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【雑記】・「ガチャガチャの本を読んでいて思い出した」

「愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー」という本を読んでいたら、急に昔のいやな思い出がよみがえったので書いておく(笑)。
あ、この本はものすごく面白いし、90年代サブカルブームのときでさえほとんど(私の知るかぎりでは)手つかずだった「昔のガチャガチャ」について書かれた本として、画期的だと思う。
興味のある人には、オススメだ。

さて、自分の話。

私は1967年生まれで、「愛しのインチキ・ガチャガチャ大全」の作者より3歳年上である。
この3年の差は、どうでもいいようで実は非常に大きい。
まず、ガチャガチャの会社「コスモス」が登場するのと、入れ替わりに私はガチャガチャへの興味をなくす小学校高学年になっている。中学生になったら、そういうものには見向きもしないのが普通だろう。

他の人はどうか知らないが、「ガチャガチャにお金を使う」とか「それまで読んでいた児童向け雑誌を買う」といった行動は、私の周囲では中学に入ると同時にやめてしまうものがほとんどだった。
大学生のオタクともなれば、「特撮番組の情報収集のためにテレビランドなどを買う」という人もいただろうが、中学時代は、むしろそういうところから離れる時代である。
逆に言えば、「ガンダム」はそうした子どもたちに「アニメを卒業させない」要素に満ち満ちていたとも言える。

私がガチャガチャに興味を持っていた1970年代前半には、「コスモス」はなかった。「コスモス」は「ロッチ」、「にせビックリマンシール」などともつながりがあり、(許諾を取っているかどうかは別にして)キャラクターものも扱っているし、80年代のオタクシーンとまったく無縁というわけではない。

「コスモス」が出て来る以前のガチャガチャは、もっとインチキくさかったし、もっと適当だったし、キャラものは確かほとんどなかった。
が、「子どもが欲しがりそうなもの」はやはり全面に出してくる。当然だが。

で、小学校二年生の頃、友達が遊びに来ていて、親に買い物を頼まれ(晩ご飯のおかずか何かだったと思う)、その友達と一緒に買い物に行った帰りに、ガチャガチャをやったのだ。
何が欲しかったのかは覚えていない。たまたま、「このカプセルの位置なら取れそうだ」と確信してしまい、お使いのお釣りを持っていたのでやってしまったのだ。
「当たりが出れば、親は文句を言わないのではないか」という根拠のない自信もあった。

ところが、出てきたおもちゃはハズレで、私自身も欲しくもないものだった。どこか手づくり感が、「知らない大人」の存在を認知させ、不気味でさえあった。
家に帰ると、母親は「お使いのカネをおもちゃに使った」ということで大激怒。
さらに、ガチャガチャの「当たりが出る、出ない」というギャンブル性も極度に嫌っていたので、その怒りは倍増された。
友達の前で、私が号泣するほど叱責された。友達の、ビビっているような、気まずそうな顔が今でも忘れられない。
「友達の前で叱られる」ということがあまりに屈辱的だったので、この一件は今でも覚えているし、ガチャガチャにはなんとなく手が出せなくなったのもそれがきっかけだったと思う。

別に、親類縁者でギャンブルによって破滅した者がいたわけではないのだが、母親はギャンブル性のあるゲームや買い物は極度に嫌っていた。
私自身は、生来的にギャンブルへの興味は薄かった。だから、よっぽど高い買い物でないかぎり(ガチャガチャなんて10円、100円単位である)、一度か二度やってみて「だまされ感」があればやめてしまうし、また気が済んでしまうものだ。少なくとも私はそうだった。
だから、あれほど怒られた理由が、「お使いの金を勝手に使った」以外の部分では、納得が行かない。

知り合いにはおもちゃコレクターも多いが、私はおもちゃに対して子どもの頃、いい思い出がまったくない。
買ってもらえなかったからではなく、買ってもらってもいい思い出がないのだ。

たいていの人がそうだろうが、私にとっておもちゃとは、親に頼みこんだりご機嫌をとったりしてやっと買ってもらうものであり、入手するには「交渉」が必要だった。
そして、そんな苦労をしたあげく、昔のおもちゃはヤワかった。すぐに壊れた(私が手先が不器用だということも大きかったが)。また、思ったものと違うものも非常に多かった。
しかし、せっかく買ってもらったおもちゃで遊ばないと、親が機嫌を悪くするので、そっちにも気を遣った。

今でも、何か買い物をするときに、人に了解を取ったりするのは大嫌いである。
そんなことをするくらいなら、買わなくてもいい。

今ではコンビニでも小さなおもちゃを売っているが、今のものはよくできていて感心する。
なにより、いじり回しても壊れてしまうものが減った。

いい時代です。

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