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2010年9月

【萌え談義】・「オタクは独自の趣向のみで動くか」

オタクとマーケティングや売り上げなどの話題になる場合、ときどき言われるのが、
「オタクというのは状況や流行に流されず自分の趣向で動いている存在である」
という主張である。

一方で、「オタクは『萌え』だの何だので、右向け右で動く存在じゃないか」
という言説も観られる。

この矛盾について、思うところを書いてみたい。

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【萌え談義】・「アニメ絵、萌え絵とは何か(80年代まで)」

だいたい、マンガやアニメ、ゲームを熱心に観ておらず、なおかつ「アニメ絵」、「萌え絵」を批判するやつにロクなやつはいない(検索して二つほどのブログを読んでの確信)。

マンガが好きで、「でもおれはどうしてもアニメっぽい絵がダメだなあ」というのなら、それは理解できる。
別にアニメ絵、萌え絵があるからマンガがあるわけではない。
池上遼一だって東海林さだおだっているわけだし、隣接ジャンルでオタク文化全般が気に食わないという人はいて当然である。

ところが、そこから間違った論理展開をされてしまったのではたまらない(たまたまそういうところを読んでしまったのだ)。
私は争いを好まない人間なので、そこがどこかは明記せずに反論を書いていくことにする。

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【同人誌】・「ぶっとびマンガ大作戦Vol.15」、通販開始!!

Buttobi15
WAIWAIスタジオ
『ぶっとびマンガ大作戦Vol.15』 525円 (税込)
 一般的評価の対象外となっているマンガ紹介をする第15弾。今回は平凡な中年男が浮気する作品を特集。他、多数執筆者にぶっとんだマンガ紹介を依頼。
525円!
表紙イラストはふぁみのさん!!
COMIC ZIN

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【ドラマ】・「『ゲゲゲの女房』終了、その他」

NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」が半年間の放送を終え、最終回を迎えた。
原作は水木しげるの妻、武良布枝の自伝。
ほんとすいません! 原作読んでないまま、感想を書きます。

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【創作・小説】・「死刑囚ハラスメント」

ぼくは死刑判決を受けた。
理由はいろいろあるが、複雑なのでここでは説明しない。

新死刑制度が始まって20年、死刑囚には看守などよりずっと親身になってくれる「死刑囚キーパー」なる存在がつくことになった。
表面上は、死刑囚の生活や心のケアが彼らの仕事である。

ぼくには、タザキという二十代後半くらいの年齢の男性キーパーが付いた(当然、男性の死刑囚には男性のキーパーが付く)。

さて、ここからは都市伝説である。
新死刑制度では、この「死刑囚キーパー」の存在そのものが、死刑囚を苦しめる最大の要素なのだと、死刑制度を興味本位で扱うコンビニ雑誌などには書かれているのだ。

しかし、死刑囚は最後にはけっきょく娑婆には戻れず死んでしまうのだから、「死刑囚キーパー」が本当にそんな役割をしているかどうかはだれにもわからないはずなのだが……。

それに、死刑囚キーパーは死刑囚との相性がどうしても合わない場合、死刑囚側から変えることも可能だ。
したがって、故意に意地悪をしようとしてもそこには限界がある、はずだ。

タザキは、二十代後半だがけっこう若く見える男だ。やがて死刑を迎えるぼくを、ずいぶんとケアしてくれたと思う。
しかし、同時にぼくは、だんだんと例の「都市伝説」を信じるようになっていった。

タザキは、「死」とか「死刑」に関する冗談を良く飛ばすのだ。

それに、なぜかぼくが知ることはないであろう、二十年くらい先の時代の話をよくした。

そして、思い出したように「あっ、きみには確かめることはできないかもしれないね」なんて言うのだ。

ぼくの一日は、ヒマである。
なので、タザキが言ったことがぼくと親しくなったがゆえの、少々タブーに触れた冗談なのか、
それとも本当にぼくを苦しめようとしているのかを、独房でずっと考えている。

面と向かって、
「やめてくれないかな、冗談きつすぎるだろ」
と言ったこともある。
するとタザキはすぐに「ごめんごめん!」とあやまった。
「きみと一緒にいると、きみが死刑囚だなんて一瞬、忘れちゃうんだよ」

そしてまた、一日中独房で考える。
「本当か? やつの親しさは本当か?」と。

ある日、
差し入れのコンビニ雑誌をながめていると、
また「死刑囚キーパーは死刑囚いじめ!?」
というまことしやかな記事が載っていた。

陰謀論者いわく、死刑囚キーパーは、死刑囚に死の恐怖や自分の孤独をわからせるために存在しているのだと。
そのため、心理学や演技、コミュニケーション学などを学んだエキスパートがこの職につくのだと。

死刑囚キーパーは、別に死刑囚の友人でもなんでもない。実はかなりのところ、死刑囚の生活に関する決定権を握っている。
だから、ぼくがタザキに「おまえ、おれのこと馬鹿にしてないか?」と過剰にすごんで見せたり、暴力をふるったりすればたちまちぼくの立場は悪くなる。
ヘタをすれば、死刑執行の期日が早まってしまうかもしれない。

