・「地球最期の日」 関川夏央、松森正(1981、日本文芸社)
81年での段階での、シミュレーションしうる「人類の戦争による破滅」を描いたオムニバス。
この作品を読むと、やはり90年あたり(ソ連崩壊)で決定的に人々の世界観が変わってしまったことがわかる。
私が若い頃には年上の人から「東京オリンピックを知らない」ということで驚かれたし、平成生まれが二十歳を過ぎたことで私も驚いているが、ジェネレーションギャップとはそういうことにあるのではない。
時代の転換点をまたぎこしているかどうか、だと、本書を読むと感じる。
つまり、85年と95年は90年を挟んでいるので変化が大きい。
80年と70年も、73年という時代の転換点を挟んでいるのでものすごく変化が大きいのである。
なお、この「変化」は、リアルタイムで感じられることと後でジワジワ「もしかして、あのとき変わったんだなあ」と思えることとの二つがある。
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