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【アニメ映画】・「ドラゴンボールZ 神と神」(ネタばれあり)

監督:細田雅弘
脚本:渡辺雄介、鳥山明
破壊神ビルスが遠い宇宙で、長い眠りから目覚めた。彼は、「超サイヤ人ゴッド」という存在が生まれるとの予知夢を観て、それが生まれる頃に合わせて目覚めたのだ。
彼はお付きのウイスとともに、「超サイヤ人ゴッド」を探すために地球へやってくる。
その頃、地球ではブルマ38歳の誕生パーティーが行われている最中だった……。

ドラゴンボール全42巻の感想では、DBの「過去的な部分」を指摘したが、本作はアニメとは言っても鳥山明がかなり脚本に力を入れた、実質上の「続編」である。
(正確には、マンガの「最終回」で10年後が描かれているので、最終回ひとつ前以降、の話となる。)

ウィキペディアによると、原作者はもっと暗くなるはずだった脚本を、「東日本大震災があったため、もっと明るい内容にしたい。それと、町などが破壊されるシーンは避けたい」ということで手を入れたらしい。
そう聞くと、本作は「宇宙の根源悪のような存在・ビルスとの凄惨な戦い」という本来のプロットを明るく描き直したように感じられてくる。
なぜならビルスは、過去にいくつもの惑星を破壊してた存在でありながら、それほどの悪人には描かれていないので、どうもその辺にギクシャク感があるからである。

また、物語序盤部分の「ピラフ一味がドラゴンボールを盗もうとする」というコメディ的な展開が、悟空とビルスの戦いにほとんど何の関係もないのも、「描き直した感」がある理由だ。だが、この牧歌的な感じが結果的に「いかにも東映のジャンプアニメ」という感じがして、悪くないのである。

さらに本作では、DBという作品の矛盾や、「ここがこうしたら面白くなったかも」というところが補完されているところにも注目されたい。

たとえば「悟空の純粋な心は、戦いに純化しているので果たして本当に純粋な心なのか?」(大意)とか、
悟空が「仲間の力でパワーアップするのは本当は面白くない、自分の力だけで戦いたい」と言ってしまうところとか。
「ベジータがこういうことをしたら面白いだろうな」とか。
神龍が、自分の力よりも上位の存在にあるビルスに恐縮する、というのも、過去にありそうでなかったシチュエーションで、面白い。

そして、ラストには続編のフラグが立っている。
だが、これはフラグというより、「敵を徹底的に叩き潰す」というDB定番のオチを回避した、ということではないだろうか。

何が言いたいかと言えば、80年代の申し子のようである本作も、時代に合わせて展開を変えて来ている、ということなのである。

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