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【お笑い】・「『身体を張る』話について」

テレビで芸人事故急増背景 アイドルの芸人化とネタ番組減少
この記事、個人的に異論がそうとうある。
整理してみたい。

「つまり、昔は漫才師とかタモリみたいなお笑いタレントは、体を張る芸人との間ですみ分けができていて、無茶をする人はいなかった。」
いやいや本当にそうですかね? 「昔」をどのくらい前ととるか、という判断がテレビバラエティに関する文章を読みとるときに必ず必要になるんですが、「ダチョウ倶楽部や出川哲朗」という名前が出ているのでせいぜいここ15年くらいを観ているのでしょう。
ですが、ケーブルテレビで再放送していた「お笑いウルトラクイズ」を観ていたら、ダチョウ倶楽部はまだ若手で、「リアクションの師匠」として出てきたのは稲川淳二ですよ。彼は本来なら、芸人ですらないんですよね。
また、役者が僻地をレポートしたり、といったことを考えると、「使う側」で「すみ分け」が本当にできていたかどうかは疑問ですね。
「お笑いウルトラクイズ」には、歌手や役者なども出ていますが、彼らは本当にただ出ているだけで、危ないこともまったくしません。これは、すみ分けうんぬん以前に、歌手や役者で面白いリアクションができる人が一人もいなかったから、というだけの話ではないかと思います。

「昔は40才過ぎた人に体を張った無茶な仕事なんてほとんどさせてなかったと思いますよ。」
これは事実だと思います。そもそも芸人志望の数が増えすぎて、多少無茶なことをやらないといけない「若手」層が異様に膨らんでいる、ということはあるでしょう。

「それに、本来なら、芸人はその人が持っているネタとかトークで表現できればいいけれど、今、芸を見せられるようなネタ番組が減ってしまってほとんどない。」
これは、よく言われることなんですが、2000年以降の10年間が、テレビお笑い史では異例中の異例で、「ネタ番組」が恒常的にある状態の方が不思議だったんですよ。それこそダチョウ倶楽部がまだ若手だった頃なんかはね。

で、私の個人的な……単なる予想としては、「隠蔽がむずかしくなっている」ということがあると思います(骨折で入院、となると隠しようがないとも思いますが、安全面で、現在の方が過去のテレビバラエティより劣っている、ということは私にはちょっと考えられないんですよね。謎)。

昔だって、ケガはたくさんあったはず。だけど、今は携帯やらネットやらがあるから、隠すことができない。
グルメ番組で、店を何件も回らなくてはいけないときでも、ぜったい残さないで食べろと言われているそうです。なぜなら、残したらそのことを、だれかにネットで書かれてしまうから。

もちろん、安全面に注意したに越したことはないですが、「だからテレビバラティはダメなんだ」って言われると(リンク先ではそんなことは言っていませんが)なんかちょっとモヤッとしますね。

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