの「節目」だとする「史観」に基づく、テレビ好きによるテレビバラエティ史である。

個人の史観だから、異論のある人もいるかもしれない。
しかし、おそらく「正当な異論」はほとんど出てきていないのではないかと思う。
それほどまでに、テレビバラエティというのは、系統立てて語られることは少ない。
ましてや「視聴者」の立場からは。

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「WORST(ワースト)」全33巻 高橋ヒロシ(2001~2013年、秋田『書店)

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月刊少年チャンピオン連載。
前作(「クローズ」)終了より、物語内では約1年後。「カラスの学校」と呼ばれる不良高校「鈴蘭」を中心に、「戸亜留市」の不良高校、および暴走族「武装戦線」の、他グループとの抗争について描く長編ヤンキーマンガ。
主人公は携帯もつながらない山奥から入学してきた月島花。彼は先代がだれも統一できなかった鈴蘭高校の「番長」を目指し、「花組」を結成する。

さて、私はこの作品、あまり高い評価ではないので、好きな人はこの先は読まないでください。

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