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【映画】・「シン・ゴジラ」についての感想の感想、あるいはゴジラという「呪い」

私は生粋のゴジラファンではない。だがまあ公開されれば見ようかな、くらいの感じだ。
しかし「シン・ゴジラ」の迫力はすごかった。世の中にはアンチ・庵野という人が存在するらしく、90年代後半のエヴァ同様、論争を巻き起こすかもしれないがそれがまた、追い風となって客が入るかもしれない。
現に、オタクにはリピーターが続出している。

さて、今回は前回の感想から数日経っての、「ゴジラシリーズ」および「シン・ゴジラ」の、ネット上の「感想」に関する私の「感想」である。

・その1
「ゴジラシリーズ」ほど面倒で、かつ真剣な論争を巻き起こしているオタク向け映画は、少なくとも日本にはないだろう。
「めんどくさいファンのいる映画」としては、スター・ウォーズやスター・トレックなどがある。ウルトラマンシリーズや平成ライダーも面倒な議論が起こることもある。もちろん庵野監督の「エヴァ」はその筆頭だ。
しかし、現状でそのどれよりも「論者が真剣すぎる」、「何かとケチをつけたがる」、「論争でバチバチになる」、といった映画は、ゴジラシリーズだけだろう。

ゴジラシリーズにまつわる議論紛糾の理由は、ある程度理解できる。「大人向けか、子供向けか」という議論、ゴジラ単体であるべきなのか、対決ものは邪道なのかという議論、ゴジラが何を象徴しているのかという議論……。とくに「ゴジラ議論」をシリアスなものにしているのは、「放射能」を扱っているからだ。
このあたりは「超人ハルク」などが暴れまわっているアメリカではちょっと理解しがたい雰囲気だろう。

で、「シン・ゴジラ」である。現時点ではまだネタバレに遠慮している人もいるので全開という感じではないが、最新の、フレッシュな「ゴジラ議論」、あるいは「ゴジラ批判」が読めるということになるわけである。

・その2
私自身に降りかかった出来事としては、まず「シン・ゴジラが311のメタファーであることは自明だから、それを記す必要はない」という不可解な問いかけがあった。
たとえば「特命戦隊ゴーバスターズ」の初期設定が、「311」を表しているのはまず事実と思われる。これは製作者サイドが否定しても、やはり時期的なこともありそうとしか読み取れない(結末部分がどうかはまた別の話)。
しかし「ゴーバスターズは311の影響を受けている」と語っても、そう反論はないと思う。
それがゴジラの話題になると、突然、ふだん政治だの経済だのを語っている「社会評論家」が降臨してきて、「311なんて自明なこと、書くんじゃねえぞ」とくぎを刺しに来る。
不思議な現象です。

もうひとつは、石原さとみの英語の発音問題(笑)。
ネイティブからすると相当ひどいらしい。で、これが「矢島美容室」とか「ルーキーズ」みたいな、まず日本人しか見ない映画なら、何ら問題はなかったんですよ。
でも「ゴジラ」はアメリカ人が見るかもしれないからまずい、ということになって、これまた議論になる。
まあ、きちんとした英語を話す人物が出てくるに越したことはないですが、われわれ日本人だって、かなりの大作映画で適当な日本語をしゃべる日本人を見てきているはずですけどね。
しかし、そうしたことが「シン・ゴジラは日本を背負っているんだから!」という理由で、なんだか目のギラギラした人にお説教される。
正直、辟易しました。

他にも以前書いたように日本の国防の問題などが議論されているようですが、まあ私にとってはどうでもいいので省きます。

とにかく外野の私には「ゴジラに関する議論」は、熱気が異常に見える。
その「熱気」の異常さに、みんな早く気づいてほしい。

まるで何かの「呪い」のようである。

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