【雑記】・「孤独死以前の問題・完結」
前回はみじめったらしいことを書いてしまった。
こんなことを書いていては、まだみぬ10万人のきじまかなえの思うツボである。
(このフレーズは、実在するとかしないとか言われる「ここに十万人の宮崎がいます!」からとっています。)
他の人はどうだか知らないが、私の場合、ひどい人が周囲にいて、泣きごとをブログに書くとそれをからかったり、もっとひどい状況を想定して言ってきておどかしたりしてくる者がいる。
そんなやつ、早くエボラなんとかんとかにかかって、フルヘッヘンドしてしまえと思うのだが、こういいうやつほどしぶとい。
とにかく、今後「高齢者の孤独につけこむビジネス」が増えることは間違いがなく、そういうフィールドでは派閥争いで周囲の人間がだれも信用できない社長よりも、フリーターやホームレスであっても友人が何百人もいる方が「搾取する側」になる可能性もあるわけだ。
もっとも、それすらも「可能性」にすぎず、「男一匹ガキ大将」で描かれた「コジキの全国ネットワーク」のようなものは夢にすぎないと、我々は知っている。ホームレスの中にも、仲間われ、いじめ、権力闘争があるはずで、そういうことを考えると本当に頭が「何も映っていないテレビを何十台も埋め込んだコンクリートの壁」のような、ブレードランナーかぶれのような、そんな気分になってふさいでいく。
きじまかなえで思い出したが、まだ死者が一人だった頃、その彼がプラモデラーだったということで、「オタクは女慣れしないからこういうことになる」と書いていた年配のオタクの人がいて、複雑な気持ちになった。
彼としては慈愛の気持ちもあるのだろうが(オタクの後輩が毒牙にかかってしまったというような)、私は自分がお見合いの末、殺されたような不快な気分になった。
あまり語られないが、オタク第一世代でオピニオン・リーダー的な人は90年代は既婚者が多かった(多かった、と過去形なのは、離婚した人も少なからずいるからだ)。
その後も、同世代や年下の独身者に対する「バカにした気持ち」は抜けなかったようで、「オタクゆえに恋愛や結婚がうまくいかない人々」を小馬鹿にしたエピソードトークを別々の人たちから何回も聞いた。
もしかしたら、恋愛を成就させる人はそうでない人たちに対し「どうしてこんなことができないのだろう」と素朴な疑問を抱いているのかもしれないし、ただ単に優越感にひたりたいだけなのかもしれない。
その話で思い出したが、五十過ぎのオタクが、「リア充」、「童貞っぽい」などの言葉を使っていると、正直、こいつバカじゃねえかなと思うのである。
何回も書いているが、「オタク」の反秩序性、というものがあったとしたらただひとつ、「虚構と現実をシャッフルすること」だと思っていたからだ。
果たして妄想の世界、虚構の世界は「現実」を変えうるのか、変えなくとも拮抗しうるのか。それがオタクの挑戦だったと私は思っていたので、「結婚すれば、彼女さえできれば人生が充実しているんだ」という意味の「リア充」という言葉を嬉々として使っているオタクはバカだと思っていたし、一周まわって「リア充ごっこ」としてそういうことを言っているやつもやっぱりバカだと思っている。
また、非常に頻発される「童貞っぽい」とか「童貞くさい」という表現だが、これに関してもオタク内では見解の相違があるようだ。
そもそも「童貞っぽくない」ということはどういうことかというと、「大人の男っぽい」ということである。しかし、かつての「子どもっぽいもの」を何も理解しない「大人の男」は、オタクの敵ではなかったのか。
けっきょく、「童貞っぽい」と言われると屈辱に感じ、(冗談めかしていようが何だろうが)「リア充」がうらやましいオタクなんて、「名誉白人」と変わらない。あるいはドレイである。
「一般人さま」にワンワンと尻尾をふって、「最近流行りで、なおかつDIMEにも載せられるようなアニメをあげてみよ」と言われ、何本かあげて、「よしよし、よくやった、リア充の証明であるバーベキューに連れて行ってやるぞよ」と言われ、「ハハーッ」とひれふす。
バカか。
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