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2010年6月

【映画】・「エルム街の悪夢」

監督:サミュエル・ベイヤー
脚本:ウェズリー・ストリック、エリック・ハイセラー

あるとき、女子学生が眠っていたところを何者かに殺される。葬儀のときに、彼女の幼少の頃の写真を観たクラスメイトの女性は、高校で知り合った彼女の幼稚園時代の写真に自分が写り込んでいるのを観る。
実は、学校で知り合った数名のクラスメートたちは、子供の頃、同じ幼稚園に行っていたことを親たちに隠されて育ったのだ。
「眠ったら殺される」……恐怖の連鎖は続き、街の暗部を暴きだす、「エルム街の悪夢」のリメイク。

いや、これは手堅いリメイクなのではないでしょうか。
以下、ネタばれあり。

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【雑記】・「告白」感想・追記

監督・脚本:中島哲也。

ここの続き

ある評論家が、評論の際に「映画を好き嫌いで語ってはいけない」と言っていたので迷ったが、まあ私は評論家ではないのでいいとさせてください。
また「テーマの良しあしについても慎重に」ということだったが、やはりこの映画に関しては私はテーマというか「描きたいこと」に関して批判せざるを得ないので、そうすることにする。

盛大にネタばれすると思うので、そのつもりで。
繰り返すが原作は読んでいないので、あくまで「監督・脚本を手がけた人の作品」として論じることにする。


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【映画】・「告白」

監督・脚本:中島哲也

中学教師・森口悠子(松たか子)が、自分の幼い娘を殺した二人の生徒に対し、復讐を開始する。

まず、私は原作は読んでません。
その上での感想。

「映像」としてはある段階までよくできていると思うが、映画全体の評価としては私は積極的に低い。
以下、かなり大っぴらにネタばれあり。

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・「ホステスNo.1」全3巻 原作:松田康志、京野一郎、作画:郷力也(1998~1999、文芸春秋)

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大阪はミナミで、クラブ(「銀座のクラブ」とか言うときのクラブ)の再建屋をやっている敏腕ホステスを主人公にした作品。

第1巻の原作者と2巻、3巻の原作者が違っている。事情はよくわからん。「京野一郎」で検索しても本作以外出てこないから、「ミナミの帝王」の天王寺大の変名ではないかと予測してみたのだが真偽は不明。

おカネをテーマにしているので「女版・ミナミの帝王」みたいな感じか。
2巻の巻末に載っている、実際のホステス座談会が意外と面白かった。水商売の人の接客スキルはそのままサラリーマンにも通用すると思いますよ。マジで。

なお、「新・ホステスNo.1」というのもあるそうです。

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・「優と勇」 全5巻 国友やすゆき(1985~86、秋田書店)

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80年代半ば頃、月刊少年チャンピオン連載。
17歳の姉・森見優と、その双子の弟、勇、そして二人を取り巻く友人たちを描いた青春コメディ。

まず意外なのが、最初に優は高校をやめてしまう。そしてイラストレーターの道に。
高校をドロップアウトしたものの、勇がまだ通っていることもあって、その頃の友人たちがよく出てくる。同時代では学園を閉鎖されたユートピアととらえた作品が多い中、こういうのは珍しい。

内容は、毎回他愛のないドタバタ。
ただし、絵柄、構図、ギャグの感じがものすごく江口寿史タッチ。
というか、「明るくて元気で、常に前向きで、茶目っ気もあって」という優のキャラクターはまんま「ひばりくん」そのもの。
つまり、優が「女性化したひばりくん(!?)」だと考えると理解しやすいだろう。

あまりにも引っかかりのない作品だが、それゆえに優の家がバイク屋だったり(当時、バイクがすごく流行っていた)、イラストレーターを目指したり(広告の世界もあこがれの的だった)、といった要素に時代性をひしひしと感じるのであった。

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【ポエム】・「おれはまだ、おまえを飼育係と認めたわけじゃないからな!!」

ピュパピュパッパー
ピュパピュパー

さあさ ごぞんじ ピュパピュパパパピ
老いも 若きも ピュパピュパで
八百屋さんも おまわりさんも
ペパピョパレ

「だけど……悲しいときも あるんだよ」
「女の子だって エッチしたいとき あるんだよ!!」

……実は、実は、

私は、

私は……。

書けない

やはり書けない

私の身長が50センチ以上だなんて……。

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【雑記】・「中年と青年の壁」

柳沢きみおの、主に四十代後半以降の作品を人(たいてい年下)に進めていても、どうもフィット感がないというかきっちり「わかってもらった」という感覚がない。
この壁は、たぶん越え難いものだろうと思う。

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【イベント】・「トンデモ本大賞後夜祭」

●6・22(火)
「第19回トンデモ本大賞後夜祭・本大会で出来なかったネタ全部やります!」

【出演】皆神龍太郎、唐沢俊一、きだてたく、他、と学会主要メンバー 
ゲスト/米粒写経(アニメおたく×歴史・軍事おたく漫才)
その他マル秘ゲストあり!
OPEN 18:30 / START 19:30
前売¥2000 / 当日¥2500(共に飲食代別)
6/12「日本トンデモ本大賞」会場にて先行予約受付予定。
6/13よりローソンチケットにて販売開始、ロフトプラスワンの予約フォームでも受付ます。

(会場・お問い合わせ)新宿ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 TEL 03-3205-6864

私も何か発表させていただく予定です。
よろしくどうぞ。

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【イベント】・「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版第4回~『オヤジマンガ百花繚乱!!』」

【イベント】・「新田五郎のぶっとびマンガ大作戦・出張版第4回~『オヤジマンガ百花繚乱!!』」

・当ブログの通常更新は、このエントリの下にあります。

諸般の事情で延期されていたイベントを、仕切り直しで開催!!

