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【アニメ映画】・「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」

んーどうだろ。
この感想、もう別に読まなくていいです。
メジャー作品の感想って、ネット上のテキストの波に埋もれて発見されづらく、承認欲求が満たされないんですよね。
たまに「ネットに感想書くより直接製作者側に感想言ってくれ、作品に金を落としてくれ、その方がためになる」っていう正論がありますが、それだけじゃこちらの欲求が満たされないんですよ。

あとそれに似たようなことで、今思い出してもムカつくんで言及しておきますが、
あるオタク系著名人が一時期同人誌を出すことにハマってて、
そしたらその人の担当編集者が、
「どんどん出してください。新刊の企画が増えますから(笑)」
みたいなことを言ってて、「コイツ、バカだな」と思ったんだけど、
その後、見事に出版不況になってザマミロですわ。

なぜ同人誌を買うのか? っていったら、そこには「希少性」というのがどうしても、ある。
通販やってたって、なんだって、5000部以上刷る同人誌というのはあまりないだろうし。
それと、「著者に直接『買った』って感じを伝えたい」ということもある。

同人誌の買い手としてのおれたちは、ただの「モニター」じゃないんだよ。ふざけるな。
その後、そのあるオタク系文化人が出した同人誌は、おそらくより洗練されたかたちで商業出版されたのだが、
私は同人誌の方は買ったが、商業出版の方は買わなかった。
だれが買うかよ。バーカバーカ。

・エヴァQのはなし
で、まず「受容のされ方」について。
私の感覚でしかないが、若い層はわりとライトに楽しんでるな、って感じがする。
たとえば十五歳のときにエヴァにはまった人も現在は三十代前半なわけで、「思春期のもろもろ」を清算するような気分で観ているのかもしれない。
エヴァ本放送時に大学生だったりするより、鑑賞のサイクルとして、見方が醒めている、大人かもしれない、と思った。

逆に、今熱量はすごいけど、もしも「負」の方向に行ったらどうなっちゃうんだろう、と思える(それはいい意味でも、悪い意味でも)のは「ももクロZ」を取り巻く現在の「受容のされ方」だと思う。
本当に紅白出場が決まってよかった、と思う。

次に内容だが、まず「伏線回収問題」がエヴァには常につきまとう。
今回の「Q」はそれが如実に出たカンジだが、
「伏線そのもの」の見方とは別に、「作者はなぜその伏線を貼ったのか」と言った、
現代国語のテストの設問のような見方もできるわけだ。

「回収されない伏線」も、「回収はされないが、作者にとって意味のある伏線」も、まあ「中二病」と言ってしまえばそれまでだが、
ぶっちゃけると、
この「エヴァンゲリオン」というプロジェクトそれ自体が、
「何かをうったえたいがそれが今ひとつ不器用な人(庵野監督?)と、
「別に何をうったえたいわけでもない、優れた職人たち」
との共同作品、そのせめぎあい、という気がする。

エヴァがひとつの奇跡、となったのは、その一点につきる。
(その点、「ウテナ」や「まどマギ」は、テーマのおとしこみ方も洗練されている。)

で、その「うったえたいことのなさ」に、同時代人やすぐその下の世代の一部の人たちはいらだったり失望したりしてきたけれど、前にも書いたとおり、今の若い世代はもっとカジュアルに楽しんでいるという気がする。

オタク第一世代の「テーマ的にうったえたいところがとくにない」ってのと、
それ以降の若者の感覚ってのは似ているようで決定的に違う。

それが、なんとなく明らかになっているように、まあ私が思っているってだけで。

おわり。

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