【テレビ】・「『あまちゃん』見てない問題」
自分は、「あまちゃん」を1回も見ていないが、先の大震災について扱っていたという。
そして、「あまちゃんは震災ドラマであるかどうか」というような話がネットに載っていた。
1回も見てないドラマに、あーだこーだ言うのは大変な反則だと断り書きしたうえで書くと、
私の意見は、
・「あまちゃん」は別に震災をテーマにしたドラマではない。
・だが、ドラマで扱った時代を考えると、「震災」についてまったく考えていなかったとは考えにくい。
ということになる。
別の言い方をすれば、「あまちゃん」はアイドルに言及していると同時に、おそらく震災についても言及しているだろう」と予測している。
一作目の「ゴジラ」は観た。
ゴジラは、一時期「反戦、反核映画である」と言われたそうで、その反動で、
「反戦映画としてではない、ゴジラ論」が生み出された。
この背景には、「社会問題を扱っていない映画は、レベルの低い映画」という論調があったようで、
「社会問題を扱っていない映画は、本当にレベルが低いのか?」という問題提議として、
「反戦映画ではないゴジラ」論が、主にオタクの中から展開された。
だが、一作目のゴジラに「反戦」の要素がまったくなかったかというと、
それはもうバリバリにあったわけだ。
だから、「ゴジラを反戦映画としてのみ観るのはおかしい」
と言うことはできても、
「ゴジラは反戦映画ではない」と言いきるのは、むずかしいと思う。
同じ観点から、「あまちゃん」が、「震災」をどう扱うかについて、一定の見識を求められ、またそれを製作者サイドが受け止めたのは事実だろう。
そして、「あまちゃんと震災」と言った言説が、ネット上で出て来るのはどういうことかというと、
「一作目ゴジラは反戦映画か?」という問いをめぐる議論から、現在でも一歩も出ていないことを表している。
一日も早く、このようなコンフリクトから解放されたい、と、個人的には思う。
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