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【雑記】・「本を売る、もしくは処分するという苦痛」

昨日、ブックオフに行って自分としてはかなり大量の本を売って来た。

なかなか共感が得られないのだが、本を売る行為は苦痛だ。捨てるよりも苦痛。
一冊の本に対する評価は、購入して読んだ段階で私の中で複雑化される。

単に「面白い、つまらない」ではない関係が、そこに生まれる。

その「複雑な関係」が、本を売ることによって再びリセットされ、市場に解放される。
なんだかとっても苦痛だ。

ある人のポリシーで、「評価の定着した名作は処分してよい。むしろ時代性をもろにかぶった、そのときにしか輝かないものをこそ残しておくべき」というのがあった。

確かに、たとえば「夏目漱石全集」が販売されなくなる、ということは、日本という国が存続するかぎり、ないだろう。よほどの夏目ファンでもないかぎり、捨ててしまってもいい気がする。

問題は、そこまで評価が定着していないものの場合、あるいは今後アクシデントが見込まれるものの場合だ。
たとえば、むかし「藤子不二雄ランド」というのがあった。
手塚治虫の「手塚治虫全集」に匹敵する企画で、かなりの藤子不二雄作品がこのシリーズからリリースされた。

しかし、この「藤子不二雄ランド」、セル画がついて、確かページ数も薄かったと思う。また、他のレーベルでも読める作品も多く、さらに週刊ペースで刊行されるのが売り、ということもあってとてもじゃないが刊行についていけなかった。
つまり、私はほとんど「藤子不二雄ランド」を買わなかったのである。

まさか、藤子不二雄作品が入手しづらくなるなんて、考えもしなかったのだ。

ところが、その後「オバケのQ太郎」などは諸般の事情でしばらく入手困難になってしまった。

こういうことを考えると、本を手放すのが恐くなるし、手放した後もずっとそのことについて考えていたりする私なのであった。


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