【テレビお笑い】・「けなせば面白いのか」
- <褒め殺しよりも自虐がマシ?>アメトーーク「今年が大事芸人」は「今年消えそう芸人」にすべき(メディアゴン) Yahoo!ニュース個人的には録画を10回くらい繰り返して観た、最近のアメトーークとしては傑作回だと思ったが、たまたま読んだこのコラムではボロカスにけなされていた。
なかなか正反対の評価というのはないので、同じ論者の他のコラムも読んだが、アメトーーク「オリラジ同期芸人」とか、私が面白いと思った回をやはり全否定。
逆に、この人は私がまったく評価しない「ホリケンふれあい旅」は絶賛している。ただし、ホリケンの旅先でのふるまいが、「素」であれば価値はない、という妙な評価の仕方だ。
「なんで弁護士がお笑い論を?」と思ったが、プロフィールで「元ハガキ職人、元ファミ通町内会長」ということで、それをバックボーンとしていることはわかった。
私が常々感じているのは、「素人が偉そうなこと言うな!」と最も言われがちなのが「お笑い評」だということ(「おそ松さん」の「イヤミの学校」はその典型)。だから、この論者にも「余計なこと言うな」とは言えないんだが、にしても、ハガキ職人とは思えないほど文章が固い。何か大学教授の文学論を読んでいるような……。
この人が主張する「けなされた方がおいしいのだから、(番組の演出上)けなせ」というのも、今のテレビのお笑いにどこまで通用するか。
「アメトーーク」は、今、「出演すること自体が名誉」な番組になっている。「アメトーーク」に出演が決まったこと自体が「おめでとう!」という雰囲気がある。そうでなかった時期もあるが、今は完全にそうだろう。
しかも「運動神経悪い芸人」のような、「本業」とは違う要素をいじる企画とも「今年は大事芸人」は違うから、「けなせば面白い」というのは、私としては同意しかねる。
まあ、自分が文章書くときの、悪いお手本としたいです(急転直下の結論)。
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