【特撮】・宇宙人好きから観た「ミラーマン 第2話「侵略者(インベーダー)は隣りにいる」
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1971~72年に放送された特撮ヒーロードラマの第二話。
爆弾テロ事件を起こし、マンションに住む女性を襲う、侵略者(インベーダー)にミラーマンが立ち向かう。
【特撮】・宇宙人好きから観た「ウルトラマンタロウ 第36話「ひきょうもの! 花嫁は泣いた」に続いて、「超常現象のハイストレンジネス事例を感じる特撮ドラマ」を書き留めておこうという私の無駄な努力。
「ミラーマン」が、当初は「盗まれた街」などを下敷きにした「しのびよる侵略者と戦うドラマ」であったのはなんとなく覚えている。
この回でも、「マンションの住人がいつの間にかインベーダーに入れ替わっている」という恐怖をじわじわと描いている。
そして、こういっちゃなんだがなんだか変な筋立てなのである。
まず「マンションの住人が入れ替わる」エピソードと「インベーダーが爆弾テロを起こす」エピソードにつながりが希薄だ。
次に、狙われるマンション住人の女性を、なぜ殺してしまわないのかがわからない。冒頭、別の女性はあっさり殺されているからだ。
むしろ、電気を止めたり、水道を出なくしたりとやることが地味である。
しかし、狙ってはいないと思うのだが「爆弾テロ」と「マンションの住人をおびやかす」こととの結びつきづらさが、「インベーダー」の不可解さを効果的に表現していると思う。
マンション上空を飛ぶ空飛ぶ円盤も実にいい。
タロウ36話「ひきょうもの! 花嫁は泣いた」も舞台はマンションだった。70年代のマンションは、まだまだ一般人にはなじみが薄かった。いわば「隣人がどんな人物かわからない」という「都会的感覚」を象徴した建物であったと言える。
これまた狙ったわけではないだろうが、「ミラーマン」が異次元人であるという設定もハイストレンジネス感を出している。
70年当時、「異次元人」に今よりもリアリティがあってこその設定だったろうが、今再見すると、クライマックスにやや唐突に始まる、マンションを突き破って巨大化するミラーマンと怪獣キティファイヤーとの戦いは、なんとなく「夢の光景」のような印象を与える。
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