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2010年12月

【イベント】・「コミックマーケット79」

3日目 12/31(金) 東Q-09a WAIWAIスタジオ

新刊
「ぶっとびマンガ大作戦」Vol.16 おんがくマンガ小特集

既刊
「ぶっとびマンガ大作戦」Vol.15(夏コミ新刊)
中年欲望マンガ特集
ある中年男の欲望に忠実な三作品について解説。

委託
スーパーズカン 1本場
ほぼすべての片山まさゆき作品をカバーしたキャラクター図鑑。

・「1994年から眺める90年代アニメ アニメ史評論風小説」 サークル「くまくま・らんち」

「と学会誌」

おまけ
と学会コミケ79情報

通常更新はこの下です

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【ポエム】・「正しいネコの正しい犬」

ゼリーを ドカ食い コンソメパンチ
借金 数えて コンソメパンチ

旅ゆけば 駿河の 国に コンソメパンチ

ああ そうだね 雪だね

雪が 地上から 天に向かって

わきあがっていくね

この特異な現象を 科学用語で

「酒も知らなきゃ 女も知らず 百まで生きた バカなやつ」

と申します

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【お笑い】・「M-1グランプリを観終わって(注:漫才そのものの各論はありません)」

前のエントリは、今年のM-1を観る前に、思いつくままに書いた。
しばらくお笑いについて書いてなかったので。

で、1回観終わって、あとネットで感想もあさって、またとりとめもないことを書こうと思う次第。

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【お笑い】・「長かった『お笑いブーム』の終焉に寄せて」

M-1が今年で終了する。
他にも、エンタの神様、イロモネア、レッドカーペットといった大物ネタ番組が終了していったこともあり、異論はあるかもしれないが少なくともテレビの「お笑いブーム」に関しては、いちおうの終焉をみたといっていいだろう。

そこで、番組が放送される前に(後出しジャンケンにならないために)、いちおう総括的な文章を書いてみたい。
(思いついただけでかなりとりとめがないが。)

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 ・「ももえのひっぷ」(1)~(2) コージィ城倉(2010、日本文芸社)

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漫画ゴラク連載。
ある山村で、町長選挙が行われる。争点はダム建設だ。現町長・大刀根雅人は続行派で、地元の土建会社・かいの建設も支援している。
ダム建設中止派の立場で立候補したのが、大小中(だいしょう・あたる)、その妻が桃肢(ももえ)(旧姓・上杉)。夫のアタルをかいがいしく応援する、実は高校時代には地元のアイドル的存在だった美人である。

ある晩、酔っ払ったダム続行派にからまれたアタルは、かいの建設社長の息子に投げ飛ばされ打ちどころが悪くて死んでしまう。
ダム続行派であるかいの建設社長は、息子をかばうためにアタルにそっくりな男・矢沢勘次をアタルの影武者として、町長にすることを提案、周囲もそれを受け入れる。

夫が事故死させられ、アカの他人である谷沢と(表面上だけ)夫婦になることを、ももえは巻き込まれつつも了承せざるを得なかった。しかし、謎の男から「ダムが建設されないと大変なことになる」と告げられる。
そして、ももえ自身も事故の裏には何らかの陰謀があることを察知しはじめる……。

コージィ城倉は連載のヒキが非常にうまく、なおかつ読者を不快にならない程度(「どうでもいい」と思えてくるほどの振れ幅にはならないという意味)に振りまわす技術に長けている。
本作も、単なる美人の未亡人であるももえが、どうやってダム建設騒動の裏にある陰謀を突き止めることができるのか、という興味で飽きさせない。

たまたま連載を読んでいるので一つつけくわえると、本作が「漫画ゴラク」に連載されているという意味も、連載時に読んでいると面白さの理由として一つ加わる。大味(褒め言葉)の他の作品とのバランスが絶妙なのだ。

