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2012年11月

【単なるヨタ】・「エヴァQを観る前に」

まだ、エヴァQを観てないが、ネットを眺めていての雑記。

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【書籍・新刊】・「トンデモ本の新世界」

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「トンデモ本の新世界」は、11月21日、文芸社より発売になります。
お値段は1500円+税です。
以下に目次をアップいたします。こんな感じの本です。

第1章 トンデモ終末予言の世界 「えっ、あの人も?」有名人編

『秘伝ノストラダムス・コード』(竹本忠雄)――山本弘
『未来仏ミロクの指は何をさしているか』(五島勉)――多田克己
『聖書の暗号』『聖書の暗号2』『Bible Code III: Saving the World』(マイケル・ドロズニン)――クララ・キイン
『ニュートン・コード』(塚原一成)――皆神龍太郎
『「みろくの世」―出口王仁三郎の世界―』(上田正昭監修)――原田実
『清少納書の大予言』(谷地淳平)――原田実
『日出づる日、災い近し』(麻原彰晃)――クララ・キイン

コラム 予言獣と予言(その1)――多田克己

第2章 トンデモ終末予言の世界 その他、個性的な方々が続々と…編

『的中王・海龍のとてつもない予言』(海籠)――唐沢俊一
特集「破滅学入門」(特集構成・野坂昭如)――唐沢俊一
『純正律は世界を救う』(玉木宏樹)――唐沢俊一
『「日月神示」夜明けの御用 岡本天明伝』(黒川柚月)――原田実
『2000末世紀之謎』(星座小王子)――原田実
『この地名が危ない』(楠原佑介)――多田克己
『美しき『聖騎士」たちの黙示録』(万師緑姫)/『天網恢恢疎にして漏らさず』(伯壬旭)――稗田おんまゆら
『量子進化――脳と進化の謎を量子力学が解く!』(ジョンジョー・マクファデン)――川口友万

コラム2 予雷獣と予言(その2)――多田克己

第3章 トンデモ終未後の世界 コミックス編

『大ぼら一代』全11巻(本宮ひろ志)――新田五郎
『60億のシラミ』全5巻(飯森広一)――新田五郎
『メギドの火』全2巻(つのだじろう)――新田五郎
『餓鬼の惑星』全1巻(原作・滝沢解、劇画・小島剛夕)――新田五郎
『愛と希望の人類滅亡BLアンソロジー』全1巻ほか――新田五郎

第4章トンデモ終末後の世界 映画・ゲーム編

『原子怪獣と裸女』(監督=ロジャー・コーマン)――寶来誠
『原爆下のアメリカ』(監督=アルフレッド・E・グリーン)――寶来誠
『地球は壊滅する』(監督=アンドリュー・マルトン)――寶来誠
『第三次世界大戦 四十一時間の恐怖』(監督=日高繁明、脚本=甲斐久尊)――唐沢俊一
『奇蹟人間』(制作=アレクサンダー・コルダ、原案・脚本=H・G・ウェルズ、監督=ロタール・メンデス、主演=ローランド・ヤング)――唐沢俊一
『機械人間 感覚の理失』(監督=アレクサンドル・アンドリエフスキー)――唐沢俊一
『ファイナル・ジャッジメント』『ノストラダムス戦慄の啓示』『マンガノストラダムス戦慄の啓示』――稗田おんまゆら
「イルミナティカード」――山本弘

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・「KOUSHOKUダンディ」(1) 柳沢きみお(2012、集英社)

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officeYOU連載。
エッセイスト・創石夏雄(56歳)が、日々自炊をしたり人生について考えたりする1話完結の作品。彼が語ることは、そのまま作者が考えていることでもあるのだろう。

正直、同系統の「大市民」が、「コマを割って吹き出しに思ったことを書いているだけ」みたいな作品になってしまい、「夜に蠢く」は、ストーリーは面白かったが絵がサインペンで描いたみたいに荒れてきて、「もうこの作者のマンガはレベルが落ちていく一方なのか……」と思っていた。
しかし、本作では初期の「筆が荒れず、面白い頃の大市民」のテイストが復活している!!!!!
昔の「大市民」が好きだった人にはオススメです。

エロネタがぜんぜんないな、と思ったら女性誌連載だというのにも驚いた……。でもまあ、柳沢きみお先生本人は説教めいたことを言っても女性にウケそうだし、不思議はないか。

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・「009 RE:CYBORG」(1) 原作:石ノ森章太郎、ストーリー:神山健治、作画:麻生我等(2012、スクウェア・エニックス)

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謎の同時多発テロ事件を追うため、ひさしぶりにゼロゼロナンバーサイボーグが、ギルモア博士のもとへ集う、というアニメ映画のコミカライズ。

