【雑記】・「洗脳の甘美な誘惑」
マイケル・ジャクソンが亡くなるちょっと前くらいから、たまたま聞いていたラジオでマイケル再評価的な話があって、その後残念ながらマイケルが亡くなり「THIS IS IT」が公開されたあたりから、一気にマイケル再評価的な気運が高まって行っていると思う。
実は私は「スリラー」のPVも通して見たことがないくらい、マイケルになじみがなかった人間なのだが、ヒットしているというので野次馬根性で「THIS IS IT」は見に行った。とてもよかった。
そして、漠然とマイケルと自分の、リアルタイムの接点について考えたときに、ひとつだけ思い浮かんだ作品があった。
それが、ディズニーランドで1987~1996年まで公開されていたという立体映画「キャプテンEO」である。
Michael Jackson - Captain Eo part 1 of 2
(マイケルの踊りだけ堪能したい方は後半から。)
Michael Jackson - Captain Eo part 2 of 2
内容は、マイケル扮するキャプテンEOがキモかわいいクリーチャーたちとともに悪の女王と戦うといった内容(だったはず)。
youtubeで見返したが、字幕が付いてないのでセリフとか歌の内容などはよくわからなかった。しかし大まか、そのようなあらすじでなければかえっておかしいと思うので、そういうストーリーであるということで話を進める。
この映画、マイケルが音楽の力で手からビームを出して(よくわからんがたぶんそういうことなのだろう)、次々と悪に染まった兵士たちを洗脳解除し(?)、姿自体が変貌し自分のダンサー仲間に加えていく。
最初は一人だったマイケル(クリーチャーの仲間はいるけど)が、だんだんと増えていく大勢のピンク色だかオレンジ色だかの仲間に囲まれてダンスするさまがかっこいい。
非常にあざやかな「洗脳」のイメージで、今観ても本当にワクワクします(笑)。
これが超巨大な洗脳装置であるディズニーランドで上映されていたことを考えると、ちょっとたいがいにしろというふうに思わなくもないが、自分で自分のことを思ったのだがやはり啓蒙とか洗脳はいいものですよ。
誤解されると困るのでもうちょっと詳しく書くと、自分が正しいと思う考えで世の中を染めていく/染めることができる可能性があるということを考えるにあたっての快感ね。
広義のサブカルには反・主流と非・主流がある。非・主流というのは日々勝手に、「主流なんか関係ないよ」というふうに暮らしている人たちで、反・主流というのは明確に、「主流」と対峙する考えを持っている人たち。
もちろん、両者は混ざりあったり入れ替わったりしていて必ずしも明確な線引きはない。しかし、一生のうちに1回か2回は、非・主流の人たちも「主流」と戦わないといけないときがある。
ま、今のところは幸い、世の中そこまで劇的なことにはなっていないし、私も主流の人たちにがんばってもらわないと立ち行かない部分があるが、元横浜銀蝿の翔がむかーし、いいたとえばなしをしていた。
禁煙したときにぜったい吸わない最後の一本、を持っている場合が人間にはある、って言ってた。
「それがあるから安心して禁煙できる」みたいな。ぜったいに吸うことのない、吸ったら終わりの最後の一本ね。
自分にはそういうものが必要だと思ったりするわけです。
まあ、自分自身は人の考えを変えるにはあまりにも優しすぎた……気が弱すぎた……と思っているのだが、夢見ちゃいけないってルールはないよね! 夢見れば夢も、夢じゃない!!(いつの時代だ)
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