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・「王(キング)アラジン」全2巻 石森章太郎(1975、双葉社)

ネットで調べたら、1961年、少年画報に連載された作品らしい。

南極大陸で、気象学者の福川はランプのようなものと銃のようなものを手に入れる。
それは、謎の巨人「アラジン」を出現させ、使役することのできるランプと、アラジンや人間にエネルギーを補給する「エネルギー・ガン」であった。
福川の息子・正一はエネルギー・ガンから発射される光線を浴びて超人的なパワーを得て、アラジンとエネルギー・ガンの善悪入り乱れた争奪戦に巻き込まれる。

「鉄人28号」以外にも、「ロボットを操縦する少年」というパターンのマンガは何作かあって、それなりに人気もあったらしい(「ミサイルマン・マミー」とか、手塚治虫の「魔神ガロン」とか)。

で、本作はどういう経緯で描かれたのか知らないが「石森版鉄人28号、あるいは魔神ガロン」といったテイストの作品である。アラジンはロボットではないけどね。調べたら本作は「ガロン」とほぼ同時期の連載ですね(ガロンは「冒険王」)。

いまだに復刊も出ていないところから見ても、私自身が読んだ感覚からしても、60年代の石森作品の中では突出して傑作というわけではない。が、興味深いところもある。

面白いのはマクガフィンとして「ランプ」のほかに「エネルギー・ガン」が設定されていること、もうひとつはアラジンのデザインだろう。まるで「白いアカレンジャー」とでもいうべき風体なのである。石森マスクヒーローの原型ともいえるデザインになっているのだ。
他に似たものとして思い出されるのは「サイボーグ009」のベトナム編に登場する敵側のサイボーグだが、その辺の変遷を実はよく知りません。すいません。

第三に面白いのは、手塚の「魔神ガロン」は「地球人を幼い文明とみなし監視する宇宙人」のもたらしたロボットだったのに対し、「アラジン」はもっともっとスケールがでかいということである。

この辺も、活字SFよりは「宇宙考古学」を連想させるのだが……まあ細かいことはわかりません。

コンビニコミックでサクッと出たら楽しいかとも思える作品なのだが……どこかで出版しませんかね。

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