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【お笑い】・「もう許してやれよ、の時期」

今週、テレビで南キャンの山里が、「こんな女がムカつく」として、「お笑い担当を自称するキャバ嬢」に激怒していた。
お笑い芸人で、「素人のお調子者」に厳しい視線を向ける人は多い。
いつかの「すべらない話」の小藪もそうだった。
しかし、もう「いいかげん許してやれよ」と思う。

まあどんな職業でも、どこかのバーだとか飲みの席などで、愚弄されたり「おれでもできる」というようなことを言われたらムカつくのは当然である。
だから、「素人がプロに対して、ナメた態度を取ったから怒る」というのはわかる。
だが、単に「彼女、ウチらのお笑い担当だから」って言われたからって、怒るのは沸点低すぎじゃないか?
(以下は、直接の山ちゃん批判ではありません。もっと大きなくくりの話です。山ちゃんには、今後もむかつく女を斬っていただいていいのです。)

こういうことに疑問を呈することはなかなかできないので、ここらで書いてしまうが、じゃあキャバクラって何なのか、というと、「素人しゃべりの集積場」ではないのか?(行ったことないけど)。
いやもちろん、素人っぽいなら素人っぽいなりの「プロフェッショナルな語り」というものがキャバクラに存在する可能性は充分にあるが、当然ながら我々はカウンセラーや講談師の話を聞くような身構えでキャバクラ嬢に接することはないだろう。

簡単に言えば、「素人っぽさが売り」なのがキャバクラだったはず。
それなら、そこに「素人っぽさゆえの」さまざまな勇み足が存在することも容易に想像できる。要は、そういうことがイヤだったら行かなきゃいいだけなんじゃないの、と思ってしまう。

このことはキャバクラにかぎらない。大学生のグループなどでもそうなんだけど。
「あいつはウチらのお笑い担当」という言動があったとして、どのようなコミュニティでも、本当の意味での蔑みからそのように言われることがあるか、というと、ないと思う。
どこかに、必ずほんのちょっとでも、お笑いに対するリスペクトがあるはず。

昔、たけしが言ってたけどたけしの幼少期、「おまえはバカだから芸人にでもなるしかない」と、学校の先生がデキの悪い生徒に言っていたそうだ。
そのような認識は、もはやどんなバカな集団でも、ないであろう。
「芸人はバカだから芸人をやっている」と思っている人は、現在、日本に一人もいないはずだ。
もちろん、お笑い好きの芸人に対するリスペクトよりずっと軽いものかもしれないが、それでもたけしの子どもの頃とは違う。

お笑いって、あまりにプロとアマチュアの差を線引きすると、アマチュアが冗談のひとつも言えなくなってしまう。

私が、「素人でつまんなくて、自分だけが面白いと思っているどうしようもないバカ」をこうして擁護しているのは、「人間は必ずしもプロの芸人によってのみ、笑う存在ではない」からだ。
プロの芸人が素人を厳しく批判するとき、自分に生じる違和感はそこにある。
「あれ? そんなに教科書どおりに笑わないといけないの?」という話である。

草野球のエースがプロに挑んでくることはないだろう。
「お笑い」も、もう少しでそういう事態が来るんじゃないかと思う。プロには怒りの沸点をもう少し高くして、見守ってあげてほしいと思ったりする。

ま、俺も大嫌いだけどね。居酒屋で騒いでいるような、つまんない大学生。

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