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2010年8月

【雑記】・「『切断王』が連載に」

面白漫画倶楽部などで一緒にイベントをやらせてもらっている鶴岡法斎さん原作のマンガ「切断王」(作画:榊原瑞紀さん)が、8月31日よりスタートするメディアファクトリーの新ケータイコミックレーベル「コミック アライブPlus」で、連載開始するそうです。

「世紀末オカルト学院」コミカライズなど携帯コミックで(コミックナタリー)

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【イベント】・「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版 第5回『格闘技マンガ特集!! ~虚と実のクロスオーバー~』」

「格闘技マンガ特集!! ~虚と実のクロスオーバー~」
殴る、蹴る、極める! 血にまみれた男達の熱き夢、格闘技! 俺とテメーどっちが強ぇか確かめてぇ! 誰が一番が決めたらええやないか! そういったわけで、今回は格闘技漫画について語ってみたいと思います。現実の格闘技と激しくクロスオーバーしつつ、現実を超えたり、あっさり現実に超えられちゃったりする、スリリングなこのジャンルについて、腕の一本や二本は失う勢いで、語り倒すぜ!

出演:新田五郎
ゲスト:渡辺僚一氏(ライター、ゲームつくってる人)
「半端マニアソフト」

ブックレビュー「週刊わたしのおいなりさん」

日時:平成22年9月11日(土)
Open13:50/Start14:10
#昼イベントです
場所:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム
http://www.cbc-move.jp/index.html

荒川区荒川7-50-9センターまちや
地下鉄千代田線・町屋駅0番出口より徒歩1分
京成線・町屋駅より 徒歩1分
都電町屋駅より 徒歩1分
料金:¥2,000(当日券のみ)

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【書籍】・「完本 1976年のアントニオ猪木」 柳澤健(2009、文芸春秋)

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現在の総合格闘技は、アントニオ猪木がかたちづくった「イメージ」によって発展し、最終的には猪木の、そしてプロレスのくびきを解かれた。
日本人(少なくとも、現在四十代以上)の「総合」イメージは、70年代のアントニオ猪木によってつくられ、とくに76年には猪木は四つのリアル・ファイトを行っているという。

それが柔道家ウィリアム・ルスカ、ボクサー・モハメッド・アリ、韓国プロレス・パク・ソンナ、パキスタンのレスラー・アクラム・ペールワンとの戦いであったという。
本書は、この四つの戦いを忠実に取材している。私はプロレスマニアではないが、パク・ソンナ戦以外は「聞いたことがある」試合である。アリ戦はテレビで観ているし、ペールワン戦は伝説化している。
本書における、プロレス的な「伝説」からひきはがしてそれぞれの戦いを検証するという試みは非常に面白い。
結論から言えば、それは「アントニオ猪木」というレスラーの異常性、特異性ということになる。

繰り返すがめちゃくちゃに面白い。面白いが、文庫版解説にあるように本書を「歴史書」だとは、私はあまり思わない。

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【雑記】・「ある芸能リポーターの死」

追悼をきっかけに、いろいろと思うところがどうしても出てきてしまう。そしてそれは批評的なコトバになってしまう。
しかし、亡くなった人について個人攻撃をしたいわけではないので、「ある芸能リポーターが亡くなった」ということをきっかけに、話を進めることをお許し願いたい。

まずこれをきっかけに浮上するのは「芸能リポーター」、「芸能マスコミ」のあり方論だろう。ある種の人にとっては芸能情報を垂れ流していたかつてのワイドショーこそ日本人の民度の低さを証明する唾棄すべきテレビ番組であった。
あんなものはなくなってもいい、あんなものは人々の知性にまったく寄与しない。それはひとまず正論ではある。

正論ではあるが、人間には何かガス抜きが必ず必要である。「芸能ゴシップ」が、「最適なガス抜き」かどうかの議論はあるにせよ、「人の噂をする」ということがガス抜きであることは、芸能ゴシップがテレビであまり放送されなくなってからも、少しネットを漁ってみればすぐにわかることだ。

さて、問題はその先である。

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【イベント】・「資料性博覧会03」

資料性博覧会03
日時:2010年11月23日(祝)12:00~16:00
会場:中野ブロードウェイまんだらけ1番倉庫+マニア館2
(直接:20スペース・委託:10タイトル+α)
内容:漫画・アニメ・特撮・TOYなどに関する研究や批評を目的とした同人誌の頒布
主催:まんだらけマニア館

入場無料だそうです。

#とても興味深い即売会なので時間があれば行っています(過去2回、行きました)!