 不況でだれもが元気がない今日この頃。今回は、不倫、大言壮語、ご都合主義、オッパイ、拳銃、料理、愛人契約、ネオン街、偶然大金を拾う、偶然社長になるなど、オヤジたちの欲望を満たしてきたジャンルを「オヤジマンガ」と総称して見ていきます。ゲストに漫画感想サイト管理人であり「ダ・ヴィンチ」などにマンガレビューを執筆している芝田隆広氏をお迎えし、おっさん世代の脂ぎったエネルギーについて考察してみたいと思います!

出演:新田五郎
ゲスト:芝田隆広氏(ライター、漫画感想サイト「OHP」管理人)
「OHP」

OHP+

日時:平成22年6月19日(土)
Open13:50/Start14:10
#昼イベントです
場所:ムーブ町屋 ハイビジョンルーム

荒川区荒川7-50-9センターまちや
地下鉄千代田線・町屋駅0番出口より徒歩1分
京成線・町屋駅より 徒歩1分
都電町屋駅より 徒歩1分
料金:¥2,000(当日券のみ)

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・「WHO are YOU 中年ジョージ秋山物語」 ジョージ秋山(2005、小学館)

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ビッグコミックオリジナル連載。
作者本人が主人公として登場、「妻を殺した」と告白してからの、どこまでが本当でどこまでがウソかわからない虚実入り混じった回想と懺悔と思索。

内容は中年~壮年にさしかかった作者の自問自答、という感じで、ずっと若いころに描かれた「告白」における青春期の悩みと呼応しているように思う。
私はジョージ秋山にはあんまりくわしくないのでこれ以上のことは書けないのだが、気になったのは作中に全文引用されている、呉智英の「捨てがたき人々」に対する解説である。
(というわけで、以下は本作には関係なく、引用されたその解説文について私が思うところである。)

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・「UFOロボ グレンダイザー」全3巻 原作:永井豪、作画:桜多吾作(1999、双葉社)

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70年代半ば、「冒険王」に連載。
ベガ星人によって、故郷のフリード星を滅ぼされた王子・デューク・フリードが巨大ロボ・グレンダイザーに搭乗して円盤獣と戦うスーパーロボット・アニメのコミカライズ。

70年代の娯楽作品も80年代のそれも大好きだが、読めば読むほど70年代という時代の特異性を感じてしまう。
本作はPTAなど裸足で逃げ出す、ハードな展開の連続。人間同士の不信や悪側の内紛、最後には敵対する相手が地球を救おうとするなどのものすごい展開が連続する。

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【雑記】・「気持ち悪い人・困った人disり問題」

偶然なのか何なのか、ここのところ立て続けに「気持ち悪い人」をdisるテキストをネットで立て続けに読んだ。
それぞれが何の関係もないのに、である。
何か、いやな予感がする。
この予感は、はずれてほしい。

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【雑記】・「ガクセイウンドウ問題」

安保闘争50年、樺美智子さん命日に献花 50人参列

こういう記事があったので、いよいよ(?)、私がほとんど言及してこなかった、60~70年代の学生運動について、思うところを書く。

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【小説】・「去年はいい年になるだろう」 山本弘(2010、PHP研究所)

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2001年9月11日、24世紀の世界から突如「ガーディアン」と名乗るアンドロイドたちがやってくる。彼らは圧倒的な科学力によって、世界同時多発テロを未然に防ぎ、世界の軍事基地、兵器をあっとう間に無効化する。
彼らの目的は「人類を不幸な出来事から救うこと」であった。
主人公・山本弘(作者本人)の視点から観た、「純粋な善意による歴史改変」の結末は……?


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・「ウルトラマン超闘士激伝」(1)~(2) 瑳川竜、栗原仁(2009~2010、復刊ドットコム)

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1993 年から1997年まで、「コミックボンボン」に連載。

ウルトラマンたちと怪獣が対立する時代は終わり、宇宙は平和になった。そんな世界で、銀河連邦主催による「第1回銀河最強武闘会」が開催される。光の国の住人、怪獣、宇宙人、そして地球人も科特隊などが参加。
しかし平和の祭典であるはずのこの武闘会に暗雲が!?

