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【絶望】・「絶望!!」

同じことを何度も書いているが、いくらでも同じことを書いてやろうと思う。
いまだに理不尽だと思っているからだ。

まだブログが出てくる前、私は自分のHP上で日記を書いていていた。

その日記に対しては、意見を書けるように、掲示板も設置してあった。
ところが、掲示板に意見などはほとんど書かれず、知り合いにあったときに、
「あのネット日記の内容はちょっと……」
などと、意見(主に反対意見)を言われるのである。

文章にするのは面倒だ。こちらもそれなりに推敲して書いているのである。
でも、口で言う方は簡単だ。
しかも、同人誌のようにお金をもらって書いているわけでもない。文句を言われるスジアイはないのだ。
このため、だんだん人に会うのがいやになってしまった。

それで、結局、ネット日記を書くのはやめた。

だいたいプライバシーを外部に発信するなんて、とくに私の場合、意味がない。

それにしても、世の中ヒドイやつばかりだと思う。

もう十五年以上前のことになるが、初対面の人間に、私の職業について侮蔑的な発言をされたことがある。

職業差別はときおり問題になるが、私は大学を出て就職してから、自分の職業以外にも、職業差別をする人間に会ったことがなかった。
「ある程度の知性を身につけた人間は、職業差別をしないものなのだな」と、思ったものだった。
それと、オタクはシャイな人が多いので、あまり面と向かって人を侮辱するようなことはないとも考えていた。

ところが、あるオタク系の集まりで、しかも初対面で、ある人物に自分の職業をバカにされた。

くわしく話すと、その人はオタクではなかった。だれかのつきあいで、しがらみでその場に参加していた。
たまたま居酒屋で隣の席になって、「職業はなんですか?」と聞かれた。

私の経験からは、オタクの集まりではこれは非常に珍しいケースだ。十数年のつきあいがあっても、どんな職業についているか知らない知り合いも多い。まあ、会社員かフリーかくらいは、つきあっていくうちに自然とわかってしまうものだが。

オタクの大規模な集まりには、出版・映像関係の仕事の人が多いから、私も編集者か何かと勘違いされたのかもしれない。
それで、正直に自分の職業を言ったら、あからさまにガッカリした顔をされた。
私はその人の本業についてはよく知らなかったが、その人の発行した同人誌は持っていた。
自分の作品をほめられて、悪い気のしないクリエーターはいない。
私は、そのガッカリした人物の同人誌をさっそくほめた(お世辞ではない。実際、いい本だった)。そうすれば話がはずむと思ったのである。

ところが、たいして嬉しそうでもなかった。あれ、おかしいぞと思った。こういう人間は、いちばん面倒くさい。
すなわち、「同人誌がいくら売れたって、本業で売れなければ何の意味もない」と思っている、非常にまれなケースであった。

たとえば、マンガ家が自作の未単行本化作品を同人誌にした場合。これは、ほめられてうれしくないわけがない。
それとはまた別で、マンガ家が、趣味のバイクの同人誌を出した場合。このときも、ほめられたらうれしいだろうし、たとえ本業につながらなくても、好きな趣味について思う存分書いたのだから、やっぱりほめられたらうれしいはずである。

それがあまりうれしそうではない、というのは、これは完全に赤信号を出しているのと同じである。
自分のやっていることに誇りを持っていない、どこか卑下しているのだ。

だから、こちらに対しても攻撃的になったのだろう。

まさか、こちらも初めて参加した会合で、初めて会った人とケンカするわけにもいかず、ただあきれるだけだった。
すっかりしらけてしまったので、一次会で帰ろうと思ったら、後ろから誘ってくれた友人が追いかけてきて、「もう帰るんですか?」というので、仕方なく二次会までつきあった(当然、私を侮辱した人はその場にいなかった)。

そうした酒席は定期的にもうけられたが、その日から、私はその会合に参加するときは、その人物の隣に座らないよう、細心の注意を払うことにした。
大人数の飲み会のとき、自分の思ったとおりの席に座るのは、なかなかむずかしいのである。

ありがちなのが、店に集合して着席の前にトイレに入って、出てくると席が埋まっているパターンなどがある。
こういう場合、無口な人、とっつきづらい人、嫌われている人などの席の両隣は、たいていあいている。

まあ、そんなことはどうでもいいのだが、その人物がそうだというわけではないのだが、いちばん迷惑なのが、
「オタクのだんなに付いて来る、その手の趣味のない彼女や奥さん」
である。
こういう人の中には、「私は夫を愛しているのでたまたまつきあってこの場にいますが、本当はオタクなことはいっさい嫌いです」というオーラを出している人も多く、たいていカシスなんとかオレンジソーダみたいな、クソ少女趣味の飲み物をまずそうにチビチビすすり、たいていオタクの会合には女性は少ないので気を遣って話しかけてきたオタク女子の会話に生返事をし、飽きてくるとスマホをじっと眺めている。
幹事がシメの挨拶をするときには、さっさと荷物を片付けていて、解散と同時に逃げるように帰って行く。

顔はたいてい変な顔で、主にみんな、カエルの怪人みたいな顔をしていて、髪はボサボサ、上半身には巨大なハートマークのついたセーター、下半身には、ダンボールの板をまきつけている。
足は裸足か、ぼろぞうきんをまきつけていて、炭酸水を「悪魔の飲み物」と言って恐がって飲もうとしない。

映画の上映会では、せまりくる蒸気機関車のシーンで逃げ惑い、家の窓から学校帰りの子どもを怒鳴りつけ、泥団子をぶつけて高笑い。

その後、村人がよってたかって叩き殺してしまうのだが、大雨の降った日に埋めたところから死体が転がり出て、そのまま立ち上がり、ゾンビとなって村人を襲う。

おならのかわりにスカンクの液体と同質のものを肛門から噴射し、コンクリートなどは平気で溶かしてしまう。
光に弱く、村に大きな道路が通り、夜中も車が通過するようになってからは、深い山奥に入ってしまった。

たまに、どこかのアホが、「ああいうやつも自然の一部だから大切にしなきゃいかん」などと言って、調査のために山奥に入っていくも、数日後には食い散らかされた死体として、木につるされている。

それから十数年、村人は山に近づこうとしなかったが、政府の方針で畑を切り開くことが決定し、山に住む怪人のことが問題となる。

政府は軍人を派遣し、本格的な山狩りをおこなうことになる。
「もう死んでしまっているのでは」という期待もむなしく、軍隊を襲ったのは、怪人とその子どもたち十数名だった。

鉄砲の恐ろしさを知らない怪人とその子どもたちは奇襲で次々と軍人を殺していき、最初に派遣した十数名は全滅してしまった。

政府はこの「怪人」のことを重くみた。今度は五十名以上を、重装備で山に送ることにした。手榴弾なども携帯させた。

その日だった、山が噴火したのは。

この噴火は激しく、山に入った軍人たちはおろか、ふもとの村までもふりそそぐ火山弾や溶岩によって全滅してしまった。

その跡に建てられたのが、東京ディズニーランドである。

今でも、ミッキーマウスなどの着ぐるみには数名、神主や陰陽師、密教僧などがまぎれて入っていて、怪人復活を阻止するために暗躍している。

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