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・「泣ける! 永井豪 心の叫び編」 永井豪(2012、集英社)

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・「氷壁の母」
・「音楽疎外され人間」
・「カントクくん」
・「青春の雨」
・「夢少女レイ」
・「鏡の中の宇宙」
・「都市M1」
・「メモリーグラス「ジョウント」
・「夜にきた鬼」
・「鬼 -2889年の反乱―」

コンビニコミック。
んんー、正直、期待したほどストレートに「泣ける」作品を集めたわけではない印象。
なんと言っても、本書の価値は名作「鬼 -2889年の反乱―」が2012年に読めることの意義に尽きるのではないか。他にも単行本未収録、ということ自体に価値のある作品が、何作か入っているようである。
なお、男と女が別れて暮らす未来社会で、女性用アンドロイドに化けて男との真の愛を得ようとした女性が出て来る「都市M1」は、マンガの短編として非常によくできているし、ラストは本当に泣ける。
「一般的には普通の容姿の女性が、恋人になるときれいに見えてくる」なんて描写は、「バイオレンス・ジャック」で、逞馬竜がスラムクイーンがどんな存在かを説明するときに(スラムクイーンはスラムキングの愛人)、顔を真っ赤にするところを思い起こさせるのだ。

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