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2011年11月

【ポエム】・「無生物ったー」

昨年の2月頃につくった診断メーカーみたいなやつの項目です。
あなたが、どんな「無生物」か審査してくれます。

ナポレオンの帽子
ビッグマックを入れる紙の箱
スーパーボールの入ったきんちゃく袋
机に刻まれたユーミンの歌の歌詞
エアロビクスのビデオ
ドラムセットのプラモデル
詩人きどりの男の部屋
ビリジアンの絵の具
さびれたタレントショップ
歩く入れ歯のオモチャ
バザーで買ったエスキモー人形
レーガン大統領っぽいゴムマスク
野球部の三年生の伸び始めの髪
音符がひとつだけ描かれたセーター
暗闇で光るハゲヅラ
女体型のネクタイピン
知らないバンドのTシャツ
どっかのゼミが使ってたレジュメ
白菜の精巧なサンプル
だれだかわかんないキャラの同人誌
カップヌードルのフタ
ペットボトルでつくった植木鉢
オレンジ色の子供銀行のお札
知らない社長の自伝本
井戸の中から見上げた月
戦場で歌う陽気な歌
水たまりに映った街灯の光
花火セットの袋に描かれた変な絵
空からこぼれたストーリー
十数年前のanan
「営業中」と書かれた札

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・「外天楼」全1巻 石黒正数(2011、講談社)

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メフィスト連載の、SFミステリ。
何を書いてもネタバレになってしまうが、とにかく非常にうまい。
うますぎて、ニクいくらいである。
で、以下はネタバレ感想。

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【雑記】・「『おおらかな時代』とは何だったのか」

昔のとんでもないテレビ番組や映画、あるいは人物エピソードなどから「昔はおおらかな時代だったんですねえ(笑)」と言ってまとめることが多い。私もよくある。
でも、「おおらかな時代」って何なのだろうか。

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【イベント】・「イラスト・トーク・コメディライブ『マガジンRJ Vol.2』」

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リタ・ジェイさんのイベント、第二回です。

2011年11月25日(金)
イラスト・トーク・コメディライブ「マガジンRJ vol.2」

会場:経堂  さばの湯
(世田谷区経堂2-6-6 plumbox V1階 
小田急線経堂駅から徒歩3分)

開場:18:30 開演:19:30

料金:1500円

出演
リタ・ジェイ
ジャンボ仲根jr.
もっち(むねもっち)

コーナーゲスト
新田五郎[ふぬけ共和国]

*会場はドリンク・お食事などをお楽しみいただきながら
ライブをご覧いただけるイベントカフェとなっております。

*ライブは90分ほどの内容です。

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【アニメ】・「バットマン ブレイブ&ボールド」 #28 ビートルの正体

最近、私がちょっとハマっているのは、カートゥーン・ネットワークで再放送しているアニメ「バットマン ブレイブ&ボールド」だ。

「コンテクスト」の話となると、アメコミは何十年という年月と膨大なキャラクターがあり、私のようなにわかにはちょっと近寄りがたいところがある。
だが、インターネットのおかげで、調べればある程度のことはすぐにわかるようになってきた。

この作品、ロビンがなかなか自分を一人前と認めないバットマンと袂を分かち、ゴッサム・シティではない別の街を守るようになった時代。
バットマンが、毎回DCコミックスの別のヒーローとコンビを組んで戦う、という趣向の1話完結の作品である。
その中には、ネットで調べないとわからない聞いたこともないマイナーヒーローも含まれる。というか、有名な方が少ない。ザ・フラッシュとグリーン・ランタンくらいか。

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・「ラブプラス Manaka Days」(1) コナミデジタルエンタテインメント、現津みかみ(2011、講談社)

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ゲームのコミカライズ。
もともとが恋愛シミュレーションだから、男の主人公の影は薄く、ヒロインの彼氏への(要するに、そのマンガを読んでいる男子読者への)熱い思いのみが延々と描写される。
マンガ版「キミキス」と同様の趣向だが、(ゲームマニアではなくマンガ好きにとって)驚くべきは、男の主人公のキャラがギリギリまで抹消されていることだ。

なにしろ、このマンガの男の主人公にはほとんど顔がないのだ。比喩ではなく、本当に。

2巻も出てるのね。

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【雑記】・「近年のアニメにおける教養大系とオタク」

「まど☆マギ」について、自分よりかなり若いアニヲタの人と話をして思ったこと。

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【雑記】・「実はいまだに80年代の問題から脱しきれていなかった!!」