実は連載中、まったく知らなかった。なんで知らなかったんだろう?
原作の瑳川竜は「ダイの大冒険」、「仮面ライダーW」などの三条陸。お話はドラゴンボール的熱血によって進む。かつて戦っていた怪獣とウルトラマンが共闘したりするのは、マンガならではの展開で燃えるものがある(アニメ化もしているらしい)。

全4巻の予定。

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【雑記】・「もっと手軽に書きたいが」

私は、文章のうまい人の気ままなネット上の日記を見るのはけっこう好きなのだが、最近は自分が積極的に探していないこともあって、なかなかお目にかかれない。
自分でも気ままな日常とかふと思ったことについて書きたいのだが、なかなか思うようにいかない。
やはりクダラナイ感想が返ってくるとテンションは落ちるし。twitterで見ず知らずの人のずうずうしい意見を読んでいる人とか、偉いと思うよ。私なら一瞬でやめたくなる(実際、やめかけた)。

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【雑記】・「私の頭の中のオタクVSサブカル」

以下は単なる気分で書き散らしたものです。オチはありません。
読まない方がいいと思います。

“渋谷系”の聖地、「HMV渋谷」が8月中旬で閉店
異論があるかもしれないが、トシを取って真っ先に買わなくなるのはCDではないかと思う。結婚して子供のいるお父さんの小遣い3000円が、一瞬にして飛んでしまうのだ。この金額は映画一本よりも高い。
「アバター」を1800円で観れば、家庭でも職場でも話題にでき、コミュニケーションの手段となるが、自分が若い頃にこだわっていたアーティスト(しかも彼は自分とともにトシを取っている)のニューアルバムなど買っても、孤立するだけである。

CDが売れなくなった理由は他にもいろいろあるだろうけど、それはだれかの分析に任せる。
個人的には「渋谷系」が流行っていた頃には今ひとつのめりこむことができなかった。私より十歳下の世代が、いまだにオザケンへのリスペクトを隠さないことを見ると、そこら辺の温度差は大きいなと感じる。

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・「ヤマタイカ」全6巻 星野之宣(1987~1991、潮出版社)

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沖縄と邪馬台国が結びつき、アマテラスと同一化される。それらは弥生文化に常に抑圧されてきた縄文文化の怨念として、巨大な銅鐸をヴィジュアル・イメージとして作中で蘇る。
作中の学者の提唱した「火の民族仮説」を実証するごとく、「火山」と、そして「踊狂現象」とが結びつき、言わば「ラテン系民族としての日本人像」に結実する。
「従順で、勤勉で、おとなしい」日本人像が、火山の噴火と文字どおり「踊り狂う」人々によって塗り替えられる。彼らを守護するのは、海底から浮上した、霊的パワーをまとった戦艦大和である。

……あらすじを読んで「何を言っているのか」と思う人もいるかもしれないが、実際にそういう話なのである。

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「トンデモマンガの世界2」 と学会(2010、楽工社)

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Tondemomanga02
第1弾が出てから数年……。
ついに第2弾が出ました!!

一般的評価の対象外となってきたマンガ紹介、あるいはマンガを違った視点から見るとこういうふうにもっと面白くなるよ、というようなことが書いてある本です!
私も僭越ながら執筆させていただいております!!

買ってね!!!!!

目次
第1章 有名作家編
第2章 バカスポーツ編
第3章 対決マンガ編
第4章 海外編
第5章 実験的マンガ編
第6章 ノンジャンル編

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・「続 夜に蠢く 漆黒の家路編」(完結) 柳沢きみお(2010、Bbmfマガジン)

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いかにも描き捨て、読み捨てっぽい展開だったので単行本の完結編は出ないのではないかと思っていたが、嬉しいことに出た!!
これで大事にとっておいた、最終回の載った「週刊実話」を捨てられる……。

確かにメチャクチャなマンガで、「きみお末期」としか言いようのない作品ではあるのだが、それでも面白く読めるし、一面の真実もある。

「悪夢の饗宴編」感想

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・「続 夜に蠢く  悪夢の饗宴編」 柳沢きみお(2010、Bbmfマガジン)

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平凡なサラリーマンが大出版社の社長になりすまし、「いつかバレるのではないかノイローゼ」に精神を侵されながらやりたい放題やるという「大人のドラえもん」のようなマンガ。

……であったはずだが、まったくセックスさせてくれない元社長の奥さんを殺して埋めてしまい、「続」になってからは「奥さんを殺したのがバレるのではないかノイローゼ」になってしまう。

第6巻(夢幻の果て編)

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・「夜に蠢く 夢幻の果て編」 柳沢きみお(2009、Bbmfマガジン)

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第6巻。これにて完結……のはずが、確かぜんぜん完結していないはず(忘れた)。
「続 夜に蠢く」に続く。

第5巻(奴隷志願編)感想

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・「夜に蠢く 奴隷志願編」 柳沢きみお(2009、グリーンアロー出版社)

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第5巻。
あらすじについては前のエントリのここ参照。

平凡なサラリーマンであった主人公が、ひょんなことから大出版社の社長になりすます話。
「奴隷志願編」などと書いてあるが、柳沢きみおにSM趣味はまったくないのはわかっていた。実際まったくなかった。

第4巻(欲望の迷宮編)感想

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