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【自作解説】・「打出乃ハルモ 隠密にして破壊者」

仕方ないので自作解説
小説 打出乃ハルモ 隠密にして破壊者
戦中の超人兵士計画から誕生したヒーロー「鉄影」のサイドキック(相棒)、打出乃(うちでの)ハルモ。彼女は少女のような外見を保ちつつ、戦後の七十数年を生き続けている超人である。しかし、「鉄影」ほどの責任感はなく、ただ生きたいように生きている。
ある日、「紺碧の球体」という過去から人間を呼び出せるアイテムが、私立西鳳凰女学園にあると田辺総理から聞かされたハルモは、それを奪回するために生徒として学園に潜入する。ハルモが学園の「統一格闘技部」で観たものは、そしてスーパー・ヴィラン、ドクター・ディメンションとは?
ハルモにはヒーローの倫理観などない。ムカつくものは、ぶっつぶすだけ。

イヤでしょうがないが、自作解説をする。
本作は、私がピクシブに発表した小説の中でいちばん長い。だから、あまり読まれていないと思う。
(それ以前に、「小説 荒倉牙人」のシリーズから、突然アクセス数が下がるという問題が持ち上がるのだが……。)

というわけで、解説。

「内出乃ハルモ」は、スーパーヒーロー「鉄影」のサイドキック(相棒)として考案した。
無口でストイックな鉄影とは対照的に、言いたいことは何でもずけずけいうキャラとしてつくった。
少女なのは、私が小説を書くと何かとむさくるしくなりがちなので、定型キャラに女の子がいた方がいいという判断だ。
設定としては、前述のとおり戦時中の超人研究の中から生まれたスーパーヒロインである。鉄影とは70年以上、苦楽をともにし、お互いのことは理解しあっている。

「鉄影がロケットを背負って空を飛ぶ」というのはほとんど思いつきだが(「ロケッティア」と、「ミサイルマン マミー」という昔のマンガからインスパイアされたか?)、よくよく考えたらこのロケット、だれがどうやってつくり出し、メンテしているのかがサッパリわからない。
そこで、打出乃ハルモには、メカニックの能力を付与した。
次に、鉄影とハルモは、日本政府にずっと監視され続けているのではないか? という疑問も生じた。
「窮屈に管理されるヒーロー」というのも一つのテーマとしてはありうるが、書いていて不快だったのでもっと自由にすることにした。
このため、ハルモには「顔と指紋の変形能力」、「証明書の偽造」などのスパイ的な能力がさらに付与されることになった。能力を盛り込みすぎかとも考えたが、腕力はほとんどないのでそこが弱点と言えば弱点である。

「打出乃」という苗字は、もちろん「打ち出の小槌」から取っている。童話「一寸法師」で、姫を救おうとするのは一寸法師だが、彼を大きくしたのは打ち出の小槌を使った姫である。そうした、「鉄影」における重要なサポート役としての意味を込めて、この名前をつけた。

小説 打出乃ハルモ 隠密にして破壊者は、執筆動機が三つある。

・「鉄影」というスーパーヒーローのサイドキックを主人公とした外伝的作品、として書きたかった
・私自身が「ハルモ」というキャラクターを扱いやすかったこと
・「高校のバレーボール部で、バレー経験のない新入生を、最初にシゴキにしごいてやめさせる。『初心者歓迎』という名目は保ったままで」という、どこかで読んだ本の内容が許せなかったこと

の三つである。最後のひとつは本当かどうかわからないのだが、いかにも体育会系の「陰湿な部分」を象徴しているようで我慢が出来ず、小説内でこのようなことをしたやつらには徹底的に罪をつぐなってもらうことにした。

勢いあまって、文章全体の量が多すぎたが、個人的には気にいっている。

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