反原発運動の効果について。
最初にお断りしておくが、リンクしたテキストはド正論である。
まったくの正論で、反原発運動に疑問を感じていたり「デモって本当にやる意味あるのかな?」と迷っている人はぜひ読むといい。

ただし。
あまりにも正論すぎると、その完全性に疑問がわいてくることも確かなのだ。

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・「旦那さんはアスペルガー」野波ツナ(2011、コスミック出版) ・「旦那さんはアスペルガー ウチのパパってなんかヘン!?」野波ツナ(2011、コスミック出版)

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「なぜか話が通じない」、「もしかして自分の感覚と違う?」二人の子供を育て、仲良くやって来た夫婦だったはずなのに、夫に対して疑問がわいてくる妻(作者)。

タイトルどおり「旦那さんがアスペルガーだった」という内容のマンガで、その題材から言ってあまりうかつな発言はできない。
それを前提とした上で、私は本作には衝撃を受けた。

それは、作者(妻)の、旦那さんとの距離の取り方と、それをマンガに描くときの距離の取り方について、である。
これが絶妙なのだ。

旦那さんや奥さんをネタにした実録チックなギャグマンガは少なくないだろう。だが、それらはたいてい冷徹な観察眼のたまものであり、それをわざわざ本人も読むマンガにしてしまうというのだから、夫婦間の信頼関係がなければ辛辣なことも描くことができないはずである。

本作はそうではない。夫への信頼が崩れかかっている人が、懸命に彼を理解しようとするマンガなのだ。
いや正確には理解しようとするマンガですらない。「理解できない部分」をも自分に納得させようとする作品なのである。
いやいやそれだけでは私の衝撃を言葉にできない。なぜなら、「長年つれそってきてパートナーのイヤな面も理解できない面もみえてきた、でもそれが人生さ、フフッ」というような作品ならいくらでもある。そういうのとも本作は違うのだ。

この作者は、夫を突き離して観察しているわけではない。愛情がある。自分との関係性(なぜもともと気にいって結婚したか)も理解している。それでもなお、理解できない部分がある。そのことに対し、実際どう対応していくかを決断していく。その前向きな姿勢と優しさが、得も言われぬ感動を呼ぶ。
「夫がアスペルガーかどうか」は、作者にとっては夫を理解するためのとっかかりであり、「アスペルガーだからすべてダメなんだ」とも「アスペルガーと診断されたからそういう観点に頼りきろう」とも思っていない。それは、夫が単なる観察対象ではなく、(おそらく)自分と関係している一個の人間だからである。

このような距離の取り方は、生半可にできるものではない。
もちろん、本作はマンガだから、「振り返って今だからこそ描ける」とか、「自分に都合が悪いから描かない」部分もあるだろう。だがそれを含めて、本作はすごいと思う。

本作で、作者の夫が問題になるほど「やらかしてしまったこと」は二点。借金と退職を同時に行ったことだ。
それ以外は、ほとんどが日常のサマツなすれ違いの積み重ねにすぎない。だが、この「日常のサマツなすれ違い」を、「まあ人間いろいろだよね」とごまかさずに、かといってことさらに大問題として騒ぎ立てるでもなく、描いたのがすばらしいのである。

本作に、「人間なんてシャラララさ」と、安易なブラックボックスに追い込むたぐいのギャグマンガが対抗できるか。
いや、できまい。

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・「シティライツ」(1) 大橋裕之(2011、講談社)

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モーニングツー連載。
日常の中の、ふとした不思議な感覚(主観)や出来事(事実)が、読者をやんわりとやる気にさせてくれる、そんな作品。

坂本 ホントそんな感じなんですよ。なんかこうやる気が出るというか。あまり脱力系みたいには思わないんです。逆説とかじゃなくて、素直にくる感じ。

巻末の、ゆらゆら帝国の人のこのコメントがすべてを表していると思う。

#11 ともだち なんて、泣けるよホント。
#12 部長の恋 も、描いている人はそんな気ぜんぜんないんだろうけど、なかなかにオカルトの本質を突いている気がするんだよね。

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・「ツレがうつになりまして。」 細川貂々(2009、幻冬舎文庫)

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最初は2006年に刊行。
うつ病になってしまった夫と、彼をサポートする妻の日常を描いたエッセイマンガ。
……なんて説明書かなくても、ベストセラーだからいいだろう。

