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【雑記】・「やる偽善? それは『善』でしょ!!」

震災以降、募金やチャリティイベントなどが行われているが、そんな流れの中で「偽善」という言葉が頻繁に使われている。
「偽善かもしれないけど募金します」とか、「偽善だと言われるんだったら積極的に偽善をやってやる」とか。
しかし、何度も思うが、じゃあ「善」って何だ?
毎度書いていることなのだが、ウィキペディアの「偽善」の項目がなかなか面白かったので、それにコメントしていきたい。

心理表象にみる偽善(ウィキペディア)

まず、自分の事を「偽善者」だと思う人は、外面的には自分を善と見せかけていても、実は内面的に悪であると知っている。したがって「偽善」とは、自己の悪の自覚を含む主観であり、自己の善性に対する懐疑から深い思索を生み出す事もある。逆から言えば、自己の善性に対する懐疑のない「善」は、時には「偽善」となってしまうことも、仕方が無いと言える。

なるほど、「常に自分の行いに懐疑的であれ」という戒めである、ということですね。これは理解できる。
「自己の善性に対する懐疑のない「善」は、時には「偽善」となってしまうことも、仕方が無いと言える。」ってのは、「海外の被災地へ千羽鶴を」などを観てもわかる。

一方、自己ではなく他者を「偽善者」と非難する人もいる。 外面的には善と見せかけているが、その他者の内面の悪を見抜いてしまっていると言う場合と、 善行に対する思慮の浅さを指摘する場合がある。 前者の場合、他者の内面というのは外から簡単に分かるものではないから、その他者の中に悪を推定するだけで、善行に対して猜疑心を向けているに過ぎない事も多い。 後者の場合、善行自体があまりよい結果を生み出さなかったことを指摘していることがあり、そうした場合は謙虚に受け止め、思慮の浅さを反省すべきである。
前者の「偽善」の取り扱いは、私もさもしいと思うので好きじゃない。 後者は、前述の「海外の被災地に千羽鶴」の指摘、ってことになりますね。だけど、「思慮の浅い善行」ってたいてい「バカ」と呼ばれて、「偽善」というのともちょっと違う気はするんだよね。 ネット上でよく使われる用法としては、「頭のいいヤツがうまいことやってる」というイメージが強い。 善良な人の、無駄な善行に対してはあまり「偽善」と言われないような気がします。
別の可能性として、内面的な事柄を度外視しても「偽善」が指摘されうる事もある。つまり、目立つところでは善い事を言ったり行ったりしていても、目立たないところでは悪事を行い、表面上の善を無にして余りあるような害悪をばらまいているような場合である。こうした時には表面上の善はいわゆる「きれいごと」であり、むしろ社会的に善行として評価されることなどによる自己利益が企図されていることもある。このとき「偽善者」という批判は、隠蔽された悪事を暴露して問題の本質を明らかにする。
これは政治家が多額の寄付をしているような場合ですかねえ。普通の人はそんなに社会に害悪をばらまくようなことはしないでしょう。 あるいは、「多額の募金をしたが、原発に反対してるのにクーラーガンガンにかけてる」なんてのも、善行と悪行とのバランスで「偽善」ということになりますか。
ところが、こうした「きれいごと」を非難する声の中には、実質的な悪への関心が見られない事も稀ではない。人に先駆けて行う事を臆するあまり、結局は何も出来ないでいる者たちが、目立った行いをする者を「偽善者」だと嘲笑する(似非ニヒリズム)。ボランティア活動などは常にこうした困難に直面するが、「偽善」への深い思索に裏打ちされ、常に自分の行為の及ぼす影響に留意してなされる継続的な行為は、たんなる主観的な善悪の次元を超越したものになりうる。
私は、巷間言われる「偽善」は、この最後の部分にいちばん当てはまると思っています。あるいは、「偽善者」と言われるのが怖くて、先に自分から名乗ってしまう、ということなのかな、と。

そもそも、ネット上の文章を読むだけでパソコン通信時代からもう15年くらい経ってますが、こうも「偽善」という言葉を聞く時代はないんですよ本当に。
だけど、別に時代が「真実の善」に目覚めたという雰囲気でもない。

ということは、やっぱり「足の引っ張り合い」をしているとしか思えません。
っていうか、そんなにみんな「本当の善」が見たいのかいキミたち?
実はそんなに関心ないんでしょ? って、つい思ってしまいます。

「あいつは偽善者だ」と非難する人は、まず現代社会において「本当の善」とは何なのか、について提示して見せるべきだと、私は思っています。

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