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【自作解説】・「小説 不可思議ハンター・奇門狂介 あっ、口裂け女だ!! の巻」

小説 不可思議ハンター・奇門狂介 あっ、口裂け女だ!! の巻
小学六年生の青葉武雄は、ある晩、塾帰りに「口裂け女」に遭遇する。学校では口裂け女の話題で持ちきり。だがクラスは「実在派」と「否定派」にまっぷたつに割れる。もちろん「実在派」の武雄は、同級生の織田ココノたちとともに、口裂け女に対抗する方法を考えるが……。
口裂け女と少年少女の戦いを描く、ジュブナイル。

イヤでしょうがないが、自作解説をするシリーズ。だが今回は、投げやりではなく行きたい。
もともとこの「不可思議ハンター 奇門狂介」シリーズは、2010年に刊行された超常現象同人誌「SpF8」に掲載させてもらった短編「奇妙ハンター鬼談錠介 歩く大仏の巻」が元になっている。

「オタクがなぜ創作をやめてしまうのか」は、私の隠れテーマでもある。
「オタクはだれでもクリエーターになりたいのではないか」は、私の持論なのだが、「生まれたときから評論家肌」なオタクもいるから断言はできない。
だが、私はいわば「初めて親父のゲンコツをくらったとき」に創作者志望をやめてしまったような人間だった。
(才能のない創作者志望がいかにミジメであるかは、ここでは語らない。)

二十代半ばだったか、短編推理小説を書いて、知り合いの才能ある人物に作品とともに「批評してください」と送ったところ、ボロカスな返事が届いた。
それがまったく情け容赦のないしろもので、以来、創作をする気がすっかり失せてしまった。

余談だが、「創作」は同人誌用語においては「パロディに対応するもの」という、「パロディありき」の特殊な意味がある。90年代半ば以降だったか、代官山でのあるトークライブで、評論家の三田格に「創作やってます」と言ったら、(クリエーターが創作をやるのは当たり前なんじゃないの?)と、なんとなく小馬鹿にされたのが今でも記憶に残っている。
三田格の仕事上、オタク・シーンに無関心なのはアホでも理解できるが、それにしてももうちょっとなんとかしろよと思ったものだった。
あれから十数年経つが、彼はコミケはともかくコミティアくらいは行っているのだろうか?

閑話休題。

その後、ペンパル募集さんというすごい「空飛ぶ円盤マニア」の方がいまして、彼の主催する超常現象同人誌「Spファイル」で「小説をやりたいね」という話が持ち上がった。このときに、僭越ながら掲載させてもらったのが、「奇妙ハンター鬼談錠介 歩く大仏の巻」なのである。
「小説が書きたいのに最後まで書けない人」って、たくさんいると思う。私も知り合いに作品をボロカスに叩かれて以来そうだったのだが、「空飛ぶ円盤」というものを通して、初めて最後まで小説を書くことができた。
いや何か、「空飛ぶ円盤」についてなら、書けるような気がしたのである。
これは神秘的なことでも何でもなくて、「なぜかそんな気がした」というだけのことなのだが。

その際、ボロカスに言われて以来、初めて書くことができたのが「鬼談錠介」であって、今でも思い出深いし、同人誌に掲載してくれたことに感謝している。

その後、「鬼談錠介」は世界観そのものに使いまわしが効かない内容だったので、キャラクターはまったく同じにして名前を「鬼門狂介」と変えた。
「鬼門狂介」はピクシヴにも書いて投稿したが、JIMMYさんの主催している「HeNoVe」[amazon]という同人誌によく掲載させてもらっている。
こちらにも、感謝している。

で、「小説 不可思議ハンター・奇門狂介 あっ、口裂け女だ!! の巻」は、ネット小説に投稿したのだが(ひさしぶりの商業メディア投稿だった)カスリもしなかった。
それは仕方ないが、本作をピクシブに掲載してから、どういうわけかガクッと閲覧数が下がってしまった。

理由はいろいろ考えられる。その前に投稿した「荒倉牙人 完結編」の閲覧数が少ないのだから、「私の創作はつまらない」と思われてあまり読まれていないのか。
それとも、作品そのものが面白くないのか。題材は「口裂け女」だから、難解だとかそういうことからは無縁だし……などと、悩むきっかけになってしまった作品である。

やはり、異次元からの攻撃なのであろうか。

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