本作がビッグコミックとかヤンマガのような、集中して読まないと理解できない作品が多数掲載されている雑誌に載っていたら、印象はまた違ったものになっていただろう。

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【雑記】・「小説の同人誌を出したのは、失敗だった」

ある同人誌に勇気を出して「小説」を寄稿し、それは我ながらけっこううまく行ったと思うんですよ。
約2名からは「面白い」と言われたし。

私はもともと創作志望で、それに対する断念からすべての思考が始まっているような人間だったので、この体験は実に貴重なものとなった。

で、調子に乗って新作を書いて小説の同人誌を出したのですが、これはどうも失敗だったようです。
なんか、わかるんですよ感触で。

まあ、失敗したから何だ、って言われてもどうしようもないんですが……。
ページ数の関係でまとめようとしたのが、今回は悪い方に出てしまったように感じます。

書きなおしたい気分満載なので、自己責任で売ることがはばかられるというかね……。

少しわかりにくかったかなあ、とか、いろいろ反省してます。

はーあ。

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【エロ】・「毛野楊太郎先生の新作が配信開始」

携帯コミックサイト「めちゃコミックス」メンズカテゴリーで、私が個人的に尊敬するエロマンガ家(鬼畜ちょい多め)の毛野楊太郎先生の新作「先生をオモチャにしちゃいけません」第1回~第5回が本日より配信開始だそうです!

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【雑記】・「勘だけで書いたけど」

このエントリで、何も参照しないで適当なことを書き殴ったんですが、今年の思潮を総括する座談会での宮台発言です(MIYADAI.com blog)に興味深いことが書いてあった。

以下、引用。

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【雑記】・「勘だけで書くので、間違っているかもしれません」

例の都条例問題。
抽象論をネットに書いても何の意味もないと思い、今までブログには書いてこなかった。
しかも、私が思っていることは単なる勘である。
だが、自分のやってるブログなんだから何を書いても自由だと思い、書くことにする。

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【雑記】・「怒りがおさまらん」

私が前に勤めていた会社の上司は、当時38歳で、現在生きていれば五十代の後半。
年代的に言えば「全共闘世代に憧れていた世代」で、オタク第一世代より少し年齢的には上になる。
東北の田舎で中学・高校時代を過ごし、ゼンキョートーの影響で、公害問題をうったえた映画を学校の体育館で上映したのが自慢だったらしい。

いやそれはそれでいいんだよ別に。勝手にやればいい。
びっくりしたのは、何かのおりにこんなことを言ったこと。

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【ポエム】・「巨万の富で きつねうどん」

きつねうどん

きつねうどん

あなたは なぜ きつねうどんなの?

いえいえ それは なりません
山の あなたの そらとおく
幸い住むと 人の言う

腐ったじゃがいも 投げつけて
速攻 つかまり 終身刑

獄中手記が ベストセラー
巨万の富で きつねうどん

乾いた大地に きつねうどん
正義の 怒りを きつねうどん

聞こえるか 聞こえるだろう きつねうどん

女の子って 好きと嫌いだけで きつねうどん

ギリギリまで きつねうどん
ギリギリまで きつねうどん

きつねと うどんが そんなとき

きつねうどんが ほしい

さらば 地球よ
旅立つ 船は
宇宙 戦艦
きつねうどん

きつねうどんは 世界を救う

想像してごらん きつねうどんを

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【ポエム】・「亀とアキレス」

一度も入ったことのない「牛角」について、そのおいしさを想像しながら白飯を食べる、
ぜんぜん知らない人をビデオに撮ってそれを眺めながら、
50歳くらいの若者には無名の漫談家を呼んで、日ごろの苦労について語ってもらいます。

うそです!

ぜんぶうそです!

マスコミの言っていることはぜんぶうそです!

たとえば、「地デジ」とかあの辺の話、

ぜんぶうそです!

本当は段ボール箱をテレビのかたちにしただけで画像は映ります。
しかも、テレビ局もない時代から。

これは、非科学的に立証されています!!

これを発展させたのが、ホメオパシーです。

そしてまた、ここから分岐して行ったのが援助交際です。

つまり、亀とアキレスは同じところから進化していったということです。

この件については、

「試験に出る英単語」

と書かれた、路傍の石をじっと見つめていると、

おのずと答えが自分自身の中に現れます。

ラブ&ピース
セブン・デイズ・ウォー

愛はブーメラン
ブーメランはミドメラン

三人そろってゴレンジャー

五人そろって無縁社会

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【雑記】・「無題」

いわゆる変わり者より、他のことはぜんぶ普通の認識なのに、ある特定のことだけ異常な論理展開で話をしてくる人の方が、自分は恐い。
まあたとえば(そんな人、日本にはあまりいないと思うが)他のことはすべて常識人なのに、黒人差別がすごいとか。

