« ・追記 | トップページ | 【雑記】・「定点雑記20110411」 »

【雑記】・「定点雑記20110410」

いつも書いていることの繰り返し。
……と思ったが、それだと「またか」と言われるので目先を変えてみる。

常日頃言ってる「今、諸事情を総括するときではない」、「思想、哲学は長いスパンの座標軸を決めるためのもので、緊急の場合は基本役に立たない」という私の持論に基づき、むしろ現在起こっていることの背景について、思ったことをテキトーに書く。

4.10高円寺・原発やめろデモ!!!!!!
twitter上で、心情左派、あるいは反原発・脱原発派のライターなどがこのデモに関し、「高円寺だと閉鎖的なので渋谷でやるべき」だとか「このデモは、盛り上がることを目的にしていて手段と目的を取り違えているのではないか?」という意見を書いていて、少し驚く。

twitterとは何かと言葉足らずになるものなので、もしかしてぜんぶ承知していて書いている可能性もあるが、いちおう勝手に解説しておく。
このデモに関わっている「素人の乱」のリーダー的存在・松本哉は、著作を読んでみると「オレの自転車返せデモ」、「家賃をタダにしろ一揆」、「杉並区議会議員選挙出馬」などの冗談とも本気ともつかないデモを前からやっている人物。

やや批評めいたことを書くならば、彼がやろうとしていることは地域の共同体再形成(高円寺で店を営む)と、それまで純粋に日本では政治運動だととらえられていた「デモ」を、「パフォーマンス」と区別をつかなくさせることによって再生させる、ということだと思う。
だから、彼の関わるデモが地元の高円寺から発せられることは必然だし、それがハタから「遊び」に見えるのも当然のことなのだ。

むしろ、私が考えさせられたのは「家賃をタダにしろ!」とデモをすればそれを冗談として受け入れられた人が、原発に関しては「遊びみたいに盛り上がるのは不謹慎」ととらえているかもしれない、ということである。

なお、松本哉のやってきたデモに関しては賛否両論だろうが、私個人は「デモに『笑い』と『意識的な祝祭性』を持ち込んだ」という点で、やはり特筆されなければならないと思うのだ。

おそらく、「地域共同体の再形成」は、地道で大変な作業に違いない。それとたまにやる「デモ」の祝祭性をセットにすることで、日常に対する不満を乗り切ろうというのが彼らの一連のデモの真意だろう。

彼らに対し、最大限有効な批判はと言えば、「シニシズムから発するヤケクソな運動に意味はあるのか?」ということだが、彼らにしてみれば同じシニシズムに陥っていてネットで文句ばかりたれている人間に言われる筋合いはない、と思うだろう。

なお、私自身は過去に発言したとおり、「原発のことをたいして調べもしないで、いたずらに不安になったり安心したりしながらオメオメと生きていく」ということを近頃選択したので、このデモに参加する予定はありません。

原発がらみで、もう一つ。

原発から避難して12日間、関西で人妻と暮らしてました・・ はてブ
「頭が悪い、すぐパニクる、情弱、でも今生きてるおれら」って感じがにじみ出ていて、不謹慎すぎるその内容に妙に感銘を受けた。
一週間くらい前の、都内に住んでる人のリアル(の一部)は確実にここにあった。
情けなくてアホらしくて、おせじにも崇高とは言えないのだがそこにはユーモアとは言いきれない何かがある、と感じたのでリンクした。

なお、バランスとしてベタな生活保守派の言動を引用したかったのだが、うまいのが見つからなかった。
ことtwitterにおいては、ベタな生活保守派は反原発でパニクっている人や善意でデマを広めまくっている、「現代のバカ」や「現代の絶対悪(善意でヒドいことをする人間は現代において絶対的に悪とみなされる)」を皮肉ったり捨てゼリフを吐いたりすることはあるのだが、たまたままとまったテキストが見つからず。

|

« ・追記 | トップページ | 【雑記】・「定点雑記20110411」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

社会全般」カテゴリの記事

評論とは」カテゴリの記事