正直、私はこのテの絵柄(マンガではなくイラストレーションの勉強をしてきた人が、わざとヘタに描いたような感じ)が苦手で敬遠していたのだが、いざ読むとなかなか面白かった。
闘病記をユーモアをまじえて描く、という方法は前からあったんだろうけど、やっぱり「うつ」をテーマにしたのが注目が集まった理由かなあ……。
そして百万回言われてると思うけど、妻のがんばりと肩の力の抜き方、そしてときにはうつの夫に当たってしまったり……といったことが正直に淡々とつづられているところに、静かに感動してしまうよね。

で、私が個人的に思ったことは三点ある。

まずは、現在の景気の悪さである。
ツレ(作中でも「ツレさん」という名前)がうつ病を発症した直接の原因は、リストラによって社員が減らされたことからくる激務。しかも、その会社は彼が退職した後、なくなってしまったという。
最近、就職活動情報から遠ざかっていたのでこれには衝撃を受けた。15年前にはまずあり得ない自体ではないか?
「15年前」と中途半端な過去のことを考えたのは、おそらくツレ氏はその頃にもすでに社会人だったはずで、その当時は「社員を減らされて急に激務に」なんて、考えられなかったと思うのだ。それが精神のバランスを崩すほどの激務に追い込んでしまったのではないかということ。

そして、もう一点はツレ氏に対する、私の世代的な共感である。
「四十歳になって理想の自分になっていない」ことに対してすごくショックを受ける、というくだりがあるのだが、これにも共感できる。
たぶん彼は私より二、三歳年上だと思うが、この世代は若い頃にいわゆる「ニューファミリー」を理想とした世代であり、なおかつ現在の三十代、二十代よりもずっと「マトモな大人像」がはっきりしている世代である。
(話は飛ぶが、この「ニューファミリー」と「マトモな大人像」の間で揺れ動く男女を描いたのが、ドラマ「金妻」だ。)

世代の問題かどうかはわからないが、1969年生まれだという妻がそういう理想をまったく抱いていないのは、ものすごい救いだなと、私は思ってしまうのであった。

第三に「過去の自分とくらべる」という章への共感。
ツレ氏が、過去の自分のいちばんいい時期と自分を比べておちこんでしまうというのだ。これは私もあるある!!
彼の妻はそんなことを考えたこともないらしく、「へええ~っ」と思った。
男女の差かどうかわからんけど、男は過去をひきずると思う。少なくとも、私はひきずる。

読後の感想は、そんなところです。

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・「バニラスパイダー」(1)~(2) 阿部洋一(2010、講談社)

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別冊少年マガジン連載。
町の空が巨大な蜘蛛の巣に覆われ、いつしかそれが日常化した世界。
「存在感がない」ことがとりえ(?)の高校生・雨留ツツジは、得体のしれない怪物に人間が食い殺されるところを目撃。「津田」と名乗る謎の男から、怪物は地球外生命体「エレベター」であり、存在をさとられにくいツツジに怪物と戦うことを提案する。
ツツジは、ひそかに恋心を抱く水野さんを守るため、津田から渡された「蛇口」を使って、エレベターを倒すことを決意するが……。

絵が版画か切り絵みたいで独特。お話にも引き込まれ、おもしれー!! と思って2巻まで急いで読んだら、3巻完結だった!! ガクッ。感想は完結編まで読んでからあらためて書きます。

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【イベント】・「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第9回『年忘れ・珍作良作大行進!!』」

「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第9回『年忘れ・珍作良作大行進!!』」

いろんなことがありすぎた2011年を、マンガで振り返ろうとしたり無理矢理マンガと結び付けようとしたり、開き直って無関係なものを紹介してみたりの年末スペシャル。いつも一人のゲストは特別に二人、リタ・ジェイさんとV林田さんを招き、各方面のマンガの珍作・良作を紹介していきます!!


