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【映画】・「ルパン三世」

監督:北村龍平
脚本:水島力也
原案:山本又一朗

「犯罪界のドリームチーム」と言われた泥棒集団ザ・ワークスには、怪盗ルパンの孫である男がいた。それがルパン三世である。
ある裏社会の大物に「ザ・ワークス」をメタメタにされ、リーダーも殺されたルパンは、メンバーだった次元大介、いまひとつ信用ならない峰不二子、その他数人と組んで大物への復讐のために、クレオパトラの首飾りとそれに付けるルビーを盗むことを計画する。
対するのは難攻不落の要塞のような金庫。
ルパン一味のミッションが始まる。

賛否両論あるが、おれは本作を擁護する。

・その1
本書でまず評価すべきは、「ルパン一家」とは関係ない人物が数人、メンバーとしてまぎれこんでいるなど(理由は不明。大人の事情?)、映画独自の改変を余儀なくされながら、映画全体のフィクションライン(リアリティライン)がかなりはっきりしている点である。
ルパンはいったいどの程度の能力の持ち主なのか。敵の組織はどの程度強いのか。本当に石川五右衛門は何でも斬ってしまうのか。そういうところが、わりときっちりしていたと思うのである。
「ルパン三世」という作品は、そこをきっちりさせないと成立しない作品でありながら、SF作品である「スペースコブラ」などと違ってある程度のふり幅がある。ここを勘違いすると何でもありのどうしようもない作品になってしまう。
そこをうまく回避していた。

だがその反面、お話そのものはこぢんまりとしすぎていたように思う。プロットに飛躍がないのだ(金庫にはひとひねりしてあったが)。
この辺は、二作目ができて以降、アソビの余裕ができたらなんとかなるかもしれない。

・その2
もうひとつ評価する点は、実はシブイ系統の「ルパン三世」は、「敵対する側の物語」であるところを、おさえていたところだ(コメディタッチの第二シーズンではなく第一シーズンとかね)。
本作ではルパン以外のもう一人の主役は、復讐に燃える「マイケル」という男であり、彼はルパンのライバルである。
「ルパン三世」という作品は、ルパンとその一家だけが主人公ゆえに生き残るだけで、他の多くのアウトローは死んでいく。その生きざま、死にざまが、一見アホらしい「ルパン三世」という物語に、リアリティを与えているのである。

とにかく、予算の少ない昨今の邦画では、がんばるしかないではないか。
「でも、やるんだよ!」って言葉は、こういうときに使いたい。
おれがやるわけじゃないにしても。

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