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・「オバケのQ太郎」(5) 藤子・F・不二雄大全集(2010、小学館)

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この巻で、少年サンデー版のオバQは終わりらしい。
名作エピソードとしては、Q太郎が拾ったサングラスをかけて何となくカッコよくなった気になる、というだけで一本仕上げた「サングラスのQ太郎」、小池さんの職業の謎をQちゃんと正ちゃんが追う「上にドがつく小池さん」、落語的なオチで笑わせる「P子のお人形」、ドラえもんのオタク向け名作エピソード「ラジコン大海戦」のプロトタイプとも言える「大海戦」、オバQとドロンパのケンカがエスカレートして、友人同士が二派に分かれて戦うことになる「大戦争のはじまりは?」などがある。

さらに、私が子供の頃にとても感動した「特ダネ カメラマン」が収録されている。事件や事故の決定的瞬間をカメラにおさめ、新聞社に売り込もうと考えるQちゃんと正ちゃん。
「他人の不幸で金をもうけようなんて最低だ」と兄の伸一に言われるが、二人は写真を撮ろうと躍起になる。
ドロンパがライバルとして登場し、すったもんだの展開となるが、傍観者ではいられないQ太郎は常に事故現場に関わろうとし、写真を撮ることができない……。

自分はQ太郎のように生きることができなかった。本当に、藤子不二雄先生には申し訳ないと思っている!

なお、トシを取ってから再読すると、Qちゃんと正ちゃん一家の関係性より、ドロンパと神成さんとの関係性に心動かされるものがある。
口の悪いアメリカオバケが、「アメリカ」とはもっとも縁遠い日本的頑固オヤジ(しかも孤独)と二人で住んでいる……。この設定はすばらしい。
ドロンパと神成さんの食事シーンでは、神成さんはナイフとフォークで、ドロンパとともに洋食を食べているのだ。
その1コマだけでも、孤独な老人のドロンパへの愛情が見てとれるではないか!

4巻の感想

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