« ・「戦国SANADA紅蓮隊」全3巻 平松伸二(2010、日本文芸社) | トップページ | ・「12月生まれの少年」(1)~(2) 施川ユウキ(2008~2010、竹書房) »

・「バビル2世 ザ・リターナー」(1) 横山光輝、野口賢(2010、秋田書店)

[amazon]
ヤングチャンピオン連載。
あの「バビル2世」が、なんらかの理由によってアメリカと総力戦を繰り広げる。

かつてのライバル「ヨミ」がいきなり出てくるんじゃなくて、実在の国「アメリカ」とバビル2世が戦う、という趣向は面白いしツカミとしては大成功。

ただし、「アメリカという国」と戦う、ということの大義名分をどれほど深く考えているかには、疑問が残る。
「アメリカが世界を統一して世界政府を創ろうとしている」というセリフがあるんだけど、ここからは、「世界銀行」的な陰謀論の背後にヨミがいる、という展開しか自分は思いつかない。

このあたりは大風呂敷を広げて、何も考えない人がマンガ界には多すぎる(この作品がまだそうだと確定したわけではないが……)。

とにかく、続きに期待したい。

|

« ・「戦国SANADA紅蓮隊」全3巻 平松伸二(2010、日本文芸社) | トップページ | ・「12月生まれの少年」(1)~(2) 施川ユウキ(2008~2010、竹書房) »

マンガ単行本」カテゴリの記事

SF」カテゴリの記事