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【雑記】・「定点雑記20110321」

まだ落ち着いているとは言いがたいが、ネット上ではじょじょに今後の復興についてや、一歩引いた包括的な振り返りの段階に来ているように思う。

こういうときに、パンキッシュな思想は、弱い。それはやむをえない。日常を破壊する、ないしは日常に不協和音を生じさせようとする思想は、有事に対して言うべきことがあまりないのである。
ある種の混乱状態で、「自治」を志向する考えもあるのかもしれないが、これだけ被害が大きいとトウキョクの干渉を受けざるを得ない。

あるいまた、「本音で生きる」、「やりたいことをやる」という考えも、劣勢に立たされる。有事には「他者と強調すること」が第一義だとされるからだ。

また、「情報強者」として生きる人たちも大変そうである。情報が一気に噴出し、その取捨選択をやり続けなければならない。とくに原発問題に関しては、その情報の選択は大変そうである。

逆に、「日常改革主義」はこういうときに最も大きな力を発揮する。「いつもどおり」に行動し、主張し、「有事」に際しては「日常」のほころびを察知し、そこを修復、あるいは有事のために改変する柔軟性もある。
ただし、「日常改革主義」は、破壊を元に戻すことには最良の力を発揮するが、いったんそれが実現されると(いや、実現されなくても)おそろしい虚無感やイライラ感を引き起こすことにもなる、ということはつけ加えてもいいだろう。
現状は、それが見えにくい状態になっている、とも言える。

社会心理学的な分析を、ネット上でほとんど観ることがなかった。
私が知らないだけか、まだその時期ではないと沈黙しているのか。

パニックの問題、都内の買占め(とされる現象)、節電行為、普通の消費行動、被災地の人々の心の問題、被災地での盗難・犯罪行為、すべて何らかの心理学的説明ができるはずだ。私の知るかぎり、そうした問題は人々のモラルや「日本人とは?」という話に直結してしまっている気がする。
心理学、もはや流行らないのか?(わからないが)

こういう時期には、シンプルな言葉が必要になってくる。

「大丈夫だ」、「心配ない」、「必ず復興できる」、「あなたを思っている」、「ただ、祈っている」……。
もちろん、声かけだけで事足れりとするのもまずいとは思うが、日常は空虚でしかない言葉も、こういうときには意外な力を発揮するのである。
ふだんは「ケッ」と思っていたビーイング系などの「ガンバレソング」がラジオから流れてきて、意外と励まされたという人も多いのではないだろうか。

それは悪いことではないと思う。上司がうるさいとか伝票の書き方を間違えたとか、そういった(災害から比べれば)小さなことから自分を鼓舞する歌が、もっと大きなことに対する精神的な対抗手段として読み変えられていく、結構なことではないかと思う。

比較的大文字の言葉が、コトが大きくなるほど必要になってくる、というのはごくあたりまえのことなのだろう。

そうやって、生きていかざるを得ないものなのだ、人間は!!

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