ざっと読むかぎり、今のところ映画に忠実すぎるくらい忠実なコミカライズで、マンガ独自の「味」を堪能するというよりは、映画の追体験をするために描かれたような印象だ。

さて、本作とは直接関係ないことを書かせていただく。
「サイボーグ009」は、「神々との戦い」に、呪縛されすぎていると思う。
本来の(というか正確には「地下帝国ヨミ編」以前の、というべきか)「009」というマンガは、「あまたの国際紛争の影に、ゼロゼロナンバーサイボーグと黒い幽霊団との死闘があった」という、陰謀論ギリギリではありながら、多少なりとも現実との接点を持った作品だった。

「天使編」や「神々との戦い」は、そんな流れをいったん断ち切った(あるいは、オカルト・超常現象方面に極端に針の振れた)構想であって、本来の「サイボーグ009」という作品とは雰囲気が少し違うと思うのだ。
このご時世、「009」を復活させるとするなら「神々」を推し出すしかないとも思うのだが、なんだか「番外編」ばかりがクローズアップされる違和感があることは、長年のファンとして書かせていただく。

なお、「神と戦う」というテーマは、「デビルマン」を筆頭に、70年代によく描かれたもので、そうした時代背景を抜きに21世紀になってまで引っ張るようなものでもないと思わざるをえないのだが……。

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・「マジオチくん」 遠藤(2012、リブレ出版)

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4コマギャグマンガ。
出版までのいきさつなどを、2秒くらいネットで調べたのだが、よくわからない。

帯に書いてある、「性格悪い」、「意味不明」っていうの、当たってないとはいわないが、なんか違うと思う。
そもそも、表紙がよくない。最初、いわゆるサブカル内輪ノリで、らくがきを単行本にしてしまったのかと思ってしまった。

違う。
正真正銘のギャグマンガ。
ものすごく面白い。
もう、この人がいるなら、ブログにちまちま文章を書くのなんてやめようと思うほど(やめないけど)面白い。
「ツッコミ入れて当たり前」の世界で、そこをスッとずらす、そこを飄々と描く、そういう雰囲気が良い。
オススメ。

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・「バビル2世 ザ・リターナー」(5)~(6) 横山光輝、野口賢(2012、秋田書店)

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ヤングチャンピオン連載。宇宙人のオーバーテクノロジーを独占しているアメリカと戦うバビル2世。
「エリア51に墜落した宇宙人の技術をアメリカが使っている」という神話は映画のプロットなどでよく使用されるが、「モーリー島事件」や、「ブラックメン」(メン・イン・ブラック)まで登場してきたのには驚いた。

それにしても、なんでアメリカと戦ってるんだっけ?

4巻の感想

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・「泣ける! 永井豪 心の叫び編」 永井豪(2012、集英社)

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・「氷壁の母」
・「音楽疎外され人間」
・「カントクくん」
・「青春の雨」
・「夢少女レイ」
・「鏡の中の宇宙」
・「都市M1」
・「メモリーグラス「ジョウント」
・「夜にきた鬼」
・「鬼 -2889年の反乱―」

コンビニコミック。
んんー、正直、期待したほどストレートに「泣ける」作品を集めたわけではない印象。
なんと言っても、本書の価値は名作「鬼 -2889年の反乱―」が2012年に読めることの意義に尽きるのではないか。他にも単行本未収録、ということ自体に価値のある作品が、何作か入っているようである。
なお、男と女が別れて暮らす未来社会で、女性用アンドロイドに化けて男との真の愛を得ようとした女性が出て来る「都市M1」は、マンガの短編として非常によくできているし、ラストは本当に泣ける。
「一般的には普通の容姿の女性が、恋人になるときれいに見えてくる」なんて描写は、「バイオレンス・ジャック」で、逞馬竜がスラムクイーンがどんな存在かを説明するときに(スラムクイーンはスラムキングの愛人)、顔を真っ赤にするところを思い起こさせるのだ。

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・「浜田幸一物語」 原作:中大輔、作画:木村シュウジ(2010、竹書房)

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追悼の意味を込めた再版だそう。今年8月に亡くなった、ハマコーこと浜田幸一の評伝コミック。

以前、テレビだかラジオだかで、南海キャンディーズの山ちゃんが、バラティ番組のお約束でハマコーに強い口調でもの申したところ、本気で怒られ本気でビビった、と言っていた。
正直、私はハマコーにどんな業績があるのかよく知らないのだが、少なくとも「テレビ的お約束」に従わなかったとすれば、旧世代の政治家だった、とは言えんこともない。
昔はこんな人がけっこういたのだ。それは戦後日本において、「暴力」がどういうものだったかをかいま見せることにもなるだろう。

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・「えびはら武司傑作集 マイコうそみたい」全1巻 えびはら武司(1982、学研)

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文字どおりの短編集。作者は「まいっちんぐマチコ先生」の人。
今でも「まいっちんぐ!」という言葉が使われるほどのヒット作だった、ちょいエロ少年ギャグマンガ「まいっちんぐマチコ先生」。80年代前半の作品で、すでに30年も経つというから驚きだ。
今でもこの作品、ちょいちょい読み切りが描かれたりVシネマ化されたりする理由は、実は私にはよくわからない。
リアルタイムで私はすでに中学生になっており、永井豪や吾妻ひでおの「ふたりと5人」の洗礼を受けてしまっていた。そんな自分には「マチコ先生」は少々ヌルく感じられたものだった。