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【評論とは】・「『受容史』はあっという間に風化する、『なんとなく』のカテゴリ」

基本的に、文化系のクラブというのはセンパイをリスペクトしないように思う。
ま、私もろくでもない先輩におべっかを使うのがイヤでサークルをやめた経験があるのだが、それにしてもあんまりだろ、という仕打ちのテキストを読むことがある。

たまたま、若いオタク(三十代前半?)と話をしていたら、こういうことを言われた。
「好きだからオタク的な趣味に身を染めている、嫌いだとか義務だとか思ったことはない」
と。

自分は、溜息が出た。

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【イベント】・「面白漫画倶楽部8 ~『不良』特集~」

【イベント】・「面白漫画倶楽部8 ~『不良』特集~」

2010年9月4日(土) 新宿ロフトプラスワン(昼)

俺たちは漫画が大好きだ!

『漫画が著しく好き』な漫キチたちが、休日の昼間から酒を飲みつつ
漫画作品作者への愛を語るイベント『面白漫画倶楽部』久々の本編開催決定!

今回は不良漫画特集!!脈々と受け継がれている不良漫画の系譜を
面白漫画メンバーが紐解きます!解かないかも!

もはや希少価値すら出てきた、江戸栖方による「十倍速マンガ紹介」通称【江戸タイム】、今回も炸裂するのか!?

【出演】面白漫画倶楽部メンバー

OPEN 11:30 / START 12:30
予約 ¥1200 / 当日 ¥1500

※予約は予約フォームにて受付中!

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この時期、だったらおれだって言いたいこと言うよ、でも本当はなごやかで楽しい気分でいたいんだ

この時期のネットで(私が巡回する中で、って最近「巡回」て言わないのか)よくあること。

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【イベント】・「コミックマーケット78」

3日目東O-46b WAIWAIスタジオ
新刊「ぶっとびマンガ大作戦 Vol.15」
中年欲望マンガ特集
ある中年男の欲望に忠実な三作品について解説。

また、さまざまな方に思い思いの「ぶっとんだマンガ」について解説していただきました。

よろしくお願いいたします。

委託:「来賀友志 六万字インタビュー」
「天牌 麻雀飛竜伝説」などで有名なマンガ原作者・来賀友志へのインタビュー本。

三日目東2 N-48b 「と学会」
と学会誌
新刊が出る予定です。
志水一夫氏の追悼本も頒布される予定です。

1日目、8/13(金)東 "ユ" ブロック 01a「ガメラが来た」
3日目、8/15(日)東 "N"ブロック 47b「開田無法地帯」
「特撮が来た」に、仲里依紗版「時をかける少女」について書かせていただきました。

Spファイル友の会の新刊「SpF8―ちょっと、さみしいよね」に寄稿させていただきました。
・「Spファイル」 東P-17b

「ちょっとさみしい超常マンガレビュー」と、あと初めて自分にとってはおひゃらけに流れない「小説」を書きました。

#よろしくお願いします。

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・「ぶらコン」(1)~(2) ながしま超助(2009、芳文社)

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天才肌で破天荒な下着デザイナー・加賀美純(男)は、スランプを克服するため兄で下着メーカー「スイート・イヴ」社長の剛に頼み、身分を偽って直営のショップで「神谷純」として働くことになる。

まあ1巻はいつもの「ながしま超助節」をわりとルーティンにやってるなあ、くらいの印象しかない。
しかし、2巻での幻の下着デザイナー、宇崎由蛇(うざき・ゆだ)の「イルザ」というメーカーが出てきたエピソードが面白かった。

下着を着る女性の良さを活かし、下着を身につけさせることによって「癒し」を体現する純の下着は「自然体でありつつ体型を補正する」ものだが、「イルザ」の下着は旧来のコルセットのようにギチギチに身体を締めつけ、下着を身につけるものを矯正することによって最大限の効果をもたらす。
その代わり、それに耐えられない者は身体を壊してしまいかねない。

人気報道番組のニュースキャスターの座を狙う女性同士が、どちらも「イルザ」の下着をつけて無理をすることによって張り合い続ける。一方は下着の矯正に耐えられず、自然体を目指して番組を降板。しかしもう一人は「イルザ」の下着で得た勝利を手放したくはなく、その後も無理を続けるのだ。

いやこの程度のエピソードは作者にとって朝飯前であり、別に他のエピソードと大差なく考えた、さりげない話ではあると思う。
だが、偶然、あくまで偶然、「デキる女の戦い」を「強く矯正する下着」が象徴していること、その製作者の宇崎由蛇が、まるでホラー映画の幽霊のように不気味に描かれていること、「世界的な不況や戦争で人々が不安になったとき、人々は絶対的な「美」を求めるようになるだろう、と由蛇が予言めいたことを言うことなどがあいまって、この物語はものすごい「深淵な何か」を象徴しているのではないか、と思えてくる。

マンガの感想を書いていると常に「深読み」のそしりをまぬがれないわけだが、「作品以上にこちらが感じてしまうこと」というのも実際にあるということである。

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