【雑記】・「いつまでも読者をなめるんじゃねーぞ」
オヤジ週刊誌には「今どきの若い女の子は何を考えておるのか?」という興味を満たす連載が、たいてい載っている。
それが「FIRDAY」においては「オンナの生態学」というコラム。だれが書いているのかもわからないし、女性二人の会話風になっているところも、責任の所在をあいまいにしている感じだ。
そして、オヤジ週刊誌に載っている女性会話風コラムに読むべきところナシ、は私の持論である。それどころか、本当に女性が書いているのかさえ分からない。
今週は少女マンガの話だった。「三十過ぎて少女マンガにハマる私って……?」みたいな記事で、結論は「ハマったっていいじゃない」ということなのだが、書かれていることがあまりにひどすぎて、読んでる途中で破り捨ててしまった。
破り捨てたから正確なところはわからないが、簡単に言えば「少女マンガに描かれている男女はセックスアピールという点でリアル。少年マンガには男に従うバカ女しか出てこない」。
私からすると「またこれか」であり、さらに言えば無記名コラムであるせいか、脇も甘い。
「自分を変えたくない、そのままの自分を愛してほしい、俺サマで冷たくて、でもぞっとするほどイケメンで、自分が本当に守ってほしいときに守ってほしい、優しくしてほしい」という「自分勝手」な男性キャラ像を「リアル」という厚顔無恥。
女性のファンタジーは擁護し、男性のファンタジーは踏みにじる残酷さ。
さらに言えば「大人にならなくていい」という、雑で遠回しな結論。
私は20年くらい、このテの「若い女性が言うんだから(それも会話形式ということで最低二人は合意している)間違いない、けど最終的にはどうでもいいや」みたいな記事を読まされてきた。
もちろん、金を払って、である。
ふざけんなと思う。
今度、怒りで破り捨てなかったら、きちんと抗議のメールを送ろうと思う。
読者をバカにするのも、いいかげんにしてほしい。
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