【映画】・「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」
監督・脚本:ジェス・ウェドン
スタークのつくった「ウルトロン」が暴走し、世界を滅ぼそうとする。
そして「アベンジャーズ」たちが戦う。
まあ、いたってシンプルな話だが、初見で2時間ちょっとの映画の半分近くも爆睡してしまった。
二度目の視聴で最後まで観て、それなりに最後まで観れたが、同じ監督とは思えないほど前作に比べると満足度は低かった。
・その1
本作において評価が分かれるのは、背景に膨大なアメコミのコンテクストがあり、それを理解しているのとしていないのとでは、楽しみ方や「許せる」部分がかなり違ってきてしまうことだ。
何かのパロディとかオマージュの場合、たいてい観客のほとんどがそれを承知しているものだが、アメコミ映画は、「そのアメコミの原作を知っている者/知らない者」の評価の差が激しい。
たとえば、本作に登場する「スカーレット・ウィッチ」って地味な敵キャラだなあ、と思っていると、彼女にもマーヴェルワールドでの位置づけがあって、「このキャラ配置は正しいのか?」が、原作を知らないと判断できない。
他にも、「ホークアイには家庭的な妻とかわいい子どもたちがいた!」なんてのも陳腐過ぎてあきれてしまったのだが、「原作でそうなんです」と言われると、何も言えなくなってしまう。
だがまあ、自分が「ヒマつぶしに彼女とたまたま観に行った、アメコミ知識ゼロの人」だと想定して観た場合でも、この映画はやっぱり陳腐である。
・その2
長々書こうと思ったが、面倒なのでやめた。
思えば、私がアメコミ映画に勝手に幻想を抱いていただけなのかもしれない。
大半の観客は、CGがチカチカしてほんのちょっと、サスペンスがあればそれでいいのだろう。
自分が、送り手が提示しようとしていなかった物語を読みとろうとしていたことを、深く恥じるものである。
最後にひとつだけ言いたい。
ラスト近くの、「スカーレット・ウィッチ」の「イヤボーン・シーン」で、そのダサさに心底ウンザリした。
「イヤボーン」に関しては、ググってください。
おわり。
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