それにしてもつまらんねぇ……私の目に触れるところで流通している言説がつまらないのは、自分が面白いコトバが飛び交っているところから、オミットされているからなのだ。
そして、オミットされているのは、自分が面白いことを言うひとたちに面白いことを提供できないからだ。
半分は自分が悪いと言える。

にしても、みんな退屈と不愉快を自ら望んで製造しているとしか思えない。
きっと、そういう人たちにはまったく別の楽しい生活があって、「つまらないことが逆に楽しい」みたいな倒錯的な気晴らしで私の話し相手になってくれているに違いない。

しのう。そして生き返ろう。ジャンプマンガ的な理屈によって。

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【イベント】・ 「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第6回『年忘れ在庫一掃まつり!!』」

「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第6回『年忘れ在庫一掃まつり!!』」

2010年ももう終わり! 今年もいろいろなことがありました。でも夏が暑すぎて印象に残ってない! アハ! という方々にお送りするぶっとんだマンガノンジャンル紹介編!! 今まで時間がなくて出せなかった作品も紹介! ただしハードルが上がりすぎないように、「一般的評価の対象外となったマンガとは?」を問い直す初心に返ったイベントにする予定! いちげんさん大歓迎! ゲストは謎の男・V林田さん!!

出演:新田五郎
ゲスト:V林田(「咲-Saki-」ファン)
日時:平成22年12月11日(土)
Open13:50/Start14:10
#昼イベントです

場所:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム

荒川区荒川7-50-9センターまちや
地下鉄千代田線・町屋駅0番出口より徒歩1分
京成線・町屋駅より 徒歩1分
都電町屋駅より 徒歩1分
料金:¥2,000(当日券のみ)

通常更新はこのエントリの下です

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【ポエム】・「池が大きくなったのが、海!!」

「石焼きイモ」って、本当に石で焼いてるの?

50歳くらいのおっさんが、かわいい顔をつくって聞いてきた

「さあ……」
私は ツラリとしらっぱくれた

そうすると よせばいいのに隣の こおろぎが

「カレーライスかライスカレーかという議論があるなら、ラーメンライスか
ライスラーメンかという議論があってもいいじゃないか!」

とわめき出した。

さあ、ゲームの始まりです

ボクは すかさず、手持ちのカードをすべて
木の葉と 取り変えました

木の葉が勝つか、
トランプのカードが勝つか……

勝負!!

結果はごらんのとおりです

勝ったのはマジックのキャップと、
なんでも落語にたとえる 生意気な中学生でした

50歳くらいのおっさんは、
いつまでもいつまでも、

つくった「かわいい顔」を
そのままにしていました。

いつまでも、いつまでも。

人類が

ほろんだ

あとも……

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【雑記】・「退屈な言説について考える」

前にも書いたが、「退屈な物言い」というのがこの世にはあって、実際何が起こったか、どんな作品がリリースされたかということよりも、それをめぐる言説のつまらなさにうんざりすることがある。

はっきり言って、ある事象や、作品を観て、それについての感想が読む前から浮かんできてしまうような場合、「なんでそういうこと書くの?」って本当に思う。

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【雑記】・「「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」

「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」(弁護士山口貴士大いに語る)

「『非実在青少年規制』改メ『非実在犯罪規制』へ、都条例改正案の問題点は払拭されたのか?」

主催:「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」
<共同代表:藤本由香里(明治大学准教授)・山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)>

協力:「コンテンツ文化研究会」

2010年12月6日(月)
18:30(開場) 19:00(開演) 21:15(終了)

中野ZERO小ホール(JR/東西線中野駅南口から徒歩8分)

<パネリスト予定者>

河合幹雄(桐蔭横浜大学法学部教授・法社会学者)
呉智英(評論家・日本マンガ学会会長)
ダニエル兼光真(翻訳家)
西谷隆行(日本雑誌協会・編集倫理委員会委員)
保坂展人(前衆議院議員・ジャーナリスト)
水戸 泉/小林来夏(作家)
藤本由香里(明治大学教授准教授)
山口貴士(弁護士・リンク総合法律事務所)

その他、登壇者鋭意交渉中!

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