・「シュルルン雪子姫ちゃん」 永井豪、天津冴(2011、角川書店)
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「どろろんえん魔くん」の幼なじみにして妖怪パトロールメンバー、雪子姫を主人公にしたスピンアウト作品。
天津冴がどういうマンガ家か、承知して買ったのだがこの人の作品について真剣に考えると「マンガ文法って何なのか」、「マンガのリーダビリティって何なのか」についてつっこんだ話になりそうなのでやめておく。
キャラの服が脱げるときに「キャストオフ」と擬音が入るのだけが面白かった。
なお、企画としても、永井豪のH描写に共通するサディズム/マゾヒズムは、連載当時のジェンダー感において機能していたものだと考えざるを得ず、萌え文脈の中ではまったく違うものに感じられてしまう。
したがって、萌えと永井豪作品は意外と食い合わせが悪い、というのが私の見解ではある。
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