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サイボーグ

ツイッターで「サイボーグ009VSデビルマン」をボロカスに言うツイートが流れてきました。

とくに絵柄がひどいという。
この人は「絵柄と設定を009は1966年版、デビルマンは1972年版にすべき」という提言をしていました。
えっ、でもなんで「1966年版」と「1972年版」なの?
それをベストと思っているのはこの人だけじゃないのかなあ。
009だってデビルマンだって、初期から後期まで、相当に絵柄の違いがあるわけで。
いろんな絵がありますよ。
批判している人の好みの問題じゃないのかな?


アニメで言えば、009のテレビシリーズ第二作(吹きすさぶ風がよく似合うやつ)だって、絵柄は原作とは違ってたし。

なんか一般的な「009評価」に対する苛立ちが再燃してきたんですが(笑)、島本和彦も言っていたけど、デビルマンはともかく、「009らしさ」のコンセンサスを得るのはむずかしいんですよ。

キーワードは「戦争」と「神」ということで。
このふたつをくっつけることは、なかなかむずかしいです(「009 RE:CYBORG」ではくっつけようとしていましたが)。

今回も、永井豪先生はご存命なので、公開前のインタビューとかでもデビルマンの話が多かった気がします。
作者本人の話が聞けるのはたいへん結構ですが、009が少々置いてきぼりになってやしないか。というか、スポークスマンが少ないのが辛いな、と思ってました(もし「そんなことないよ!」ということでしたらすいません。私の勉強不足です)。
それこそ、島本和彦さんにやってもらえばよかった(しかし、おそらく島本和彦の009観が絶対かというと、そういうこともない。それは島本先生も自覚しているはず)。

009の話になると、たいしてファンでもないやつが半笑いで必ず「いつ神と戦うんですかあ~」とか言ってくるのが、前からムカついてしょうがないんですよ(笑)(やっとマンガ版「サイボーグ009 conclusion GOD'S WAR」で戦いましたけど)。
というか、009というコンテンツは「神々との戦い」という重しを作者が乗っけちゃったことで、「ルパン三世」みたいな超時代的なコンテンツにすることが非常にむずかしくなってしまった(と、私は解釈しています)。
デビルマンは、すでにきれいに完結しているからそこはまだやりようがありますけど。
だから、実は似たような作品同士でコラボしやすいかというと、けっこうむずかしいと思います。

くだんのツイートの「009は1966年版にしろ」というのは、「神との戦いを忘れろ」ということでしょうが、これはなかなかむずかしいと思いますよ。
平成のテレビシリーズでは触れていなかったはずですが、劇場版みたいな「お祭り」になると、必ず「神」が引っ張り出されてきてしまう。
「009 RE:CYBORG」もそうでしたし。
「サイボーグ009VSデビルマン」でも、「神としての宇宙人」は出てこなくても「神っぽいデザインの大ボス」は出さざるを得なかった。
しかし、それが本当に「009」にとって必須なのかという議論が、あまりにもされてなさすぎる(と、私は思います)。

観たときはとくに何とも思わなかったけど、「神的な大ボス」が「ファンタジーワールド ジュン」に準拠したデザインだったのは、後から考えると、もう完全にあれでいいんですよ。
なにしろ、手塚が文句つけたという作品ですから(笑)。
というか、「神っぽい敵」を出すなら、ああするくらいしかおとしどころがない。
「サイボーグ009 conclusion GOD'S WAR」をアニメ化する以外には。

いやなんでこんなに私がイライラしているかというと、デビルマンはともかく009は、もうほとんどオワコンなのではないかと非常に心配しているんですよ。
若い人がどれだけ読んでいるのか、観ているのか。
もう前のテレビアニメ化から、10年ですからね。
今回の「VS」も、若い人がどれだけ観ているかは知りませんが、「映像化されるだけもうけものだろう」という意識が、私には強くあるもので。

話戻りますけど、まったく別の、二人だけの作者のデザインのキャラクターが同じ作品内で動くのは、まあそれはそれで面白かったと思いますが、なんかなー……。
「原作と絵が違うから」っていって、ボロカスにたたくというのは、私にはどうも理解できません。
ちなみにたたいている人は私と同世代のようでした。

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