【アイドル】・「2000年~2006年のモーニング娘。と私 その3(完結編)」
前回の続き。そして完結編。
かなり私的な話です。
・その1
モーニング娘。がデビューし、どんどん人気ものになっていく過程は、偶然、インターネットが隆盛していく過程と重なっていた。
2000年代前半までのインターネットをどう利用していたかは人によるが、なにがしか文化的なアクションを起こしたい人たちの多くは、テキストサイトをやっていた。
当時は検索エンジンが今のように当たり前ではなく、サイトのアクセス数を増やすためには人気サイトに言及してもらったり「リンク集」でリンクしてもらうしか方法がなかった。
そんな事情を背景に、「面白おかしいテキストを書く」という「テキストサイト」が流行し、その中に「モーニング娘。やハロプロのことしか書かないテキストサイト」が多く生まれた。
私もそこから「面白い文章を書く人」をいくつも見つけ出すことができた。
「他のテーマについてはサイトのテキストを読みたくないが、娘。やハロプロのことなら読んでみよう」という人も、けっこういたと思う。
テキストサイトは基本的にフリージャンルだから、わざわざテーマに興味がなく、なおかつつまらない文章を読むハメになるのは避けたい、と思うなら、好きなハロプロをテーマにしたテキストサイトを読めばよかったということだ。
私は当時、いわゆる「テキストサイト」はやっていなかったが、マンガ感想を中心に、マンガ以外のことも書くサイトをやっていた。
この中で、私も娘。やハロプロについて、いくつもテキストを書いていた。
・その2
ハロプロ系テキストサイトには、サブカル、オタク、アイドルマニア、Jポップマニアなど、さまざまなジャンルから人が参入していた。ハロプロが、それだけ多くの人を受け入れる土壌を持っていたということだ。
ハロプロ系テキストサイトを通して、面白い書き手を知ることができたのは収穫だったが、私自身が、ハロプロや娘。について言及し、良かったことはほとんどなかったと思う。
当時、読んでいた人がどう思っていたか知らないが、書いていた私としてはとくにハロプロやアイドルについての自分の文章は、気に入らない、満足できないものが多かった。
というか、アイドル論とか、ポップス論みたいなものが自分はダメだと思った。素養がないように感じた。
「こんなこと、いくら書いてもしょうがない」というあきらめの気持ちが心に湧いてきて、私は娘。はおろか、アイドル全般についてのテキストを書くのをやめた。
その後、グラビアアイドルについてのテキストも書いたが、大きな反響はなかった。
これを書いているうちに、虚しさを感じて来た。
だからここで終わり。
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