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・「バトルサンダー 完全収録版」全2巻 島本和彦(1998、講談社)

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月刊ヒーローマガジンに、89~90年に連載。
地球人を大量にさらっては兵器化しようとする、宇宙からやってきた謎の存在「グラッシャー」。彼らは隕石メカや隕石獣、改造人間(?)を差し向けて地球を攻撃する。
それに立ち向かうのが、ムウ星をグラッシャーに侵略され、自身も兵器に改造されてしまった男・無限ダイ、そして彼が変身する超人・バトルサンダーなのだ!

王道をゆくスーパーヒーローコミック。「ぜんぶワカッテル」島本さんだから、「何でこのキャラはこういう行動を取っちゃうの!?」とか「正義の味方の話を読みたいのになんでこんな暗い話になっちゃうの!?」とか、そういうのはいっさいない。だってきっと、考え抜いているもの。そこは頼もしい。
しかし、作者がネットでも書いているとおり、スーパーヒーローものに対する思い入れが強すぎたのか、どうも王道をゆきすぎてお行儀のいい作品になりすぎた感はある。

個人的には、その中でも「ヘッドブルー隊四天王」が、あきらかにバトルサンダーより自分たちの方が弱い、と自覚しており、さらにバトルサンダーもそう認識しておきながら、戦って殺してしまったところがすごいと思った。
普通、ヒーローが「あきらかに自分より強い敵」に立ち向かっていくことはあるが、その逆というのが何ともいえない余韻を残す。
どうしてこんなエピソードが入ってきたのか知らないが、なんだか「テレビで放送している特撮ヒーローもののコミカライズが思わぬハードな展開に……!?」みたいな感じだったなあ。

「第二部」は、その逆にメチャクチャやってやろうと思って描き、しかも打ち切りで終わっているのだが、ちょっと悪ふざけだと思いました、ハイ。

なお、第二部が収録されているのは「完全収録版」で、おまけページなどは明らかに充実しているが、「子供の読むマンガ」として刊行されたボンボンコミックスの単行本も、味わいがあるのでコレクターはそろえよう。

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