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・「オバケのQ太郎」(3) 藤子・F・不二雄大全集(2009、小学館)

Obaq03
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正ちゃん「コロッケ組の親分をやっつけよう。」
Qちゃん「やっちゃえ。」
映画監督「どうもセリフが子どもっぽい。」

「ぼくは映画スター」より。

全集の第3巻。
「オバQ」は、実際に子供にできるかもしれない、と思わせる遊びがあるのが「ドラえもん」との違い。
たとえば、貝殻をお金代わりにして買い物ごっこをする「百万長者」、がんばれば本当につくれる反射幻灯機の上映会をする「Qちゃんロードショー」、これは実際にはできないが、空を飛べるQちゃんを利用して月ロケットを作成する「日本人月に立つ」などね。
地下に地上とそっくり同じ町があるという「ぼくらのゴーストタウン」は、SFではないけどかぎりなく藤子Fっぽい話ではあるね(本当に藤子Fがストーリーを考えたのかはわからないけど)。

「オバQ一家せいぞろい」、「ようこそオバケの国へ」は、オバQのバックボーンとなる世界観が語られる重要エピソード。とくに「オバケの国」は、私が読んだことのある、70年代に出た旧オバQの単行本には入っていなかったと記憶するので感慨深い。
この「ようこそオバケの国へ」によると、かつては地上に人間族とオバケ族がいたが、オバケはうそをついたり人をきずつけたりすることができず、人間との生存競争に負けて雲の上に逃げ出してしまった、ということになっている。

「人間族がオバケ、妖怪のたぐいを駆逐してしまった」というのは、墓場鬼太郎の人間と幽霊族との関係を思い出させるものがある。
昭和三十年代は、いろんな古いものが失われていく過程をだれもが目の当たりにする時代だったのかもしれない。

2巻の感想

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