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・「優と勇」 全5巻 国友やすゆき(1985~86、秋田書店)

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80年代半ば頃、月刊少年チャンピオン連載。
17歳の姉・森見優と、その双子の弟、勇、そして二人を取り巻く友人たちを描いた青春コメディ。

まず意外なのが、最初に優は高校をやめてしまう。そしてイラストレーターの道に。
高校をドロップアウトしたものの、勇がまだ通っていることもあって、その頃の友人たちがよく出てくる。同時代では学園を閉鎖されたユートピアととらえた作品が多い中、こういうのは珍しい。

内容は、毎回他愛のないドタバタ。
ただし、絵柄、構図、ギャグの感じがものすごく江口寿史タッチ。
というか、「明るくて元気で、常に前向きで、茶目っ気もあって」という優のキャラクターはまんま「ひばりくん」そのもの。
つまり、優が「女性化したひばりくん(!?)」だと考えると理解しやすいだろう。

あまりにも引っかかりのない作品だが、それゆえに優の家がバイク屋だったり(当時、バイクがすごく流行っていた)、イラストレーターを目指したり(広告の世界もあこがれの的だった)、といった要素に時代性をひしひしと感じるのであった。

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