だが、今考えるとその「ヌルさ」が現在まで人々の(とくに第二次ベビーブーム世代の)記憶に残っている理由かもしれない。「少年向けのちょっとエッチなマンガ」全盛の80年代、ちょうど空席だった立ち位置なのかも。

この短編集も、「マチコ先生」とまあ同工異曲な感じだが、あらためて読むと藤子不二雄のアシスタントだったという作者は、やはり当時としてはオールドスクールの「ギャグマンガ家」だったと言える。コマ割りがキッチリしていて、ギャグも過激なものもあるが、基本的にはストンと最後にはおさまる。
ギャグマンガ史的に言えば、本作品集よりちょっと前の「ど根性ガエル」の吉沢やすみも、オールドスクールなギャグマンガ家だった。義理と人情と勘違いから生まれたりするギャグ。

70年代~80年代のギャグマンガと言えば、藤子不二雄を除けば過激で残酷でスラップスティックなものが主流だったが、そうではないものもあり、人気があったことは、覚えておいてもいい。

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・「M8 勇気ある決断」 原作:高嶋哲夫、作画:平松伸二(2005、集英社)

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東京直下型地震を予測し、それに対応する人々の姿を描く。
私は地震のことはまったくわからないが、さすが平松先生で、なおかつ原作が小説なだけあって、シミュレーションと物語のバランスがうまく行っていると思う。

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・「黒部秘境物語 破砕帯をぬけ」全1巻 弓一人(1984、集英社)

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1982年頃、週刊少年ジャンプ連載。

昭和三十一年、黒四ダムのためのトンネル掘りに命を賭けた男たちの苦闘を描く。

「主人公の青年が、誤解をもとに自分を恨んでいる、親友の父と作業をする」という基本プロットはフィクションだろうが、内容は「プロジェクトX」的な、日本の高度成長期を象徴する大事業を描いた作品となっている。

こうした社会派的なテーマのマンガは、後に「少年マガジン」で多く描かれたと記憶するが、少年ジャンプではついぞ現在まで、このタイプの作品が継続して描かれた経緯はない、はず(95年頃に、いじめ問題を扱った「元気やでっ」という作品があったが。)

私が本作をいまだに覚えているのは、それが80年代ジャンプという、ものすごい勢いのあったマンガ週刊誌において、正直言って浮いていたからで、さらに「破砕帯をぬけ」というタイトルのインパクトからである。
「破砕帯」と言われても、初見で何のことかサッパリわからないからだ。

他にも、当時最先端を行っているはずのジャンプに子供心に「?」というマンガが何本か掲載されている。ジョージ秋山の一連の連載などがそうだった。何が言いたいかというと、必ずしも時代は何でもかんでも右向け右、にはならないということである。

同時期に、こせきこうじが「スクラム」というラグビーマンガを描いていて、絵の古さにビックリしたものだったが(「ああ一郎」がそれなりの人気作品だったとしても)、後に「山下たろーくん」でブレイクするし、「大自然を舞台にしたマンガ」も、少年誌では「釣りキチ三平」をのぞいて)あまり人気がなかったように思うが、ジャンプでは「銀牙」という特異な作品をつくり上げるにいたった。

そういう「何でもやった」中の作品の一つなのかもしれない、と思う。

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・「大飢饉」全1巻 本宮ひろ志(1983、集英社)

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天明二年。蘇助、弥二、捨蔵の少年三人は、長男ではないため、「自分たちの土地」を開墾して生きていこうと日々、がんばっている。
とくに捨蔵は、村人へのルサンチマンが強く、何かと三人のリーダーシップを取ろうとする。
蘇助は、自分の土地を持っておさななじみの少女・八重と結婚することを夢見ている。
ところが、そんな三人をあざ笑うかのように、「天明の大飢饉」が襲ってくる……。

初出は週刊少年ジャンプ1981年4・5号~6号だそう。
一読して、「パニックもの」として飢饉を捕えて描く手法がうまく、キャラクターも立っていて、本宮ひろ志のマンガのうまさが堪能できるが、リアルタイムの少年読者には陰惨なストーリーと「土がゆ」という、土からつくるおかゆのことのみが印象を残しているようだ。

確かに、読後の感想は「70年代っぽい作品だな」ということで、不平等に対する恨みつらみや、「苦しくても強く生きていく市井の人々」というテーマは70年代そのものだ。だが本作は81年の作品。そうしたテーマが好まれる時代は、当に過ぎ去っていた。

……にしても、忘れ去られるにはおしい作品だ。とくに本宮ひろ志の、(本人が映画が好きかどうか知らないが)「映画的に、キャラを立たせて描く」方法は、もっと思い出されてもいいのではないかと思う。

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