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【雑誌】・「自ら望んで分断したし、分断されてるんだよなぁ……」

クローズアップ現代10月8日放送「“助けて”と言えない~いま30代に何が」書き起こし(Imamuraの日記)

本当に「30代」なのかということから疑ってかからないといけないんだろうけど、ひとまず「30代に何かが起こっている」ことを前提にして書きます。

戦後から低成長期までの「格差」とか「貧困」を実感することはとうていできないが、過去のエンターテインメント作品を観ると、格差そのものが固定されているという感覚は、少なくとも高度成長期に入ってからは希薄になったように思う。

ぜったいに脱却不可能な「階級」のようなものが存在するとは、貧乏な人でもそれほど思っていなかったのではないか。
取るパイそのものが拡大していったし、どこかにチャンスはあると思えたように、どうしても感じるのである。

そして、チャンスを活かすも殺すも、自己責任ということになる。

現在は違う。パイはたぶんもう大きくならないから、取り分も大きくならない。大きくならなければ他人から奪うしかない。他人から奪ってでしか太れないならば、そこには勝者と敗者が生じる。

しかし、現在の四十代、三十代は「がんばって、自分で勝ち取らないと負け」、「社会のせいにするのは責任転嫁」というふうに植えつけられている。

70年代後半から80年代にかけて、消費社会の土台に乗っかった個人主義ばかり磨いてきたために、「どうやって社会に働きかけたらいいか」ということを、私も含めて大半の人は知らないと思う。

もちろん、バイトした方が早い場合もあるだろうし、それはケースバイケースだ。
だが、その「ケースバイケース」の判断ができないのが、今だろう。

私も、デモとかやったり選挙に行ったり裁判を起こしたりして世の中がよくなるとはあまり思えないクチなのだが、それにしたって時と場合によって「やり方」があるはずで、そういうプラグマティックな社会への働きかけをだれかがだれかに教えてあげるべきだと思う。

問題はその役割をだれが担うか? だ。

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