ぼくができることと言えば、キーパーを別のだれかに変更してもらうように申請することだが、それにしてもきちんとした正当な理由が必要になる。
ぼくは、看守などにはタザキと非常にうまくやれていると思われていた。

この状況でタザキを別人に変えたとしても、もっと変なひどいやつが来るかもしれないリスクを考えると、なかなかキーパーの変更を言い出すことができなかった。

あいかわらず、タザキは一日一回、さわやかな笑顔で面会に来る。
1時間くらい、生活に不自由はないかとか、いろいろと雑談をする。
そしてタザキはその中に、必ず笑えぬ「死刑囚ギャグ」、あるいは「もしかして、これおれのこと馬鹿にしてないか?」というような言動を入れてくるのである。

それが精神的苦痛、とまではいかないギリギリのラインなのだ。

また一日中考える。おれは果たしてタザキと会うことで、「苦痛」を感じているのか? と。

そうだとも言えるし、そうでないとも言える。

またタザキが面会に来た。
それは、ぼくのところに彼が面会に来た最後の日となった。

彼が独房に入ってきたとき目に入ったのは、彼の着ていたシャツに描かれていた、図案化された、
「ロープで首をくくられている人」
だった。

ぼくはそれを観た瞬間、タザキの悪意を確認し、元プロボクサーとしてのパンチを腹に一発めり込ませた。
タザキは恐ろしく醜悪な、ずる賢い顔になった。
まるで昔観た悪魔憑きの映画に出てくるような顔だった。

悪意がバレた人間の顔だった。

ぼくは、現役時代よりもあらゆるボクシングの技を使い、タザキをサンドバッグのように滅多打ちにした。
もちろん、簡単には倒れないように壁に押し付けて、器用に殴った。

あとからよく観たら、
「ロープで首をくくられている人」
は、
「水中から釣り人に釣りあげられようとしている魚」
を、マンガチックにユーモラスに描いたイラストだった。

ぼくが見間違えたのだ。

でも、ぼくが攻撃したとき、彼の顔が「ばれたか!」とでもいうような醜悪な顔になったのは、事実である。

ぼくしか観てないが、本当だ。

タザキは、死んだ。

ぼくはその後、三人の死刑囚キーパーを撲殺した(死刑囚キーパーそのものを拒否する権利は、実は死刑囚にはないのだ)。

ぼくは夢想する。
「死刑囚キーパー」たちが「研修会」で、いかに死刑囚の神経を逆なでするかをときには真剣に、ときにはブラックなジョークをまじえて話し合っているところを。
ときどき、ドッと笑い声が起こる。

もちろん、ぜんぶぼくの妄想だ。

だが、なかばそういう光景が実際にあることを、確信してもいるのだ。

今日は、ぼくが処刑される日だ。
別れを惜しんでくれるキーパーは、当然いない。
(完)

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【雑記】・「『Nポエム』と名付ける」

今まで ポエム ポエムと言ってきたが

私は従来の詩、ポエムのコンテクストを

まったく理解していないので

区別をするために、

みずからのポエムを

「Nポエム」

と名付けることにする

「N」は「新田五郎」の「N」である

決して「ニッピャピピャパピピー」

の略ではない

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【萌え談義】・「ひさしぶりに『萌え』あるないばなし、その2」

【萌え談義】・「ひさしぶりに『萌え』あるないばなし」の続き。

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【萌え談義】・「ひさしぶりに『萌え』あるないばなし」

最近は「萌え論」もすっかりネット上で見かけなくなった。浸透と拡散があったものと思われる。
「ネット上にはいくら同じことを書いてもいい」というのが私の実感(理由は何度書いても忘れされられてしまうから)なので、ひさびさに自分の頭を整理するためにも「萌え」について書いてみようと思う。

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【アニメ映画】・「カラフル」

公式ページ

監督:原恵一

死んだ「ぼく」は天上界と地上界の狭間にいた。「ぼく」はプラプラという霊的存在に、「あなたは大きな過ちを犯して死んだが、もう一度チャンスを与えられた。そこで自分の罪を思い出せば、再び輪廻のサイクルの中に入ることができる」と言われる。
「ぼく」は、自殺した中学三年生、「小林真」の身体の中に入り、「小林真」として生活することになる……。


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【ポエム】・「涙と笑いの笑いと涙」

ちょっとそこゆく新橋のサラリーマン!

えっ、ここが渋谷なんて先刻承知さ。

でもあなた、新橋のサラリーマンだろ? 違うの?

えっ、アマゾンの毒サソリに噛まれって?

アマゾンの毒サソリに噛まれたから、これから
IDカードを再発行しに 行くんだって?

えっ、アマゾンの毒サソリに噛まれたから、これから
IDカードを再発行しに、子供が公園の砂場につくった
お城まで 行くんだって?

でも、悩みがあるんだって?