出演:新田五郎
ゲストその1:リタ・ジェイ(イラストレーター)
http://www.jitudan.com/

ゲストその2:V林田(ゆるゆりファン)

日時:平成23年12月17日(土)
Open13:50/Start14:10
#昼イベントです

場所:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム
http://www.cbc-move.jp/index.html

荒川区荒川7-50-9センターまちや
地下鉄千代田線・町屋駅0番出口より徒歩1分
京成線・町屋駅より 徒歩1分
都電町屋駅より 徒歩1分
料金:¥2,000(当日券のみ)

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・「夜叉神峠」 全3巻 小池一夫、政岡としや(2005、小池書院)

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1976年、ヤングコミック連載。
(以下、うろおぼえあらすじ)家康が天下を平定後、武田家の部下だかなんだかの家の下男として生きる青年・他呑一八。
彼は貧弱な体つきで体力もなかったが、山に住む謎の武士から、「動き回らなくても敵を倒せる剣法」の手ほどきを受ける。
そして、彼こそ武田家の子孫であり、「夜叉神峠」には武田の財宝が隠されているから、それを使って武田家を再興しろと言われる。

天下を取るには、最高の美女を権力者に差し出すしかない、とある人物に言われた一八は、美女探しの旅に出るのであった。

「武田家再興」というと、吉川栄治原作、永井豪作画の「戦群」を思い出す。このテの話は、すでに歴史上「武田家は再興していない」という事実が決定してしまっているため、どのようなおとしどころにするのかが読者の興味の対象となる。
が、本作の場合、「美女を見つける旅」はどんどん横道にそれ、最後まで横道にそれて終わってしまう。

決してつまらなくなはないが、「小池一夫王道パターン」としてはちょっと中途半端かもしれない。

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【テレビお笑い】・「『内輪の悪ふざけ説』について考える」

昼の「お笑い」番組に「内輪の悪ふざけ」もう勘弁しての声出る(NEWSポストセブン 9/21)
毎度おなじみの、この話題。

「批評」として、現在最も立ち遅れているのがテレビ。
逆に言えば「テレビなら何を言ってもいい」と思われている。
ナメられているのだ。

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【イベント】・「11月3日の「文学フリマ」にSpファイル友の会でます!」

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以下、引用です。
11月3日の「文学フリマ」にSpファイル友の会でます!

早すぎた(または遅すぎた)超常同人サークル「Spファイル友の会」は、11月3日(木・祝日)に東京流通センターで開催される、第一三回文学フリマに参加します。

ブースは、第二展示場Eホール(1F)の『C-36』です。
文学フリマにお越しになられる方は立ち寄り下さいね~(サークル主多忙により、目新しいものは何も用意できないのですが…)

私は、「PLAN9」という超常小説集に一遍、書かせていただいています。
よろしくお願いいたします。
(なお私は当日、いません。)

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【イベント】・「文学フリマで『HeNoVe11-12』」

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文学フリマではオ-08「女医風呂」で「HeNoVe11-12」をよろしく!
短編小説を書かせていただいています。
ライトノベル「雨の日のアイリス」の松山剛氏も、「通常のラノベではできないことを」をテーマに面白い短編小説を書いています。
確か、1冊500円です。よろしく。

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【イベント】・「月刊・鶴岡法斎『魑魅魍魎の文化祭』」

私は行けませんが、以下のイベントが11/3昼、開催されます。
月刊・鶴岡法斎「魑魅魍魎の文化祭」

場所:新宿ネイキッドロフト
12時開場、12時半開始。

予約¥1,400 / 当日¥1,500(共に飲食代別)
※ご予約はネイキッドロフト店頭電話にて受付中!!16:30~24:00(03-3205-1556)
月刊・鶴岡法斎「魑魅魍魎の文化祭」

【出演】
大坪ケムタ(AVライター)「いままでイベントで上映することを「さすがに」遠慮していたAVによるVJ行為(VJ?)」

掘骨砕三(とても特別な領域にいる漫画家)「わざわざ広島からやってきてその場でお絵かき、あと雑談」

小林銅蟲(ねぎ姉さん作者、漫画家)「その場でお絵かき。そして奇行」

深井歪(はぐれ歌謡大全)「BGMと出演者のトークにディレイやエコーなどをかけてトークを聞き取りにくくする行為。フリートークのサイケ化」

酒徳ごうわく(映像の目撃と製作)「雑談。撮影。VHSテープでなんか遊ぶ」

バッドガイ☆ナベ(照英ウォッチャー)「雑談。酔っぱらい」

山田参助(漫画家・ミュージシャン)「その場でお絵かき。歌」

鶴岡法斎(漫画原作者、物書き)「無駄話。山崎を飲んで酔う。会場側から怒られない程度の奇行。お客さんいじり。今回の事件の主犯」

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