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・「ムー大陸の7人」 井出ちかえ(1974、朝日ソノラマ)

世界各国から選ばれた七人の子供たちによる「国際子供キャンプ」のメンバーに選ばれた少女・優は、船が嵐に巻き込まれ、ムー大陸の住人の末裔の住む場所に流される。
そこで優の恋と冒険が始まる。

当時の「失われた大陸」ブームの中で描かれた異郷ロマン。恋ありアクションあり、謎ありで男の子でもじゅうぶんに楽しめる。やや懐古的・保守的言動を許してもらえるなら、この頃の少女マンガは「少女が少女であること」は描いても、「少女がオンナであること(男性とは違う考え方をしていること)」を強調することはなかった。
だからこそ、この時代の少女マンガには、男性もいつでも入って行くことができる。

もちろん、「女が男とは違う思考をしている」と主張されることは、歴史の必然であった。ただし、そういうところから失われるものもある、ということだ。

さて、80年代に、「聖闘士聖矢」や「ぼくの地球を守って」からイメージされたと思われる「生まれ変わりを探すブーム」があった。本作はそれよりはるか前に、「転生による永遠の愛」を描いている。

あるいはまた、作者がイメージした「異郷冒険ロマン」を、80年代に「今すぐぼくらの目の前に」再現しようとしてくれたのがスピルバーグの「インディ・ジョーンズ」だったのだとも言える。

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