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・「激マン!」 (1) 永井豪(2010、日本文芸社)

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漫画ゴラク連載。
お色気ギャグマンガ「ハレンチ学園」で売れっ子となったマンガ家・ながい激がマンガ家になった本当の目的とは、ストーリー性のあるSFマンガを描くことだった……という、半自伝的作品。

「デビルマンの章」となっており、この巻と現在連載中の誌面では「デビルマン」連載のきっかけからその過程が描かれている。
フィクション、ノンフィクション含めて「マンガ家マンガ」は流行りだが、デビュー時からよりもデビルマンから始めた、というのはそれだけ「SFストーリーマンガ」に思い入れが強いのだろう。
(むかーし、「ハレンチ学園」にはそんなに思い入れない、って発言していたこともあったし。)

この作品がすごいのは、作中での「デビルマン」連載にあたって、もともとの「デビルマン」をわざわざリメイクして今の絵柄で描いているところにある。しかも、断片的に描くだけかと思ったら、かなりガッツリ描いている。
このまま行けば、かなりの分量のデビルマンを作中でリメイクすることになる。
記憶だけで描いて申し訳ないが、たとえば藤子不二雄の「まんが道」では、細かいカットなどは新たに描いていたが、当時の作品はそのまま掲載していたはずだ。

作者が、自分の代表作を作中作としてかなり忠実にリメイクする、というのは前代未聞ではないかと思う。

なお、「デビルマン対ゲッターロボ」でもそうだったが、かつて「おきゃん」な性格だった美樹がおとなしい女の子に変わってしまっているのには何か理由があるのだろうか?

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