それは、子供が公園の砂場につくった お城が
小さいから 自分が入れないかもしれないから、
だって?

でも、子供が公園の砂場につくった城が、
六本木ヒルズくらい 大きい可能性もなくはない、
だって?

そして、その可能性にしがみついて生きていく
んだって?

そりゃあ 御苦労なこって……。

(この後、ますます倒幕運動は激しさを増していくのであった……。)

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・「コータローまかりとおる!」(41)~(59)(完結) 蛭田達也(1990~1994、講談社)

[amazon]
千年間続いてきた日本舞踊の流派「千葉(せんよう)流」。それは舞によってマインド・コントロールと記憶操作ができる禁断の舞踊であった。総帥・吉岡達也はこの舞を使って日本を支配しようと試みる。
さまざまなしがらみによって、達也と対決し日本を救おうとする主人公・功太郎とその仲間たちの戦いを描く。

9月11日昼の町屋のイベントのために読んでいたのだが、「格闘技もの」という観点以外で非常に興味深かったのでここに書くことにする(以下、盛大にネタばれしますので興味のある人だけ読んでください)。

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【イベント】・「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第5回『格闘技マンガ特集!! ~虚と実のクロスオーバー~』」

「格闘技マンガ特集!! ~虚と実のクロスオーバー~」
殴る、蹴る、極める! 血にまみれた男達の熱き夢、格闘技! 俺とテメーどっちが強ぇか確かめてぇ! 誰が一番が決めたらええやないか! そういったわけで、今回は格闘技漫画について語ってみたいと思います。現実の格闘技と激しくクロスオーバーしつつ、現実を超えたり、あっさり現実に超えられちゃったりする、スリリングなこのジャンルについて、腕の一本や二本は失う勢いで、語り倒すぜ!

出演:新田五郎
ゲスト:渡辺僚一氏(ライター、ゲームつくってる人)
「半端マニアソフト」

ブックレビュー「週刊わたしのおいなりさん」

日時:平成22年9月11日(土)
Open13:50/Start14:10
#昼イベントです
場所:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム
http://www.cbc-move.jp/index.html

荒川区荒川7-50-9センターまちや
地下鉄千代田線・町屋駅0番出口より徒歩1分
京成線・町屋駅より 徒歩1分
都電町屋駅より 徒歩1分
料金:¥2,000(当日券のみ)

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【雑記】・「もう人の悪口はいいや、と思う日」

石立鉄男のウィキペディアの項を読んでいたら、

自分がコミカルな俳優として世間に認知されていることを認める一方、他人をけなしたり差別したりすることで笑いを取ることを一貫して否定してきたことを明かしている。

というところが目を引いた。2005年のインタビューだという。石立氏が「他人をけなしたり差別したりすることで笑いを取る」と思っていた人物はだれだろう。おそらくビートたけしかとんねるずかダウンタウンではないか。
彼らではなくとも、彼らが「そういう雰囲気」をテレビで形成してきたことは明白だ(私は彼らを常々尊敬していますが)。

似たようなコメントをしていた人を思い出した。80年代、さだまさしだ。MCが面白いと定評のあったさだまさしが、80年代の前半、「人をけなしたり差別したりして笑いを取るなんてよくない」というようなことを言っていた記憶がある。
さだまさしが、自身のハゲネタなどを好んで使っていたこと(要するに自虐ネタですね)を思い出しても、主張と合致する。

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【雑記】・「twitter」

ミクシィがなんだかボロボロになり、みんながあまり観なくなったことによってコミュの機能もどんどん低下していっているので、告知の機能も低下しています。
思い悩んだ挙句、twitterのアカウントをこっちで公開することにしました。
フォロワーが少なければ、それだけtwitterの告知力も落ちてしまうので……。

http://twitter.com/goronitta

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【雑記】・「アートへの理解」

なぜ村上隆がヲタクに叩かれるのか
今まで、どんなに一部のオタク側から叩かれても黙っていた印象の、そんなことはすべて織り込み済みだった印象の、村上隆氏が「オタク側からの批判」に応えたのは意外だったし、やっぱり興味深い。

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【イベント】・「面白漫画倶楽部8 ~『不良』特集~」

【イベント】・「面白漫画倶楽部8 ~『不良』特集~」

2010年9月4日(土) 新宿ロフトプラスワン(昼)

俺たちは漫画が大好きだ!

『漫画が著しく好き』な漫キチたちが、休日の昼間から酒を飲みつつ
漫画作品作者への愛を語るイベント『面白漫画倶楽部』久々の本編開催決定!

今回は不良漫画特集!!脈々と受け継がれている不良漫画の系譜を
面白漫画メンバーが紐解きます!解かないかも!

もはや希少価値すら出てきた、江戸栖方による「十倍速マンガ紹介」通称【江戸タイム】、今回も炸裂するのか!?

【出演】面白漫画倶楽部メンバー

OPEN 11:30 / START 12:30
予約 ¥1200 / 当日 ¥1500

※予約は予約フォームにて受付中!

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